小泉孝太郎「松下さん、栄作さん、斉藤さんと僕の4ショット...その違和感こそが成功だと思う」

公開: 更新: テレ東プラス

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KYエリート刑事・小早川冬彦(小泉孝太郎)が、男まさりで口が悪いベテラン刑事・寺田寅三(松下由樹)ら「生活安全課なんでも相談室(通称ゼロ係)」のメンバーと共に事件を解決していく人気シリーズ、金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全企画なんでも相談室~SEASON4」が、いよいよ7月19日(金)夜8時からスタート!(※初回2時間スペシャル)

毒舌の事務員・本条靖子(安達祐実)、カレーライスと犬を愛する巡査長・桜庭勇作(木下隆行)、ゆとり世代の超マイペースの巡査長・太田文平(戸塚純貴)、酒癖が悪い係長・横山建夫(片岡鶴太郎)といったお馴染みの"ゼロ係"メンバーに加え、今シーズンからは、上下関係丸無視の冬彦でさえ敬意を尽くす警視庁刑事部長・前川俊也役で吉田栄作、叩き上げで寅三のライバルとなる女性管理官・小田島龍美役で斉藤由貴、叩き上げ刑事の今川兵馬(宮川一朗太)が新メンバーとして加わり、さらにパワーアップした内容となっている。

そこで「テレ東プラス」では、主演の小泉孝太郎を直撃。ドラマの見どころや新メンバーについてインタビューし、作品の魅力に迫った。

日本代表戦の時だけ集まって試合をするみたいな...ゼロ係のメンバーとそういう感覚でいます

――テレビ東京の夏ドラマと言えば「ゼロ係」と、もはや定番化しつつありますが、今回SEASON4が始まると聞いた時の感想は?

「毎回どの作品でも自分の中では"もう次はない"、"どうやったら完全燃焼できるのか"と思って演じています。SEASON3の時も4はないものと思ってやり切りました。ですから、まだできると知った時は、驚きよりも喜びと重みみたいなものを感じました。実はSEASON3の時『これがゼロ係なんだ』とはっきり感じたものがあったんです。なので、あのエネルギーを使って、あのクオリティーで4回目のSEASONを皆さんに楽しんでもらえるようなものができるのか? と一瞬不安もよぎりました。でも、ゼロ係のみんなと顔合わせをして本読みをしたら、そうした不安は本当に"ゼロ"になりましたね(笑)」

――チームワークの良さが、不安を払拭したんですね。

「チームワークは本当に良いです! ちょっと偉そうに言うとサッカー日本代表選手が海外のクラブで戦っているのに、日本代表戦の時だけ集まって試合をするみたいな。僕は、ゼロ係のメンバーとそういう感覚でいますね。みんなと毎日プレーはしていないけど、松下さんや安達さん...ゼロ係のメンバーにこういう風にパスを出せばこういう風に決めてくれる、練習なしでもセリフさえ覚えれば、ぶっつけ本番でいける! そういう安心感と信頼感は自信を持ってあると言えます」

――ゼロ係でポンポン飛び交うテンポの良い会話劇も、その絶対的な安心感から生まれたものなんですね。

「本当にポンポンポンです(笑)。みんなが自由自在に動けてしまう心地良さは、群を抜いていますね。視聴者の方が台本を見たらびっくりすると思いますよ。書いてあることと全然違いますから。でもそれが、決して自己満足とか馴れ合いではない。それぞれが求められている空気感を共有しているところがスゴイところだと思います」

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――冬彦を演じるようになって4年目となりました。小泉さんにとって冬彦はどんな存在ですか?

