62歳で白川郷に移住。古民家を50万円で購入し、そば屋を開業したものの”試練”に見舞われる元会社員の飽くなき人生

公開: 更新: テレ東プラス

女性87.6歳、男性81.09歳(※平成29年簡易生命表 厚生労働省調べ)と、毎年更新している日本人の平均寿命。"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」(BSテレ東 毎週日曜夜9時)。

「テレ東プラス」では、8月18日(日)放送の内容を、先取りでご紹介します!

atarashii_20190817_01.jpg
今回紹介する「新しい人生の先輩」は、世界遺産で知られる白川郷がある岐阜県白川村でそば店を営む菅原幸一さん(65歳)。

atarashii_20190817_02.jpg
東京の金属加工会社で働く技術者だった菅原さんが、第2の人生としてこの地を選んだ理由、妻と離れて暮らすワケとはいったい...。まずは、菅原さんが"そば店を始めて良かった!"と思う「いいね!ポイント」をご紹介。

atarashii_20190817_03.jpg
【いいね!ポイント①】ラジオ体操で爽やかに1日をスタート

朝6時半、起床とともに健康的にラジオ体操! 「ちょっと体を柔らかくというか動きやすくしてそば打ちに臨むようにしていますね」。

atarashii_20190817_04.jpg
▼【いいね!ポイント②】毎日のそばつゆ作りで達成感が感じられる

くどくなく、すっきりとした味わいのつゆを作るために、菅原さんが出汁に使うのは140gのカツオ節のみ。かつお節をこすと黄金色に輝く出汁に、砂糖、みりんを煮詰めた"かえし"を加えていきます。美味しいそばつゆができる度に、達成感を味わっているという菅原さん。

atarashii_20190817_05.jpg
出汁を完成させたら、朝ごはんを作り、生活感あふれる居間で一人で食事をする菅原さん。奥様はいったいどこに......? お仕事を持つ妻の妙子さんは、現在、長男と共に埼玉県で暮らしています。夫妻は離れて暮らしているため、菅原さんは、慣れない家事に奮闘中。妙子さんは2年後に定年退職を迎えるとのこと。白川村で一緒にお店を切り盛りすることが今から待ち遠しいと話します。

atarashii_20190817_06.jpg
▼【いいね!ポイント③】広い庭でガーデニング

朝食をすませた後は、いよいよそば打ち。湿度を計りながら水分量を調整し、丹念にそばを打っていきます。開店準備をすませた菅原さんの姿は店の外に。「クローバー一面の庭にしたいんですよね」と、今度はガーデニングに勤しみます。こうした庭いじりもサラリーマン時代にはなかった楽しいひと時。

開店前のわずか数時間で、すでに3つの「いいね!ポイント」が。充実した生活を送っている菅原さん、この後まだまだ「いいね!ポイント」は続きます。

atarashii_20190817_07.jpg
菅原さんが40代の頃に描いていた将来のプランは、子どもの成長や母親との同居などを考慮し「埼玉に大きなマンションを買って永住する」。この頃はまだ、白川村でそば店を営むとは考えたこともなかったそうです。

そんな菅原さんに転機が訪れたのが47歳の時。10歳まで4年間通っていた白川村の小学校の同窓会に出席したことがきっかけ。「白川村を故郷として思い始めて...」と語る菅原さん、この時、強い郷愁にかられたそうです。50代半ばになった時、妙子さんに「白川村に移住したい」と伝えると、返事は......。

atarashii_20190817_08.jpg
「本人のやりたい事なら別に反対する理由はないと思っていました」(妙子さん)。移住を決めた菅原さんがそば店を営むことになった理由にも、妙子さんが大きく関わっているそうです。

「(妙子さんの)お母さんが家庭で打ったそばを食べて、"そばってこんなに美味しいんだ"と分かったんです」と話す菅原さん。そこで、そば店を営むことを決意しました。

atarashii_20190817_09.jpg
そこからは、人気そば店の食べ歩きをして開業のための調査を始めます。当時の菅原さんの食べ歩きノートを見せてもらうと、そこには味や店の雰囲気だけでなく、机や椅子、カウンターの位置なども細かく書き込まれています。

そして60歳で定年を迎えた菅原さんは、創業80年を誇る横浜の有名店が開催する「手打ちそば教室」に参加。1ヵ月間みっちりと修行に励みました。

atarashii_20190817_10.jpg
そば職人として経営者としての下準備を進めつつ、61歳の時、白川村で物件探しをスタート。約2年間、合計10回に渡って埼玉と白川村を往復し、古民家を50万円という破格の安さで購入します。最初は順風満帆に見えた移住生活ですが、そば店開業のための資金繰りで、不足のピンチが...。

atarashii_20190817_11.jpg
いったい不足分の150万円を菅原さんはどのように補ったのでしょうか。さらに、やっと開店にこぎつけた後も、世界遺産・白川郷から車で20分という立地ゆえ、新たなピンチに襲われます!

atarashii_20190817_12.jpg
番組ではこのほか、おもちゃの病院で"おもちゃドクター"としてボランティア活動をしている人生の先輩を紹介していきます。

atarashii_20190817_13.jpg
8月18日(日)夜9時放送「カンニング竹山の新しい人生、始めます!」をどうぞお楽しみに!

PICK UP