食うことすなわち生きること。食の現場に全てが凝縮されている。ヤバい人たちのヤバい飯を通して、ヤバい世界のリアルを見る番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」。2017年10月深夜に初放送されるや否や大反響を呼び、これまで全5回放送されたこの番組が、初のゴールデンタイムに登場。「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」として、7月15日(月・祝)夜9時より放送となる。

待望の新作放送を前に、始まりとなった第1回「アフリカ元少女兵に密着&台湾マフィア組長は何を食う?」(2017年10月3日放送)を振り返る。

内戦とエボラの悲劇を乗り越え...リベリア共和国のヤバい飯

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度重なる内戦で首都が荒廃したリベリア共和国は、西アフリカに位置する小国。アメリカから解放されアフリカに戻った黒人奴隷が建国した国で、公用語は英語。年間の日本人渡航者(民間)は、ほぼゼロに近い。

まずはリベリア最大の市場へ、食べ物を探しに行った。

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様々な食材が並ぶ活気あふれる市場。香ばしい匂いにつられて行ってみると、子供が焼き鳥のような串焼きの肉を売っている。

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「牛串焼き」1本は、10リベリアドル(約10円)。取材ディレクターも「うま!」とうなった隠し味はピーナッツバター。他にも、タツノオトシゴの一種「パイプフィッシュの燻製」や、「カタツムリ」など、日本ではあまり見かけない食材が並ぶ。

Hyper_hard_boiled_Gourmet_20190711_04.jpgそんな中、日本国旗とともに、「NOT FOR SALE」(非売品)と記載された包みを発見。日本からの支援物資「離乳食用トウモロコシの粉」1袋1.5kgが400リベリアドル(約400円)で売られていた。

店員は悪びれることなく、こう答える。
「タダで送ってくれたものを転売しているんだ。俺たちが食べる為に送ってくれてるけどね」

グルメリポート① 日本の支援物資横流し飯

日本からの支援物資はどのようにして食べられているのか。一般家庭で見せてもらった。

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まずは魚を素揚げに。玉ねぎ・唐辛子をすりつぶしたものに、トマトピューレ、塩こしょうを加えてまぜ、魚を素揚げした油に投入してソースを作る。

続いて、日本からの横流しトウモロコシ粉を煮てコーンポータジュに。そこに先ほどの魚とソースをかけて「コーンポータジュ&フライドフィッシュ」の完成! 味は「クリームシチューとトマトシチューを合わせたような味で美味しい」と取材ディレクター。

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ここでの暮らしを聞いてみると、今はいいが「最初はハッピーじゃなかった」と母親。エボラ出血熱で夫を亡くし、唯一残された雑貨店を営みながら家族を支えていたのだ。

食事をきれいに平らげた子供に「お腹いっぱい?」と尋ねると、「いっぱい」と微笑んだ。日本の救援物資は市場で売られ、父親を失った家族の空腹を満たしていた。

グルメリポート② エボラ生存者飯

エボラ出血熱は、時に致死率90%になるとも言われる感染症。リベリア国内で2014年~2016年の2年間で約4800人もの死者を出した。

そこで、エボラ出血熱から奇跡の生還を果たしたジェシカ22歳の元へ。祖母、母、妹をエボラで亡くし、家族で生き残ったのはジェシカだけ。ジェシカも後遺症で視力と聴力が弱り、今は叔母の家に居候している。彼女はどんなものを食べているのだろうか。

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突然の「飯見せてもらえませんか?」のお願いに、ジェシカが見せてくれたのは大量のオクラとパイプフィッシュを煮込みチキンブイヨンで味を整えた「ネバネバご飯」。

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飯を食べるジェシカに「エボラの後、何か変わった?」と尋ねると、「変わらないよ、不幸なまま。生きていけるけど簡単じゃない」と淡々と答える。「叔母さんはご飯をくれるけど、毎日じゃないから」 そう言いながら、次はいつ食べられるかわからない飯をほお張った。

人を食った元少年兵たちは何を食う?

リベリアに深い爪痕を残したのは、エボラだけではなかった。
リベリア内戦――1989年~2003年、政府軍と革命軍が対立し、2度に渡った激しい内戦で25万人以上が命を落とした。両軍ともに子供たちを拉致し、訓練をほどこし銃を持たせて前線に送り込んだ。

少年兵たちは現実から逃れるため、コカインを常用し仮装して戦った。極限状態に置かれた彼らは、殺した敵兵の肉を食ったと言われている。

2003年、内戦が終結し、少年兵たちは居場所を失った。人を食ったという元少年兵は、今どこで何を食うのか?

