“究極のしっとり感”「治一郎」のバウムクーヘン:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

7月11日(木)夜10時~放送の「カンブリア宮殿」。"究極のしっとり感"が味わえるバウムクーヘンで"手土産スイーツの名店"と呼ばれる人気洋菓子店「治一郎」。永続企業を目指す、ヤタローのサバイバル術を徹底解剖する。

大手に真似できない"オンリーワン商品"を作れ!

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1933年、浜松でパン、菓子の製造卸として誕生したヤタロー。現代表の中村は、東急不動産を退職し、ヤタロー創業者の娘と結婚。後継者としてヤタローに入社する。
その後、製造卸から脱却するため、焼きたてパンの店「シャンボール」を静岡県内に続々と出店。最大50店舗にまで拡大させたという。

ところが、90年代後半に入ると、県内に大手スーパーやコンビニが次々と進出し、「シャンボール」は、相次ぎ閉店を余儀なくされたのだ。そんな中村が生き残りをかけて打ち出した戦略こそ「大手に真似できない、オンリーワンの商品を作る」ことだったという。その時に、目をつけたのが、下請けで作っていたバウムクーヘン。当時、世間に出回っていたバウムクーヘンは、水分が少なくパサパサしているのが当たり前だった。

しかし、中村は「究極までしっとり感を追求したバウムクーヘンを生み出す」と決意し、その開発に乗り出した。だが、これまで世の中になかった"しっとりしたバウムクーヘン"の開発は、一筋縄ではいかず、苦難の日々が続いたという。「危機感を持ちながら、常に他社には真似出来ない商品を追求することが会社を継続させる!」そう語る中村のサバイバル戦略を徹底取材した!

「形あるものは、いつか壊れる」生き残りをかけた人事戦略!

治一郎ブランドでの売り上げが5割を占めるヤタローが多角化を進める理由・・・それは中村が目指す"300年企業"にある。「形あるものは、いつか壊れる」が口癖の中村。これまで幾度となく直面した危機の中で、企業の永続性を考え続けてきたという。

そんな中村が、「300年企業」を実現させるために、最も重要視しているのが・・・「人材」だ。「個人の強みや性格を見抜いて、活かせる場所に配置することが大事」と中村は言う。

例えば、旅行会社から転職してきた社員を宿泊施設の支配人に任命し、客数の倍増を実現。また接客の経験のない元不動産会社勤務の女性を「治一郎」本店の店長に抜擢し、売り上げを2倍にさせたという。独自視点で次々と新ビジネスを軌道に乗せているヤタローの人材活用戦略に迫る!

「京都ブランドのあんぱん」を世界へ

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ヤタローが、次なるビジネスの柱を生み出す為、新たなチャレンジに乗り出していた。それが代表の中村が今最も力を注いでいる「あんパン」ビジネスだ。昨年4月に、創業70年を誇る京都の老舗のパン屋を買収し、「京都ブランドのあんパン」を世界に売り出すプロジェクトを進めている。会社永続のために、あらゆる挑戦をやめないヤタローグループの新戦略を密着取材した!

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