「刑事ドラマは残酷なシーンや嫌なことが出てきますが、そんな中でも、冬彦の子どものようなキラキラした心、濁りのない心は大切にして演じています。そんな冬彦と向き合う度に、育むというよりは原点に立ち返らせてくれるような..."自分の生き方ってこうなんだ、僕はこれがしたいんだ"と感じさせられるような気がします。そしてそれはとても素敵なことだと思っています」

――KY発言を連発する冬彦ですが、演じる上で大切にしていることを教えてください。

「セリフのちょっとしたニュアンスを特に気にしています。ただただ人を傷つけるような、視聴者の皆さんが『これはひどい!』と思うようなことは言わないようにしています。冬彦だったら"こっちの言葉をチョイスするだろうな"という感覚はものすごく意識していますね。寅三先輩には一番ひどいことを言っていますが、冬彦と寅三先輩の間だから、クスクスっと笑っていられる。そういう距離感は大切にしています」

パワーアップと原点回帰と両方のバランスを考えながら、『これがゼロ係だよね』というのを完成させたい

――今回は、吉田栄作さんや斉藤由貴さんが新メンバーとして加わりました。現場での様子を教えてください。

「松下さん、栄作さん、斉藤さんと一緒のシーンを何度か撮影していますが『あ、刑事ドラマなんだな』と思いました(笑)。そしてこの4ショット が、全然馴染んでいません! 冬彦と寅三さん、栄作さんと斉藤由貴さんの2つのドラマが画面に合わさったような、その違和感がものすごく成功なんじゃないかと思っています。栄作さん、斉藤由貴さんが新たな風を吹き込んでくれたな、これは面白くなるなと思いました。このお2人が、ゼロ係になじんでしまってはダメなんです」

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――お互いに叩き上げでありながら、龍美は出世して警視庁の管理官、一方で寅三さんは巡査長と対照的な2人のやり取りも楽しみです。

「寅三さんと龍美さんの会話はゾクっとします。龍美は『この人、精神的に大丈夫か?』というくらいものすごく強烈です。その龍美に噛みつく寅三さんを、前川刑事部長(吉田)がなだめる。前川刑事部長は、冬彦にも寅三さんにも理解があるように見えますが、この人なんなんだろうという怖さもあります。さらに、冬彦の天敵となるサイコパスな殺人鬼・神沼洋(中野裕太)も現れるので、今作では冬彦のペースで流れにのれない...という面白さがありますね」

――SEASON1から、苺、プチトマト、唐辛子と、冬彦が屋上で育てている「赤いシリーズ」。本作ではトマトを育てるようですが、小泉さんはトマトが苦手と伺いました(笑)。

「そうなんです。冷やしトマトがダメなんです!(笑) でも、あれば毎回挑戦はしていすよ、美味しいと感じてみたいから。でも、ダメです...まだ報われていません。皮とかグチュっとした感触がどうにも(苦笑)。トマトソースのパスタや、ミネストローネは大好きなのに、冷やしトマトとトマトジュースだけが...。実は監督がその辺りを気にしてくださって、まだトマトを食べるシーンはありませんが、せっかくならどこかのシーンで食べましょう!(笑) そしてドラマの中で僕がなどんな感想を言うのか...ぜひ楽しみにしてください!」

――はい、楽しみにしています!(笑) 最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。

「昨年、何より嬉しかったのが『ゼロ係は見終わった後に元気になる』という視聴者の方からのコメントでした。それが一番の励みになったので、今回もそういう作品にしたいですね。見終わった後、決して引きずらないカラッとした作品なので、夏にピッタリの刑事ドラマだと思います。パワーアップと原点回帰と両方のバランスを考えながら、『これがゼロ係だよね』という作品を完成させたいですね」

そしていよいよ明日スタート! 金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全企画なんでも相談室~SEASON4」(※初回2時間スペシャル)気になる第1話の内容は...。

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厄介払いされたメンバーが集まる杉並中央署「なんでも相談室」。通称ゼロ係の冬彦(小泉孝太郎)は、迷い込んだ倉庫で、無関係な2人の人間を拉致監禁した上に殺し合わせる遠隔操作殺人事件の第一発見者になってしまう。犯行声明などから「死神ピエロ事件」と呼ばれ、ワイドショーでMCや犯罪学者らが取り上げて大きな話題となる中、新たな被害者が...。

刑事部長の前川俊也(吉田栄作)や女性管理官・小田島龍美(斉藤由貴)、殺人鬼・神沼洋(中野裕太)、叩き上げ刑事の今川兵馬(宮川一朗太)など、キャラ強めな新レギュラーも登場する。パワーアップした「ゼロ係」をどうぞお楽しみに!

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