女性87.6歳、男性81.09歳（※平成29年簡易生命表 厚生労働省調べ）と、毎年更新している日本人の平均寿命。"人生100年時代"となった今、長い人生を楽しく生きるために40歳代から知っておきたい「移住」「開業」「再就職」などの情報をお届けする「カンニング竹山の新しい人生、始めます！」（BSテレ東 毎週日曜夜9時）。

「テレ東プラス」では、8月11日（日）放送の内容を、先取りでご紹介します！

ストレスから「肩を切りたい！」と思うほどの肩こりに...

今回紹介する「新しい人生の先輩」は、千葉県勝浦市で釣り遊覧船の船長を務める田中明さん（68歳）。大手飲料メーカーのトップセールスマンから一転、56歳で早期退職、57歳で故郷の勝浦で遊覧船の船長になるまでにどんな人生を歩んできたのでしょうか。

その前に、遊覧船の船長さんのお仕事について紹介します。早朝5時、勝浦港にあるヨットハーバーに田中さんの姿を発見！　この日の1組目のお客さんは総勢7人の親子連れで、田中さんのクルーザー「ウィズ オーシャン号」に乗って海釣り体験を楽しみます。

朝6時から約4時間のクルージングが終わって寄港。休む間もなく、昼からのお客さんを迎える準備で大忙しの田中さん。2組目のお客さんは男女5人のグループ。船上でバーベキューを楽しんだ後は、田中さんの案内付きで勝浦湾をクルージング。夕方5時、早朝から12時間働き続けた田中さんの仕事が終了します。

新しい人生を始めて11年目に入った田中さんが日々感じる「いいねポイント」とは、いったいどんなところなのでしょうか。

【いいね！ポイント①】幼なじみと楽しく仕事ができる！

田中さんの仕事を開業当初から手伝ってくれているのは、保育園の時からの大親友・君塚秀昭さん。

【いいね！ポイント②】目の前で喜ぶ客の姿を見ることができる

何より、魚を釣って喜ぶお客さんの笑顔が、田中さんのモチベーションになっているそう。「魚が釣れないとトラウマになるよね。責任重大！」という田中さんは、お客さんに釣ってもらうための努力を怠ることなく、いつどの場所で何が釣れたのかその日の釣果を記録。開業時から記録している過去10年分のデータと魚群探知機を駆使して魚を釣るポイントを見つけています。その甲斐あって、この日はメバルやアジなど40匹以上を釣り上げ、大漁！お客さんからは「楽しかった！」と素敵な笑顔が。

「いいねポイント」はたくさんあるものの、ここまで来るにはやはり苦労も...。

大手飲料メーカーで30代にしてトップセールスマンとなり、順風満帆に見えた田中さんですが、40代で管理職になると大きな挫折が待っていました。ストレスによる肩こりで「肩を切っちゃおうかな」というほど身も心も蝕まれた田中さん。でも、家族のためにも仕事を辞めることはできません。苦難の会社員時代が続き、56歳に。定年を控えた田中さんは、「5年後の自分」宛に手紙を書きます。

その内容からは、当時の田中さんがいかに追い込まれ悲壮な状況だったかが伺えます。

そして田中さんは、56歳で会社を退職。陽子さんに退職を伝えたのはなんと退職する１週間前！　「ビックリしたけど、色々あるんだろうな。しょうがないなと思った」そう話す陽子さんに、田中さんは「何をやってもついてきてくれると信じていた」と返します。夫婦のやりとりから、強い信頼と絆が伺えます。

遊覧船ビジネスを始めるという田中さんに奥さんがつきつけた条件は「退職金や年金は使わないこと」。田中さんはその言葉を守り、自分の貯蓄と起業支援の融資を使ってクルーザー「ウィズ オーシャン号」を中古で手に入れ、57歳で遊覧船ビジネスをスタートさせます。

現在は、予約がとれないほど成功している遊覧船事業ですが、最初の１年は客が来ない日も多く、月に数人だけのこともあり、経営は赤字。「家に帰っても全然しゃべらない」と陽子さんが言えば、田中さんも「ちょっとうつ状態になっていたね」と当時を振り返ります。

そんな赤字続きの経営をわずか１年半で黒字に転換させた田中さんの秘策とはいったい...！　ぜひ番組で確認してください。

番組ではこのほか、70歳で定年退職し、料理研究家になってオリジナルレシピ本も出版、86歳になった現在も現役で活躍している小林まさるさんが登場。サバ缶を使った簡単おつまみレシピを紹介します。さらに、物忘れ対策、脳が活性化する「フリフリグッパー体操」もレクチャー。物忘れが最近増えた方は必見です！　8月11日（日）夜9時放送「カンニング竹山の新しい人生、始めます！」（BSテレ東）をどうぞお楽しみに！