まずはアプリでセルフチェック! 命に関わるいびきの危険性と対策

公開: 更新: テレ東プラス

いびきをかいても、「周りの人に迷惑がかからなければいいか」と思っていませんか? しかし、いびきは体の不調のサイン。命に関わる怖い病気に繋がる危険性もあるのです。

さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、今回は"いびき"の専門家でもある東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生に「命に関わるいびきの危険性と対策」についてうかがいました。

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本当は怖い! いびきの危険性

音の大小に関係なく「いびき」をかく時点で低呼吸状態にあり、放っておくと呼吸が止まってしまう無呼吸状態が出やすくなります。「睡眠時無呼吸症候群」は、脳が慢性的な酸欠状態に陥り、高血圧症、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などのリスクが高まるほか、最悪の場合は突然死に至る恐れもある怖い病気。1時間に10秒間続く無呼吸が30回以上ある場合、10年以内に6人に1人が亡くなるというデータも出ており、実はガンよりも死亡リスクが高いのです。

年齢とともにいびきをかきやすくなる
男女ともに、加齢による筋力の低下や体形に変化などにより、いびきは年齢を重ねるごとにかきやすくなります。また、特に女性は更年期にいびきが始まることも。最近イライラする......という方、その原因は、実はいびきかも!? 若いときにはいびきをかかなかった方も、注意が必要です。

nanairo_20190714_02.jpg画像素材:PIXTA

いびきの音が小さな女性こそ要注意
女性は男性に比べ、いびきの音が小さいため見逃しがちですが、実は女性のいびきの方が重篤な症状が潜んでいる可能性が高いのです。女性は「肺活量が少ない」ため、いびきの音は小さいですが、一度に吸える酸素の量が少ない分、男性よりも無呼吸によるリスクが大きく、さらに「低血圧」や「貧血」の方も多いため、より深刻な状態に。音の大小ではなく、早めに専門医に相談することをオススメします。

まずはいびきのセルフチェック!

nanairo_20190714_03.jpg画像素材:PIXTA

自分はいびきをかいているのか? どんな大きさのいびきなのか? 寝ているためわかりませんよね。まずは、自宅で手軽にチェックできる方法があります。その結果により、専門医での診断や治療などを考えましょう。

【アプリでセルフチェック】
まずは、アプリでいびきをセルフチェック。睡眠のリズム、いびき、無呼吸状態まで測定できるアプリがあるので、利用してみましょう。

【専門医による診断】
セルフチェックで気になる結果がでたら、専門医に相談を。梶本先生のクリニックでは、自宅で装置をつけて調べる検査が費用2,700円くらいでできるそうです。

今すぐ自宅でできるいびき対策

セルフチェックで専門医にかかるほどではないという結果がでた方のために、自宅で手軽にできる2つのいびき対策を教えていただきました。

【横向きに寝る】
仰向けより、横向きに寝たほうがしっかりとした睡眠がとれます。理由は、イビキの原因である舌の落ち込みを防ぐことでイビキを防止でき呼吸がしやすいことと、接地面積が少ないことで体温の調節がしやすくなるから。

横向きに寝るときに注意するのは枕。横向きに寝たときに首が真っ直ぐになる嵩の高い枕が理想で、頭の形の跡がつく低反発枕ではなく硬めの高反発枕を使いましょう。

【抱き枕を利用】
抱き枕を使うことで、横向きで眠る体制をアシスト。片足を枕に乗せるイメージで抱き枕を利用すると、自然な横向き体制で眠ることができます。

nanairo_20190714_04.jpg画像素材:PIXTA

うるさいだけでなく、命に関わる危険もあるいびき。重篤な状態になる前に、まずは手軽なアプリでセルフチェックから始めてみましょう。

※この記事は梶本修身先生による見解に基づいて作成したものです。

取材協力:梶本修身先生。東京疲労・睡眠クリニック院長。大阪市立大学大学院 医学研究科 疲労医学講座 特任教授。数多くの講演やメディア出演があり、ゲームの監修なども手掛ける。著書は『疲労回復の名医が教える誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』、(アスコム)、『すべての疲労は脳が原因』シリーズ(集英社新書)など多数。
東京疲労・睡眠クリニックHP:http://www.疲労クリニック.com/

梶本修身先生も出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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