初出し! 鈴木砂羽×佐藤仁美×芦名星 “女のダンディズム”とありのままに生きること...そして時々”酒”のハナシ

公開: 更新: テレ東プラス

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女性警察官のトップに立つため、成り上がりを画策する女性監察官・松永菜穂子(芦名星)と、様々な闇を抱える女性警察官との女の心理戦が展開される土曜ドラマ9「W県警の悲劇」(BSテレ東で7月27日土曜夜9時スタート)。

洞察力や観察力を駆使し、クールな佇まいで所轄のクセモノ女性警察官と対峙する松永菜穂子。そんな松永と正面から対峙する女性警察官に、毎回ゲストとして豪華女優陣が参戦。警察官の父を持つ熊倉清に佐藤仁美(第1話、第8話)、暴力団構成員と許されない関係に堕ちる高寺沙友里を鈴木砂羽が演じる。

そこで今回、初の連ドラ主演となる芦名と、鈴木、佐藤の豪華スペシャル鼎談が実現。"女"をテーマに、ここでしか話せないトークを展開。先輩と後輩の枠を超えた、業界初となる鼎談の様子をあますことなくお届けする。

星ちゃんは自分の世界を持っている女性(佐藤)

――まずは、それぞれの印象からお聞かせください。

佐藤「(芦名)星ちゃんとお仕事をするのは初めてですが、実は3人とも同じ事務所なので昔から知っているんですよ。星ちゃんとは、20代の頃一緒に遊んだりしていて、今はステキなお姉さんになっていますが、その頃はすごく不思議ちゃんで(笑)。急に『わ~お空がキレイ』って言うような自分の世界を持っている女の子でしたね」

鈴木「いいじゃない!! 自分の世界観を持っているのは大事だから。私は星ちゃんとはあまりご一緒したことはないんですけど、シュッとした雰囲気があるスキのない方というイメージだったんですよ。でもこうして実際に会ってみると、学級委員長タイプというか頼りがいがあって優しくて、私にないモノをたくさん持っている方(笑)。私、大好きなんですよ、リーダっぽいお姉さんが」

芦名「私はお2人とご一緒できると聞いて、安心感に包まれました。いざというときに助けてもらえる、寄りかかれる安心感というか...。それはこうして話していても感じます。ちなみに佐藤さんには、時を経て少しはシャンとしたところを見ていただけたようで良かったです(笑)」

――みなさんの共通点は......ズバリ! "お酒好き"ということでよろしいでしょうか?(笑)

佐藤「えー、星ちゃんもお酒好きなの? 健康ジュースとか飲んでそうだけど」

鈴木「健康ジュースもお酒もちゃんと飲んでいるのよ。あと水とか飲んでそう(笑)」

芦名「う~ん、実はあまり水とかお茶とか飲まないんですよ。ミルクティーとかカフェオレとか乳製品が大好きで...」

佐藤「へ~それなのに太らないんだね。スゴイ!!」

芦名「ちなみにお酒はバーボンが好き! そして最近は日本酒にもハマっています」

鈴木「日本酒も美味しいよね。ちなみに私は、外では相手の人に合わせるけど家ではビールばかり。仁美ちゃんとは何度か飲んだりしたよね。そういや、メールで呼び出されたこともあったっけ?」

佐藤「ちょっと砂羽さん、それ勘違いですよ。私が飲んでいるっていうのを聞きつけて駆けつけて来たんじゃないですか~(笑)」

鈴木「そうだっけ? 酔っぱらっていたからあんまり覚えていないんだよね(笑)」

佐藤「私はバッチリ覚えていますよ!」

芦名「いいですね~。私もぜひご一緒したい!! でも、ドラマの撮影中は行けないかも。飲んだらセリフを忘れていきそうで......」

鈴木「今回の作品は、かなりのセリフの量だからね。ちなみに私は監督に、"ちょっと減らせませんか?"って恐る恐る提案してみっちゃった(笑)。だって、台本を読んだときに感じた緊迫感がカッコイイと思ったから、その雰囲気をセリフで聞くより、感じて頂きたいと思って......」

佐藤「その緊迫したシーンは、ぜひドラマを見て確認していただきたいですね!」

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ありのままで生きているといっぱい傷つくけど、それはそれで楽しめる(鈴木)

――ドラマでは、8人のクセモノ女性警察官が登場します。佐藤さん演じる清は"許さない女"、鈴木さんが演じる沙友里は"惑わす女"。それぞれ役に共感する部分はありましたか?

