デジタル通貨「リブラ」って、ビットコインと何が違うの?

公開: 更新: テレ東プラス

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23歳の新人バーチャルアナウンサー「相内ユウカ」が経済報道番組「ワールドビジネスサテライト」(毎週月~金曜 夜11時)放送後、キャスターを捕まえて、「重大ニュース」や「わかりにくかったニュース」について、ゆる~く質問攻めを繰り広げる、YouTubeオリジナルコンテンツ『相内ユウカにわからせたい!』。

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7月24日(火)は、「デジタル通貨『リブラ』って、『ビットコイン』とどう違うの?」をテーマに、滝田洋一キャスターが相内ユウカに解説しました。

今年7月、フランス・シャンティイで開かれた「先進7ヵ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議」で金融システムへの影響に「深刻な懸念」が示されるなど、何かと話題のデジタル通貨「リブラ」。米フェイスブックが計画する同通貨とは、果たしてどんなものなのか。

リブラは「スイカ」によく似ている?

ユウカ:そもそもリブラって何なの?

滝田:リブラはドルと交換するデジタル通貨のことです。フェイスブックが旗を振るリブラ協会にドルを払うと見返りにリブラが手に入る仕組みで、これが将来できるんじゃないかと言われています。

ユウカ:Suica(スイカ)とかに近いのかな?

滝田:その通り。簡単に言うと、ドルという価値の上にリブラという衣(ころも)をかぶせてネットで取引をするわけですね。

ユウカ:でも、わざわざデジタルにしなくても...。

滝田:例えば、銀行の支店が周りにない国外の地域で現金がなくなると困るでしょ? でもスマホに入ったリブラなら「ピッ」と決済できる。銀行の通帳を持っていない人は、世界で10億人以上いると言われています。(リブラが実現すれば)そういう人が送金したり、決済したりできるようになります。

ユウカ:現実の貨幣の裏付けがあるから安心だね。手数料は?

滝田:すごく安くできるらしいです。リブラ協会が振り込まれたお金で国債などを買って金利を得る。その儲けでネット上の取引のシステムを作るからです。

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ビットコインとの違い、世界から集中砲火を浴びる理由は?

ユウカ:ビットコインとリブラはどう違うのかな?

滝田:ビットコインに代表される従来の仮想通貨は、ドルや円、ユーロなどの裏付けがありません。だから売り手・買い手の需給だけで相場や値段が乱高下する。リブラの場合は保管しているドルなどで価値を裏付けているから相場が安定します。

ユウカ:ほお〜。

滝田:逆に言えば、あまり上がったり下がったりしないから、"値ザヤ稼ぎ"したい人にとって、安定するリブラは投機目的としては面白くないわけです。

ユウカ:根本的に大きく違うのね。あと、視聴者から「リブラも仮想通貨のように流出の恐れがあるんじゃ?」という質問がきてるよ!

滝田:ネット上でやり取りする以上、その心配はあると思います。だからG7は「最高水準の規制や安全性が必要」と指摘しました。リブラでの送金は何億という額より、海外で出稼ぎをして得た給料を本国に送金する小口の取引にいいかもしれません。

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