2.5次元舞台で活躍する人気俳優が集結する、木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」(テレビ東京ほか 毎週木曜深夜1時放送)。一旗あげたいと成功(サクセス)を夢見る若者が住むアパート「サクセス荘」で、個性豊かな10人が繰り広げる物語。予想不可能な展開と、息の合った掛け合い、そしてクスッと笑えるストーリーが話題となっています。
今回はキャスト陣の中から、メンバー内最年少22歳になったばかりの高野洸さんと、10歳年上の寺山武志さんの対談をお届け。お互いバランサータイプで似ているという二人は、質問の答えも見事に一致!?
これまでの仕事の中で一番ヘビー!?
──今回は"リハは1度だけ""本番一発勝負"のテレビ演劇。いつもの舞台での演劇とは違いますか?
寺山「これまでの仕事の中で一番ヘビーです。舞台の場合は稽古を重ねることでセリフを体で覚えていくんですが、今回は一人で覚えるしかない。常にセリフで頭いっぱいです」
高野「本当に怖いです。現場では緊張しまくっていて、それがカメラでアップで映り、それを意識することによってより焦ってしまう......負の連鎖です(笑)」
寺山「こういう場合ってアドレナリンがドバドバ出てきそうな気もするけど、(心が)チキンになっている自分もいて(笑)。『やっちゃえ!』と振り切ってできない。この板挟みになっています」
高野「僕は『やっちゃえ!』までは、まだ全然いけなくて、恐る恐るです(笑)。ただ、回を重ねるにつれて何かを掴んできているような気もしているので、放送を見てその違いを楽しんでいただきたいです」
──これまで共演されている方も初共演の方もいらっしゃると思いますが、やはりよく知っているメンバーの方がやりやすかったりしますか?
寺山「一緒の舞台を経験していると、この人ならこういうアプローチをしてくるというのが、なんとなくわかります。初めての人は、『こうやって演技をするんだ』という驚きはあるけど、やりづらさはないですね。
洸とは『オガッタ!?』(仙台放送ほか)という旅番組で共演しているけど、一緒にしっかりと芝居をするのは初めて。今日この後の収録(第5回)で初めて一緒になるんですが、どうなるんだろう? プライベートの部分はよく分かっているつもりでも、演技のつくり方というのは全然知らないから。お芝居を見に行ったことはあるけど役づくりとかは、そこからは見えないしね」
高野「僕も不安とワクワクの両方ありますね。最初のころに比べると、家具の位置など見える景色が分かっているだけでも、少し心強いです。舞台でのイメージと映像でのお芝居がまた違っていたりするのも、面白いですね。メンバー同士の化学反応もあるので、こればっかりはやってみないと分からない。それがこの番組の楽しいところなんだと思います」
10歳差の二人の共通点って!?
──旅番組で共演していて、プライベートもよくご存知とのことですが、お互いどんな性格だと思いますか?
寺山「洸は、めちゃくちゃ周りを見ている人だと思います」
高野「そこに関しては、寺山さんも同じ。僕たち二人って似ている気がする。多くは話さないけど考えていることが同じっていうか。これは以前から密かに思っていたんですけど(笑)」
寺山「バランサーなところや、あまり奇をてらわず普通のことを好むというのも近いかも。はしゃいだりせずに落ち着いているとことかね」
高野「無理して話さなくてもいいなら、話さなくてもいいっていう感じ。二人で移動しているときは、お互いイヤホンをしていて静かだし(笑)。寝られる時間があるなら寝たいと考えている二人なのかも」
寺山「そういう行動も気を使わず自然にできているしね。どこかで分かり合えているのかも(笑)」
──普段の姿はよくご存知ですが、今回、演じている姿を見てどう思われましたか?
寺山「やっぱりキラキラしているよね。すごいオーラだなって思いました」
高野「マジっすか!? うれしいです。寺山さんは、どこの現場でも存在感があるなと思います。絶対笑わせてくれるという安心感がある。舞台で笑わせるって本当に難しいことなんですが」
寺山「それはもう白髪をつくりながらやってるんで(笑)」
高野「年齢も10歳違いますからね。お兄ちゃん的存在です」
寺山「今回の現場では、髙木(俊)さんが一番年上で二番目が僕。"チーム年長"所属です(笑)。対して洸は一番下。でも落ち着いてるからそんな感じはあまりしないけど」
高野「やっぱり先輩たちはスゴイですよ。今回は一日で作品をつくり上げていく作業が必要ですが、皆さん周りをよく見ていて余裕がある。記憶力ももちろんですが、アドリブにアドリブを重ねたりするそのキャパの広さに驚かされます。台本ってリハの前に完璧に覚えているんですか?」
寺山「僕はある程度雰囲気で入れている。何かが起こったとき、そのほうが流れで対応できるような気がして。とはいえ、本番になるともう緊張しかしてないけど(笑)」
似ている二人はサクセスの秘訣も一緒!?
──"サクセス荘"に集まるのは一旗あげたいとサクセス(成功)を夢見る若者たちですが、ご自身は今"サクセス"したいことってありますか?
高野「役者ですね」
寺山「もちろんそうだよね。その中でも僕はバラエティ番組にも出られる役者になりたいな。楽しいことが好きなので笑って過ごせたら幸せなので。特に、ドラマ出演者が番組宣伝を兼ねて出演するバラエティに出てみたい(笑)。憧れです」
高野「今は舞台中心に活動していますが、映像も好きなのでどんどん挑戦したいです。『サクセス荘』みたいに、"舞台でもなく、映像だけど演劇"というのも面白いし、あまりないジャンルなので、絶対成功させて次につなげていきたいです」
──舞台と映像では、お芝居も変わってきますか?
高野「舞台と映像はスイッチの入れ方が違うと思います。舞台は大ぶりな演技が必要だし、テレビは繊細な演技も求められる。本当にその調整が難しいんですよ。なので、両立している役者の方は、本当にすごくて尊敬します。もちろん『サクセス荘』のようなジャンルも、難しいですね」
寺山「新ジャンルだしね。本当に次につながっていけたらいいな」
──ご自身の"サクセス"をかなえるための秘訣はありますか?
寺山「今回の『サクセス荘』は大きいと思いますね。ドラマではないけどドラマに近い演劇。今後、ドラマなどを含めて演技をやりたいと思っている自分にとって、いい経験になると思うので。夢に近づくためにはいろいろ経験が必要だと思います」
高野「やっぱり現場を数多く踏むことが大事。僕は若手なので、先輩たちの経験談を聞いたり、先輩たちの演技を間近で見られるという経験も大切だと思っています。そういう意味でも『サクセス荘』がサクセスの秘訣! 二人とも同じ答えでしたね(笑)」
今週の放送は映画でサクセス!
今をときめく2.5次元俳優たちが魅せるシチュエーションコメディ、木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」。8月8日(木)深夜1時から放送の第5回は?
第5回「映画でサクセス」
監督のチャップ(定本楓馬)の指示のもと映画を撮影する一同。しかし、ノブ(高野洸)とサー(荒牧慶彦)が演じるキャラクターのイメージが、チャップのイメージとは食い違ってしまいもめてしまう。そして、チャップは家を出ていってしまい......。