熱中症対策の極み! 着たら”冷え冷えに寒くなる服”の正体

公開: 更新: テレ東プラス

現代日本人の身近に起こるさまざまな社会現象をテーマに、"今"を捉える知的エンターテインメント「たけしのニッポンのミカタ!」(毎週金曜夜10時)。8月2日(金)は、ゲストに気象予報士の森朗、朝の情報番組でお天気キャスターを務める貴島明日香を迎え、「今年は冷夏!?どうなるニッポンの異常気象」をお届けする。

「テレ東プラス」では、番組の中から「意外な場所が危ない!熱中症対策最前線」の内容を先取りでご紹介!

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日本有数の猛暑地帯である埼玉県熊谷市の隣に位置する嵐山町(らんざんまち)。嵐山町の学校では、近年の猛暑により、以前では考えられない現象が起きているという。

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その様子をリポートするのは、気象予報士の森田正光さん。

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教室をのぞくと普通の授業が行われているようだが、教室の中央に設置されたスクリーンで先生がスピーチ中。なんと「終業式」の真っ最中! 職員室前から中継映像を流し、体育館ではなく、各教室で終業式を行っている。なので、校歌も教室で歌うのだ。

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このような形の終業式について校長先生を直撃すると、「気温が上昇し、体育館で1学期の終業式を行うと、生徒たちが熱中症になる可能性があるので...」との理由。この現象は近年の猛暑がもたらしたものであり、こうした「教室終業式」は各地で増加の傾向にあるという。

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ちなみに、昨年は約10万人が熱中症で搬送され、夏の4カ月で約1,500人が亡くなっている。「これはもう気象災害と言ってよい」と森田さん。そんな中、気象災害に対し、最大限の注意を払っている現場があるというので、横浜にある地上18階建ビルの建設現場へ向かった。

職場における熱中症の発生率が最も多いのは建設業。もしやこちらの現場も...と思っていたら、なんと今年も昨年も熱中症の発生率はゼロ。果たしてどのような熱中症対策を立てているのだろうか?

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火花が発生するような高熱の中で鉄を切っていた作業員さんをサーモグラフィーカメラで確認すると...。

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作業員の方の上半身は約25℃! 衣服を着ている部分の温度が明らかに低い。森田さんと並んでも、その温度差は約10℃。一体どういうこと!?

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その秘密は衣服に。身につけていたのは「空調服」と呼ばれる作業着。内部に小型のファンが装着され、湿度が高い場合でも汗を気化させることができるので、十分涼しい状態で作業に集中できるらしい。

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せっかくなので、森田さんも空調服を試着することに...。涼しいを通り越して「寒い!」と、まさかのコメントも飛び出す。

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そしてこちらの行列には、切り札となる熱中症対策があるらしい。休憩時間に長蛇の列を作っている作業員たち。その先頭では、なんとかき氷が!

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かき氷は湿度が高く汗が蒸発しない場合でも、口にすれば体感温度を約3度下げる速攻性があるそう。「暑い」とリスクを感じた際は、いつでも食べて良いシステムになっているとのこと。

グングン気温が上昇している昨今の日本。今、学校や職場ではさまざまな熱中症対策がなされている。

スタジオでは、たけしがファン付きの作業着やヘルメットに装着する麦わらバイザーを着用。USB電源を使用して股間を冷やす「ズボンクール」も登場する。

番組ではほかにも「スマホが捉えた!風害の衝撃映像」「東京地下50メートル!浸水を防ぐ巨大施設」などを紹介する。

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