ネプチューンの傑作コントもサウナで誕生!? 原田泰造流”サウナ道”

公開: 更新: テレ東プラス

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「ととのう」
令和初の新語・流行語大賞は、これで決まり......かも知れない!?

「ととのう」とは、一般的にサウナ室~水風呂~休憩を3回繰り返すことで得られる多幸感=一種のトランス状態といわれる、サウナー(サウナ愛好家)用語。7月19日(金)よりスタートするドラマ25「サ道」(毎週金曜 深夜0時52分放送)を見れば、サウナの魅力が伝わるはずだ。

全国のサウナーにとってバイブルとされるタナカカツキ氏の漫画『マンガ サ道』(講談社モーニングKC)。サウナ大使にも任命された作者が自身の実体験をもとにサウナの奥深さや入り方、マナー、サウナで出会う個性的な人々とのエピソードを描いた同作を、初めて実写化。伝説のサウナー「蒸しZ(ぜっと)」を追って全国を旅する主人公・ナカタアツロウ役に原田泰造。中年サラリーマンのサウナー「偶然さん」役に三宅弘城、コンサル会社を経営する若手サウナー「イケメン蒸し男(むしお)」役に磯村勇斗、蒸しZ役に宅麻伸といった自他ともに認めるサウナ好き俳優が集結した!

そこで、「サ道」の撮影前日はロケ場所のサウナに一人前乗りし、必ず"ととのって"から芝居に臨むという主演の原田に、"泰造流 サ道"、そしてサウナの魅力を、文字通り"アツ~く"語ってもらった。

サウナ歴30年! あの傑作ネタもサウナで生まれた

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――ご自身も「夜になるとサウナに行きたくてウズウズする」という、大のサウナーである泰造さんですが、サウナのどんなところに魅力を感じますか?

「まずスッキリする。あと、その日の疲れを癒すとともに、1日に起こったことが整理されると言いますか......かと言って、朝も入っちゃったりするんですけど(笑)。そういう1日の終わりであり、始まりでもあるところかな。もはや僕にとってサウナに入ることは日常のことになっているので、改めて魅力と問われると上手く説明できないんですけれど

――泰造さんのサウナ歴と言いますと?

「20歳くらいの時に初めてサウナに行って。最初は大人の真似をしてお酒を飲む、タバコを吸うのと同じように、憧れが先にありました。まずは、"蒸しZ"のような常連のおじさんの入り方をじーっと見て。次第にハマっていった感じで。その最初のサウナが、ものすごーく気持ちよかったんですよね。

このドラマの撮影中は、ロケ先のサウナに一人前乗りして、泊まって、朝はまずサウナで"ととのって"、それから撮影、という感じで。それくらい、サウナが好きですね」

――ナカタは最初こそサウナに苦手意識を持っていたものの、"蒸しZ"との出会いにより全国のサウナを巡るほどのサウナ好きになりますよね。泰造さんにも、サウナのよさを教えてくれた"蒸しZ"的な存在はいらっしゃいますか?

「僕の場合、おじさんたちが入っているのを見て、とにかく"気持ちよさそう!"っていう好奇心がまずあって。ドラマでも描かれるけど、おじさんを観察しながら、『あーそうか。サウナ室を出たら1回、水風呂に入るんだ! で、休憩して、もう1回サウナ室に入るんだな......』と見よう見真似で勉強しながら今に至った感じですね」

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――最初に"ととのった"のはいつですか?

「わりと早かった。最初は入りすぎてぶっ倒れそうになりながらも(笑)、ととのって。当時は"ととのう"って言葉は知らなかったけど、『あー、気持ちいいな~。おじさんたちがサウナに行く理由がわかるな』と。同時に『なんだか大人になれたな』という気がしました。その初体験のいい思い出が今に繋がってる」

――20代のころからおおよそ30年近くの大ベテランサウナーなんですね。

「早いものでそうなりますね。それこそ20代のころは(堀内)健と一緒によく行ってました。サウナでネタ作りをしていましたね。ネプチューンの前に健と2人でフローレンスっていうコンビを組んでいたんですが、新宿あたりで落ちあって。喫茶店とかファミレスでネタを作って、電車を逃すとサウナに行って、またネタを作って。ヒマってのもあったんだけど(笑)、そんなことをやっていましたね」

――最近はサウナで頭の中を整頓し、アイデアを練るビジネスパーソンも多いと聞きますが、その先駆けじゃないですか!

「いや~、どうなんだろう(笑)。気持ちいいばっかで、そんなに面白いネタは浮かばなかった気がするけど......。でも、ネプチューンの初めてのネタなんかはサウナでできたんですよ」

撮影後もサウナ!? 真のサウナーが集結

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――最近はサウナーの芸人さんも数多くいらっしゃいますが、「サ道」で主演するにあたり、さぞうらやましがられたのでは?

「直接聞いたわけじゃないけど、オリエンタルラジオの藤森(慎吾)くんとか、きっと歯ぎしりしてるんじゃないかな(笑)。逆に僕もほかの人がやってたらうらやましかっただろうし、きっと『あいつはナカタと違う! 俺にやらせろ』って言ってたと思う(笑)」

――そのぶん、プレッシャーは?

「ないないない。もうただただ『うれしい!』『ラッキー!』って感じです。でも、ちょっと前、大阪のサウナで偶然後輩を連れた麒麟の田村(裕)に会ったんですよ。東京だけじゃなく、大阪出身の芸人さんも、相方の川島(明)くんとか、サバンナ高橋(茂雄)くんとか、サウナ好き、銭湯好きの芸人が大勢いるんだな~と思って。だから、気を引き締めてやらせてもらってます」

――舞台の大半はサウナの中ということで、撮影中もサウナドラマならではのご苦労はあるんじゃないですか?

