怖いはNG!会って3分が勝負! 第一印象&見た目で人に信頼される”5ヵ条”

公開: 更新: テレ東プラス

主演の反町隆史が会社再建に心血を注ぐ弁護士・村越を演じ、新境地を見せているドラマBiz「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」(毎週月曜夜10時 BSテレ東は毎週金曜夜9時)。主人公・村越は、これまで倒産の淵にある会社の再建現場に携わり、経営者はもちろん、従業員やその家族など危機にぶつかった人々に、知恵と勇気と希望を授け、再生へと踏み出す「力」を導き出してきた。

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そしてドラマを見ていると、村越の熱さだけでなく、彼の折り目正しいビジネスマナーこそがクライアントや折衝先に好感と信頼を与えていることがよくわかる。

そこで「テレ東プラス」では、元日本航空CAで、現在は、接遇マナー研修講師を務める康乗ひとみさんを取材。ビジネスシーンにおいて、村越のように人の信頼を勝ち得るにはどうしたらよいのか。「第一印象で人に信頼されるビジネスマナー」について聞いた。

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あなたは大丈夫?ビジネススーツの着こなし術

――第一印象では、服装が占める割合も大きいと思います。ビジネススーツの着こなし術について、大切なポイントなどあれば教えて下さい。

「ビジネスの場での服装には目的があります。成功するための道具と考え、相手に与えるイメージから服装を選んでください。ポイントは汚れやしわのない自分に合ったサイズのスーツを着ることです。ボタンを留めてお腹回りや肩回りを確認してください。初めての訪問先へはネクタイを締めて上着を羽織って行きましょう。2回目以降は、状況により相手に合わせた服装でも構いません。また、靴は磨かれているか、カバンの中に物を詰めこみすぎていないかもポイントとなります」(康乗さん 以下同)

――女性はどんなことに気を付ければいいですか?

「服の形や色は業種のイメージに合わせて選ぶと良いでしょう。注意するのはスカートの長さ。座った時に膝頭が見えるくらいの長さが好印象を与えます。派手なバッグやアクセサリーはビジネスシーンにはふさわしくありません。また靴もサンダルやミュールなどで訪問先に行くのは控えたほうがよいでしょう」

――ビジネスの場では、雑談で場が和んでから本題に入りたいものですが、話題はどう見つけたらいいのでしょうか。

「相手の方について、事前にHPやSNSなどで調べて、趣味や出身地など共通のテーマになりそうなことを見つけてみてはいかがでしょうか。質問攻めは相手にプレッシャーとなりますが、笑顔で相づちを打ちながら話を聞くと相手も話がしやすいでしょう。

また、名刺を話題作りの道具にする人もいます。名刺に関わっているプロジェクトや似顔絵、写真などが書かれている場合には会話のきっかけにしてみてください」

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初対面でやってはいけない5ヵ条

――それでは、初対面で絶対にやってはいけないことはどんなことですか?

1.誠実さが伝わらない挨拶

「自分から先に明るくはっきりとした声で挨拶をしてください。きちんと挨拶することでその後の会話もしやすくなります。挨拶はしていてもボソボソと何を言っているのかわからなかったり、目を見ていなかったりすると印象が悪く、誠実さは伝わりません」


2.笑顔がない表情

「緊張すると表情もぎこちなくなってしまいますが、意識して口角を上げ、柔らかな笑顔を保ちます。無表情だと何を考えているかわからず、相手を不安にしてしまいます。

笑顔が苦手な人は、割り箸を前歯で噛んでイーッと言ってみましょう。口角を上げる訓練になり、口の周りの筋肉が動きやすくなります。『目が笑っていない』ということもよく言いますが、目を強く閉じてパッと開くことを繰り返すと、自然と目にも表情が出てくるようになります」


3.清潔感がない身だしなみ

「清潔感がない身だしなみでは不快感を与えるだけでなく、不信感も抱かれてしまいます。磨かれた靴、汚れやしわのない服、整った髪型など、頭から足先まで気を配り、健康的で明るい印象を与えられるよう心掛けてください。身だしなみは第一印象を決める大きなポイントになります。