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地元ガイドの案内で、元少年兵たちが住みついているという墓地へ。少年たちに声をかけると、カメラを見つけ攻撃的に向かってきた。あっという間に数人の少年たちに取り囲まれ、なし崩し的に彼らのテリトリーに入ることになるが......カメラをむしり取られ、ポケットの中身を奪われてしまう。

交渉により10分だけ撮影が許され、墓地の中へ。広大な墓地には900人以上の元少年兵が暮らしていた。

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「これ撮れよ」と元少年兵が掲げたのは、人骨。そこかしこに人毛や人骨がころがる中、彼らは、墓1つに1人、カプセルホテルのように寝泊りしているのだという。

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と、突然、元少年兵たちがコカインを吸い始めた。煙が漏れるともったいないので狭い空間で吸うという。

彼らの生活は、目覚めたらコカインを吸い、街に出てスリをする。強奪や盗難したモノを金に換え、食事をし、コカインを買う。毎日はその繰り返し。

彼らは口を揃えて言う。
「生きるためだ」

グルメリポート③ 元少女兵の娼婦飯

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ここで暮らす28歳の女性と出会う。彼女はラフテー。内戦で両親を亡くした彼女は、11歳から13歳まで少女兵として戦った。

「人を撃ったの。数え切れないほど。復讐のため」

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「飯を見せもらえませんか?」とお願いすると、「客が来て金をくれたらご飯を買うことができる」とラフテー。18歳から娼婦をしている彼女は、これまで1000人ほどの客を相手にしてきたという。

3時間後の午後8時、仕事に出かけるラフテーと合流。彼女が商売をしているのは、「売春の道」と呼ばれる長さ50mほどのがれき道。

「ここでお金を稼いで、ご飯を買って、ドラッグをやるの」

ラフテーは、声をかけた客と小屋へと消えた。30分後、ラフテーが1回の売春で得た金額は200リベリアドル(約200円)だった。

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「ご飯食べに行こう」と明るく誘うラフテーとともに、地元の食堂へ。中には照明がひとつもなく真っ暗。ラフテーは慣れた様子で注文し、「お米を食べに来たんだ」と山盛りの米だけ食べ始めた。

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この日はスープも注文し、こちらの「ジャガイモの葉っぱカレー」(特盛ライス)は約150リベリアドル(約150円)。ジャガイモの葉を数種のスパイスと魚介ダシで甘辛く煮込んだリベリア風カレー。彼女が1度の仕事で得る金額が、ほぼ1食分なのだ。

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おいしそうに食べるラフテーに「今、幸せ?」と問うと、大きくうなずく。

「幸せだよ。路上でお金稼いで、ご飯食べて帰って眠れるんだもん」

ラフテーには、夢がある。それは「億万長者になること」。

戦場で人を大勢殺したリベリアの娼婦は、億万長者になることを夢見て、今日も墓場へ帰っていった。

台湾マフィア組長たちの宴会飯

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その他、台湾マフィア組長たちの宴会に潜入。高級中華に舌鼓を打つ彼らに「人殺したことあるんですか」「後悔した仕事はありますか?」など、ギリギリの話を聞く。

この続きは「ネットもテレ東」で! 今回紹介した#1をはじめ、これまでの放送を期間限定で無料配信中!

ケニアのゴミ山、ボリビアの人食い山のヤバい飯

ギャラクシー賞受賞の異色の"グルメ番組"。「あまりにもヤバすぎる」と一時制作ストップしていた本番組が1年ぶりにゴールデンで復活! 7月15日(月・祝)夜9時放送の「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」では、ケニアのゴミ山で肺を病みながら暮らす青年や、南米ボリビアの"人食い山"と呼ばれる鉱山で命をかけて働く炭鉱夫、ブルガリアのドナウ川でのキャビアのためチョウザメを狙う密漁者というディープな人々を徹底取材!

出演は前作に引き続き小籔千豊。ゲストは有吉弘行。さらに番組初の試みとして、ディレクター陣による副音声の生放送を実施。

テレビ東京の公式YouTubeチャンネルにて「リベリア元少年兵」の放送できなかったスピンオフストーリー「放送できなかったヤバい飯~リベリア編~」、番組オリジナル動画を世界配信! 未公開映像満載の動画は1日1本のペースで更新予定。最新作を見る前に、ここでしか見られないオリジナル動画を!
https://www.youtube.com/user/TVTOKYO

ウルトラハイパー ハードボイルド グルメリポート
2019年7月15日(月)夜9時放送
オフィシャルサイトはこちらから

<公式Twitter> https://twitter.com/HYPER_GOURMET
<公式TikTok> ID:hyper_hardboiled
アカウント名:ハイパーハードボイルドグルメリポート

定額制動画配信サービス「Paravi」(パラビ)では、「放送できなかったヤバい飯」全4話を独占配信中!
https://www.paravi.jp/title/24596

テレ東プラス

8月26日の『世界!ニッポン行きたい人応援団』(テレビ東京系、毎週月曜20:00~)は、2時間スペシャルを放送。今回は、アルゼンチンに住む日系移民の男性が、64年前に生き別れた兄と再会するために来日する。

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