佐藤「許さないというのもありますが、清は正しくありたい、正義を通したい女性。そしてその気持ちはすごくよく分かります。私も、少しでも曲がったことを言われたら、すぐに『何で?』と問い詰めたりするし、屁理屈を言うタイプ。"世直しだ!"と思ってすぐ怒っちゃいますから(笑)。星ちゃんは怒ったりしないでしょ?」

芦名「私はあまりないかも......」

鈴木「私も正義感強いタイプだから分かるなぁ。なんか見過ごせなくなっちゃうんだよね。根が真面目というか。ちなみに私が演じる"惑わす女"というのは......こういう役がきがちよね~。まぁビジュアルがセクシーだからしょうがないか(笑)」

佐藤「自分でそう言い切れる勇気がスゴイ!」

鈴木「こう見えて、私はあなたたちが考えている以上にいろんなセクシーをやってきているからね。"男を見つめて舌なめずりをする"みたいなのが台本にガンガン書かれているから」

佐藤「いないだろーそんな女(笑)。でも砂羽さんは、それがスラスラっとできちゃうんだもん! 私たちが演じたら違和感しかないですから」

芦名「私もまだそういう役はいただいたことはないですね。その域までいけていない。頑張るのみです!」

――これまでいろんな女性を演じてきたみなさんですが、どんな女性にリスペクトを感じますか?

芦名「"この人に寄りかかりたい!"と思える女性ですね。年齢ではなく、経験や人としての器が大事な気がします。お2人とも、"曲がったことが嫌いで注意をする"とおっしゃっていましたが、意見をするってすごくエネルギーがいることだと思うんですよ。きっと私は、そこにエネルギーを費やすことをいつの間にか止めちゃっているんです。ですから改めてそういう話を聞くと、私もいずれはそうなっていけたらいいなと思います。自分を前に出したり、貫く何かがある女性にすごく憧れます」

佐藤「昔から『どういう人に憧れますか?』とよく聞かれるんですけど、私はずっと『いません』と答えているんですよ(笑)。"私は私でいいかな~"と思うから。もちろん、我慢できる精神力や女性らしさとかないものはいっぱいありますが、"そんなもの私にはいらないな"と思っていて......。それを確信したのは30歳を超えてから。それまではずーっと"みんなに好かれたい"と思っていました。でもある日、"無理してまで合わせる必要があるのかな?"と気づいちゃって......。そう感じてからは気持ちがめちゃくちゃラクになりましたし、好きな人も増えました」

鈴木「私はよく"どうすれば砂羽さんのようになれますか?"と聞かれることが多いんですけど、実はあまりちゃんと考えたことがないんですよね。もうずーっとこのまんまで生きてきちゃっているので、"どうしたら?"と言われても答えようがないの(笑)。でもね、私のようにありのままで生きていると、いっぱい傷つく。本当はもっといろんな面を隠して、氷山の一角だけ出して過ごしていけばいいのよね。そうすれば自分を守ることもできるんだけど、それもちょっと違うかな?って。仁美ちゃんじゃないけど、私もありのままに生きると決めちゃっているんですよ。さらに40代になったら、"もうなんでもこいや!"みたいな気持ちになってきて......(笑)。でもね、それはそれで楽しいです。

私が若い方に言いたいのは、どうやって自信を持つかというより、自分がやりたいことにとことん素直になって、"本当の意味での自由を勝ち取っていけばいいじゃないの?"ってこと。人は人だし、自分は自分。すべてその人の生き様なんですよ」

芦名「なるほど~。私が目指すところがどこなのか、今、ハッキリと分かりました! 自分のことが好きと言えるようになりたい! そのためには、もうちょっとお2人の側にいて学ばせていただきたいです」

短い時間ではありましたが、包み隠さず本音で正面から向き合って話す砂羽さんと仁美さん、そして両先輩方から人生のヒントを学んだ様子の芦名さん。3人の素顔が垣間見られた貴重な時間となりました。

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そんな3人の女優魂が炸裂! 強い女性たちが魅せる心理戦とあっと驚く結末が魅力のサスペンス。土曜ドラマ9「W県警の悲劇」(毎週土曜夜9時)は、BSテレ東で7月27日(土)からスタート! 気になる第1話の内容は...。

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男尊女卑の傾向が強い警察組織の中で"警察の中の警察"である監察官・松永菜穂子(芦名星)は、洞察力や観察力を駆使し様々な事件を解決する。そんな中、8人の女刑事が絡む事件を担当。その女刑事たちはみんな秘め事を抱えているようだ。今回、犯罪集団に情報を流す裏切り者が署内にいるとのことで、菜穂子はその裏切り者を見つけ出すべく、"警察官の鑑"と呼ばれる優秀な刑事に特別任務を与える。

しかし、今度はその刑事が殺されてしまう。真相に迫ろうと殺された刑事の娘である女刑事・熊倉清(佐藤仁美)から話を聞く菜穂子はある仮説を立て、事件の真相に至ったと思うが、真実は驚愕の展開を見せる! 事件を解決する過程で菜穂子は、不倫やセクハラなどの不祥事に遭遇、隠蔽や揉み消しなど清濁併せ呑む局面を目の当たりにする。罪と罰...背徳や正義...。女刑事との対峙の中で驚愕のラストに至る。

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