「3月くらいから撮り始めたんだけど、撮影中はサウナ室の温度をちょっと下げているから水風呂のシーンがものすごく寒くて。

でも、僕らなんかより技術さんの方が大変だと思います。温度を下げているとはいえカメラが曇っちゃうから、ずいぶん早く現場に入って、最初に機材だけ中に入れて、機材を慣らしてから撮影して。撮影が始まったら、汗ダラダラかきながらやられていて。でも、そんな技術さんと撮影が終わった後よそのサウナでも会ったりするから(笑)、『本当にサウナ好きが集まって作ってるんだな。素敵なチームだな』と思いました」

――サウナと同じく俳優としてのキャリアも20数年に。来る50代を前に、いいタイミングでいいドラマに巡り会いましたね。

「ホント、そう。しかも、大好きなサウナがテーマ。原作を読んでいたので、カツキ先生を演じられることも本当にうれしかった。だから、これから全国のサウナにこのドラマのポスターが貼られると思うとニヤニヤしちゃうよね。よく行くサウナでその前を通る恥ずかしさも半分あるけれど(笑)」

sa_una37_20190719_05.jpg※ととのった時の表情を再現していただきました。

――サウナの"ととのう"じゃないですが、俳優のお仕事で幸せだなと思う瞬間は?

「僕はリハーサルが一番、好きなの。みなさんがどうくるか? どう動いてくるのか? 幸せというのとはちょっと違うと思うけど、その瞬間がワクワクする。お笑いでは、例えば内村(光良)さんとか、みなさん本番でバッと力を出すから、リハーサルという時間がないので。毎回が新鮮です。それがあるから役者のお仕事も続けてられるんだろうな」

最近はサウナ後のお酒も楽しみ! 泰造流"サ道"

――ドラマでは、さまざまな"サ道"が提示されますが、泰造さん流のサウナの入り方="サ道"は?

「ドラマではサウナ室6分 、6分、8分という入り方が出てきますが、僕は基本12分、8分、8分。体調とか季節によっては12分、6分、6分。サウナ室内のひな壇(座る場所)もその時々の気分。

でもね、いつの間にか施設ごとの温度や水温に合わせられるようになりました。低温の水風呂も18~20℃くらいの高めの方が好きなんだけど、そういうのも体感でわかるようになるんです」

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――サウナでの楽しみ方というと?

「"ととのう"のはもちろんなんだけど、ここ2~3年で少しお酒を飲めるようになったので、サウナ後は自販機でレモンサワーを買って、ちょっと食べ物をつまんで。その時間がすごく気持ちいいの。20代はその気分がわかんなかったから、また大人になった気持ちがする。

こんなふうに20代、30代、40代、それぞれの楽しみ方があるところもサウナのいいところだと思います。50代はどんな発見があるか、今からワクワクします。最近大型バイクの免許を取って、もうすぐバイクが届くので、それに乗ってサウナ巡りをしたり......あー、想像するだけでサウナに行きたくなってきた!(笑)」

――最後に、泰造さんオススメのサウナを教えてください!

「いっぱいありすぎて迷うんですけど......。まずは、『上野サウナ&カプセルホテル北欧』、錦糸町の『スパ&カプセル ニューウイング』、新橋の『オアシスサウナ アスティル』。銭湯では、下赤塚にある『岩の湯』。最近の僕のホームとなっている笹塚の『天空のアジト マルシンスパ』と、その近くの『栄湯』。杉並の『ゆ家 和ごころ 吉の湯』も好きだな~。住宅街にあってね、外気浴(屋外での休憩)もできて。

ロウリュ(熱したサウナ石にアロマを含んだ専用の水をかけ、発生した高温の蒸気をタオルで仰ぐ入浴法)があったり、居心地がよかったり、それぞれ特徴が違うから好きなサウナ・銭湯がどんどん増えてっちゃう。みなさんも、このドラマを見て。実際にいろんなサウナを巡って。自分に合う"俺(私)のホームグラウンド"を見つけてほしいですね」

俳優として十分なキャリアを築きながら、芝居の話になると「僕は自己流だから」「本職じゃないんで」とはぐらかすものの(照れ隠し?)、ことサウナの話題では止まらない本物のサウナー。演者、スタッフを含めて全員がサウナーという、サウナ好きが作るサウナ好きのためのドラマが、間もなくスタート! この夏は「ととのいましたか?」が挨拶になりそうだ。

"サウナ"とは? "ととのう"とは?

サウナーも、サウナーではない人も、見るときっとサウナが好きになる! ドラマ25「サ道」は、7月19日(金)深夜0時52分からスタート。待望の第1話は!?

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第1話「上野の空の下でととのう」
ナカタアツロウ(原田泰造)は、幼少期のある思い出からサウナに苦手意識を持っていた。
しかし、たまたま入った銭湯で、謎のトッププロサウナ―蒸しZ(宅麻伸)を見かけ、彼に導かれるようにサウナに入っていくナカタ。
蒸しZの入り方を真似するうちにナカタはすっかり"ととのい"、サウナの本当の気持ちよさを知ってしまう。それからというもの、上野にあるサウナ施設に通い始め、
偶然さん(三宅弘城)やイケメン蒸し男(磯村勇斗)ら個性豊かなサウナ仲間と出会う。
"サウナ"とは? "ととのう"とは?その解を求めるナカタのサウナ旅が始まる...!

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【公式Twitter・Instagram】@sado_prsauna
【番組公式ホームページ】https://www.tv-tokyo.co.jp/sa_una37/

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