事故で会社をクビになり、妻の知人に騙され借金...廃墟ホテルに住む元ガードマン

公開: 更新: テレ東プラス

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【配信終了日: 7月 16日(火)】動画はこちら

7月8日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜3時55分~放送)では、横浜・桜木町で出会った"廃墟ホテル"に住む男性の家について行きました。

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丹野さんは、元警備員で、現在73歳。この日は1人でお酒を飲みに出かけていたそうです。

1人暮らしとしているという家賃65000円の自宅は......なぜかホテルの廃墟!? 扉を開け中に入ると、家中に不気味な空気が漂っています。いきなりの超ミステリー!

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丹野さんは、まずサウナだったという広間に案内してくれました。サウナはもう壊れていて使えず、宿泊室として使われていた部屋も荒れ果てています。

丹野さんは、ホテルが営業していた頃から宿泊客として利用していたそうで、営業が終了した後もオーナーに頼み、それから15年、家賃を払ってここで生活しているのだといいます。

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元ボイラー室の壁には、なぜか大量の湿布が!? さらに謎の「歯」の文字が! 怖い! スタッフが先に中に入るよう促すものの、「怖いよ」と丹野さん。ここに住んでいる者ですら、恐怖を感じるようです。

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続いて丹野さんが生活している部屋へ。1人で生活するには十分すぎるくらいの広さ。窓の下にあるソファには「窓を開けるとゴミが入ってくる」という理由で、新聞紙が敷かれています。

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冷蔵庫の中を見せてもらうと、かなりキレイに整頓されていました。丹野さんに好きな食べ物を聞いてみると、「うに」。うには高いため、最後に食べたのは5年くらい前だといいます。

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ホテル廃業後もここに住み続けている理由を問うと、「行くところがないから」と。車の事故が原因で会社をクビになり、さらに韓国人の元妻の紹介で200万円貸した人物が逃げてしまい、借金が原因で妻とは別居ののち離婚。その後は麻雀店員や警備員など職を転々としながら、なんとか借金の返済を終えたそう。

今一番楽しいことは、お酒を飲むこと。スナックに行って、カラオケを歌うのが楽しみで、「お酒ってのは全てを忘れさせてくれる」と丹野さん。「忘れたいことって何?」と聞くと、「わかんねぇな」とつぶやき、缶の緑茶割りを飲み始めるのでした。

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この取材から2ヶ月後。本当に廃墟ホテルにはオーナーが存在し、丹野さんは家賃を払って生活しているのかということが気になったスタッフは、再度、丹野さんの家を訪ねました。

丹野さんに「オーナーって本当にいるの?」と尋ねると、「1階にいるよ」と即答。 昼間でも薄暗くて少し怖いホテルの1階の奥に、オーナーの部屋がありました。

なんと、オーナーは本当にいました! 元事務所だった部屋で、オーナーも暮らしていました。

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しかも、このホテルには丹野さんの他にも6人の住人がいるという衝撃の事実も発覚。50年前にホテルを建て替えた際の6億円の借金のうち4億円がまだ払えておらず、家賃収入のために人を住まわせているのだとか。

オーナーは、ホテルで一番広い"スイートルーム"や、女性サウナがあったという地下などを案内してくれました。さらに、屋上には畑もあり、ぶどうやトマトなどを栽培。桜木町にある不思議な廃墟ホテルですが、オーナーに出会えたことで謎が解けました。

この放送は、現在「ネットもテレ東」で配信中です。ぜひチェックしてみてください!

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