「住みたい国」13年連続1位のマレーシア! お試し移住で判明した8つの理由

公開: 更新: テレ東プラス

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一般財団法人ロングステイ財団が行う「ロングステイ希望国・地域調査」で、2006年~2018年の13年間に渡って1位を独占している「マレーシア」。首都クアラルンプールは「海外進出白書」(2017-2018年版)の「2019年、最も成長する都市ランキング」で4位に選ばれており、各方面から注目が集まっています。数年前にクアラルンプールに移住したアーティストのGACKTさんは、プール付きの豪邸に住み、マレーシアライフを満喫している模様です。

筆者もクアラルンプールに約1ヵ月ロングステイしてみたところ、想像以上の居心地の良さに、本気で移住を検討したくなりました。今回はそんな「マレーシアが住みやすい理由」をご紹介します。海外移住を検討しているみなさん、ぜひクアラルンプールを候補の一つに入れてみてください。

【理由1】物価が安い! 目安は日本の1/3

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クアラルンプールに移住してみて、まず驚いたのが物価の安さです。今回のロングステイでは中心駅のKLセントラル駅から車で20分ほどの位置にある、タマン ダナウ デサという地区でコンドミニアムの1部屋を間借りしたのですが、家具付きのワンルームの家賃がなんと1ヶ月26,000円でした。

しかも、コンドミニアムにはプール、ジム、コンビニ、カフェ、クリーニング、美容院、テニスコートがあり、24時間ガードマン付きと至れり尽くせり。周囲にはレストラン、スーパー、薬局、カフェ、バーなどの施設がそろっていて、生活するには申し分ない環境です。

レストランでは地域によって変動こそありますが、都心から少し離れると1食400円前後で十分にお腹を満たすことができます。ローカルのレストランやフードコートなら、300円を切る場合もありました。

さらに、移動費も格安です。LRTやMRTといった市民がよく利用する電車なら、1駅乗車で1.5リンギット(約40円)。市内のバスは一律1リンギット(約26円)でした。東南アジアでおなじみのタクシー配車サービス「Grab」も、日本のタクシー料金と比べると1/3ほど。ただし、時間帯によって料金は変動します。

マレーシアに住む日本人は、タクシーよりもGrabの利用が多いようで、筆者もGrabを頻繁に利用していました。タクシーと違って最初から料金が決まっているので、ぼったくられる心配がありません。基本的にドライバーの質も高いので、重い荷物があるときや、アクセスが悪い場所に行くときは、Grab利用が便利ですよ。

【理由2】治安が良くて女性ひとりでも安心

クアラルンプールでは単身で移住してきた数多くの日本人女性と出会いましたが、誰もが現地での暮らしを伸び伸びと楽しんでいました。人通りのない夜道さえ避ければ、とくに危険は感じないとのこと。筆者も1人で暗い時間まで出歩いていましたが、最後まで安全に過ごすことができました。

現地に長く住む人によると、クアラルンプールでは引ったくりなどの軽犯罪がたびたび発生しているものの、「荷物は道路側に持たない」「人通りのない道を歩かない」など、少し注意を払えば安全に暮らせるとのことです。

【理由3】英語がかなり通じる

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マレーシアの国民はマレー系マレー人、中国系マレー人、インド系マレー人の3つの民族から構成されています。公用語はマレー語ですが、東南アジアの中でも英語力が優れています。

クアラルンプールを訪れてみると、都市部では流暢に英語を話す人ばかり。アナウンスがマレー語ではなく、英語で流れてくることもありました。それぐらい英語が浸透しているということですね。英語だけでなく中国語を話せる人も多く、総合的に言語レベルが高い印象です。

筆者は現地で英語スクールに通っていましたが、質の良い授業を低価格で受けられました。英語力向上のために、現地採用で英語を使った仕事に就いている日本人もいるようです。英語を学ぶための移住先として、クアラルンプールを選ぶのも賢い選択かもしれません。

【理由4】交通網が発達している

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クアラルンプールでは至るところに電車やバスが走っているので、交通に関しては基本的に不便はありません。電車の本数も十分にありますし、日本と同じように早朝から深夜まで動いています。ただ、バスは本数が少なく、到着時間が読めない地域もあるようです。