ビジネスの場では髭をきれいに剃り、爪も手入れしてください。女性の場合は派手な色のマニキュアではなく、淡いピンクや肌色に近い色にすると優しい印象になります。髪はお辞儀をした後でも崩れないよう、目立たないピンやゴムなどを使ったり、スプレーで固めたりするなど工夫をしてください。また清潔感のあるメイクを心掛けます。業種によって許容範囲は異なりますが、個性の主張は避けた方がよいでしょう」

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4.聞き取りにくい声

「小さな声やはっきり聞こえない声では、元気がない、自信がないという印象を与えてしまいます。口をしっかり開けて腹式呼吸を意識し、ゆっくりはっきりした声で話してください。日頃から声が小さいと言われている人は、最初のひと文字、例えば『お世話になっております』の『お』を大きな声で言ってみると、続けて声が出てくるようになります。そして話している相手よりさらに後ろにいる人に話しかけるつもりで声を出してみましょう」


5.悪い姿勢

「立っているときも座っているときも背筋を伸ばします。姿勢が悪いと暗い印象を与えてしまいます。また、落ち着きのない動作は相手に不信感を与えかねません。立っているときは横から見て頭、肩、腰、膝、かかとまで一直線になるよう意識してください。座っているときは、肩が水平、手は膝の上で、女性は膝を閉じ、椅子の背と背中に拳が一つ入るくらいの間を開けてください」

最大のピンチ! もしも相手を怒らせてしまったら?

――数あるビジネスシーンにおいて、その場を盛り上げるためについいらぬ一言を...暴言を吐いてしまった! ということもあるかと思います。万が一、初対面で相手を怒らせてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか。

「まずは誠意を持って謝ることです。場合によってはこちらが悪くなかったり、怒っている理由がわからないこともあると思いますが、まずは『不愉快な思いをさせてしまったこと』に対して謝ります。言い訳や反論をしないで相手の話をよく聴き、原因や事実確認をします。その上で代替案や解決策を提示し、改めて心からお詫びをしてください。解決していても上司に必ず報告してください」


――「リーガル・ハート~」をご覧になって、再建弁護士・村越の振舞いなどで、「これはいい!」と思ったシーンはありますか?

「第3話で、村越が真摯に頭を下げている依頼者の背中をポンポンと叩いてあげるシーンがありましたが、さり気なく安心させて見守っている感じが表れていていいですね。きっと謝罪をしている人も報われた気がすると思います。また村越は、ピンチの場面で『大丈夫!』と言って周りを盛り上げることが多いと思います。このように周囲に安心感を与えることも、ビジネスの場面では大切です。『この人に任せたい! この人と仕事がしたい!』と思ってもらえる第一印象を与えることができれば最高ですね」

【康乗ひとみ氏 プロフィール】

早稲田大学卒業。日本航空株式会社に国際線客室乗務員として入社。チーフパーサーとして国内外を乗務し、政財界要人のVIPフライトも多数経験。日本国政府専用機に乗務する防衛省航空自衛隊員のチーフインストラクターを務めた経験を持つ。25年の客室乗務員としての経験を踏まえ、株式会社アンドソフィアを設立。医療機関、教育機関、企業等で接遇マナー、社員教育などの研修を提供している。

<公式サイトはコチラ!> 

主演の反町は、ドラマの原作「いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる」(角川書店)の著者で、主人公のモデルとなった再建弁護士・村松謙一氏に会った際、「初対面なのになんでも話したくなるような優しさに包まれた」とコメント。村松氏の外見や振舞いには、康乗さんの話と重なる部分がたくさんあったのではないだろうか。康乗さんのアドバイスを参考に、私たちも"第一印象で信頼されるビジネスマン"を目指そうではないか。

そして終盤に向けてさらに盛り上がりを見せる、今晩10時放送! ドラマBiz「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」第6話の内容は...。

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村越誠一(反町隆史)を訪ねて来た介護施設経営・早川菜津子(仙道敦子)は、経営悪化に加え、創業家とのトラブルに悩んでいた。サービスは入居者にも定評はあるが、財務状況は倒産寸前。原因として村越が目を付けたのは、自社株の買い取りだった。その額1億9千万円。早川は会社資金の増強のため役員決議のもと新株発行をするが、「乗っ取りだ!」「株を買い取らなければ刑事告訴する!」とまで追い込まれる。村越は介護施設救済に向けて走り出すが...。

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