筆者が滞在していたエリアは電車の最寄り駅がなかったものの、Grabを使えば片道200~300円で市内中心部にたどり着けました。Grabは市民の足として日常的に使われているため、よっぽど混雑していなければ10分以内に配車されます。

【理由5】食事の味付けが日本人好み

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クアラルンプールの食事はマレーシア特有というより、東南アジア諸国でよく食べられている料理が定番メニューとなっています。例えば、シンガポールで有名なチキンライスやラクサ、インドネシアのナシゴレンやミーゴレンなどですね。

現地ではこれらのメニューを口にする機会が多かったのですが、よくあるチープなレストランでも十分おいしかったです。何を選んでも大きくハズれることがなく、どうやらマレーシア料理の味付けは日本人好みのようでした。

それ以外にも、中華、日本食、韓国料理など、幅広い種類のレストランがあり、スーパーでは日本の食材や調味料も手に入るため、食事面で困ることはなさそうです。

【理由6】気楽な人間関係が築ける

クアラルンプールに長年住んでいる方に聞いた話では、「マレーシア人との付き合いは気楽で良い」とのこと。彼らは他人に深入りしすぎないため、いい意味でドライな人間関係を築けるようです。

その人の性格や信仰している宗教にも影響されると思いますが、筆者が現地で出会ったローカルの人たちは、オープンな性格で付き合いやすい人が多かったです。英語がそれほど堪能ではない筆者に対しても、食事に誘ってくれたり、いろいろと質問を投げかけてくれたりして、楽しい時間を過ごせました。

ただ、情に厚いタイプの人は少ないようなので、心から信頼できる友人やビジネスパートナーを作るには、一定の時間を要するかもしれません。

【理由7】ちょうどいい距離感のホスピタリティ

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レストランや観光スポットで出会ったマレーシア人の対応も、非常に心地よいものでした。例えば、リピートしたレストランでは、「また来てくれたの?ありがとう!」と店員さんがラフに声をかけてくれます。クアラルンプールのインスタ映えスポット・ピンクモスクでは、スタッフがすべて日本語で説明をしてくれて、最後は「ありがとう。また来てね〜」と笑顔で手を振ってくれました。

他にも、パソコンを使うために入ったコワーキングスペースでは、スタッフがおいしい紅茶をサービスで淹れてくれたことも。「いま仕事で日本人と関わっているよ」と名刺を見せながら自分の仕事の説明をしてくれたりして、心が温かくなりました。

どこに行ってもみな丁寧な対応で、それでいて放っておいてほしいときに放っておいてくれるのが嬉しいですね。カフェに長時間居座って作業していても何も言われず、最後は「Thank you.Good bye」と笑顔で送り出してくれました。

【理由8】外国にいるアウェー感が薄い

現地に住む日本人のコメントで印象的だったのが、「マレーシアにいると、現地になじんでいる気がする」ということ。実際に筆者も同じ感覚を味わいました。

マレーシアにいる3つの民族のうち、中国系マレー人は私たち日本人と非常に近いビジュアルをしています。そのため諸外国と比べて「外国にいる」というアウェーの感覚が薄く、ふと現地人の一人になったような感覚に陥ることがありました。

外国なのに浮かない。努力しなくても雰囲気になじめて、現地の人に受け入れる体制がある。「これはストレスフリーな生活に直結するだろうな」と感じました。

ビザ不要で3ヶ月の「ロングステイ」が叶う

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今回は1ヵ月ほどの滞在でしたが、日本のパスポートを持っている人であれば、ビザなしで90日間まで滞在可能です(※パスポートの残存期間が6ヶ月必要)。

これは旅行など観光が目的の場合に認められるものですが、ゆるりと観光を楽しみつつ、現地の暮らしを垣間見ることも十分に可能でしょう。本格的な移住を検討する前に、まずは観光ビザの範囲でロングステイしてみると、実際にマレーシアで暮らせるかどうかが見えてくるのではないでしょうか?

マレーシアには最長10年の長期滞在ビザ「MM2H」があり、財産証明や収入証明などの諸条件を満たせれば取得が可能です。くわしくはマレーシア観光局のオフィシャルサイトに日本語の説明がありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。

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