「しいたけ占い」もいいけど「インドの占い」もいいよ。占い大国で占い体験

公開: 更新: テレ東プラス

india_uranai_20190708_00.jpg

気温だけじゃない! 占いにも熱い国......それがインド

india_uranai_20190708_01.jpg
世界には、韓国、台湾やスリランカなど、占いに熱~い国が数多く存在します。
が、その熱さ、インドに敵う国は少ないのでは。というのも、インドでは結婚や就職など人生の一大イベントを占いで決める人が多いのです。占星術を教える学校もあり、専門家によるとインド国内には100万人以上もの占い師が活動しているんだとか。そう、インドは世界有数の占い大国なの!?

india_uranai_20190708_02.jpg

india_uranai_20190708_03.jpg
ということで、ナマステ!
インド占いがいかほどなのか調べるため、日本から9時間かけてインドへ。人と乗り物と牛がごった返すインドのカオスさに驚きつつ、占いにトライ。なお今回のやりとりはすべて英語で行いました。

ここはインド版「劇団四季」。人気のミュージカル劇場でタロット占い

india_uranai_20190708_04.jpg
インドにやって来た観光客が悩まされるものが、ぼったくり。占い師に騙されて法外なお金を請求されたらどうしよう...。

そんな煩悩を抱える"インド占い初心者"にオススメしたいのが、首都デリーの郊外にある「キングダム・オブ・ドリームズ」。ここはインドミュージカルを楽しめる娯楽施設で、日本で言うところの「劇団四季」の劇場のようなもんです。

india_uranai_20190708_05.jpg
劇場の横には、飲食やゲームを楽しめる施設もあり、ここにお目当ての占いコーナーがあります。インドの占いの相場が1000ルピー(1600円。1ルピー=1.6円で計算)に対し、ここは500ルピー(800円)と良心的なお値段なのは嬉しいところ。

india_uranai_20190708_06.jpg
占いコーナーでは「タロット」「手相」「観相学」「占星術」が体験でき、今回は「タロット」をチョイス。係りの人に500ルピーを支払えば、OK。なお占いコーナーは撮影NGなので、ご注意を。

――占いをお願いしたいのですが...。

タロット占い師:知りたいことを教えてちょうだい。

――転職を考えているので、仕事運を占ってもらえますか。

タロット占い師:では利き手と逆の左手で、ここに並べたカードを3枚、引きなさい。

(3枚引く)

タロット占い師:そうねぇ。転職するなら3~4か月後にするといいわよ。ただ入社して5か月は苦労が続くから、それは乗り越えて。就職先としてベストなのは、新しいことをしようとしているスタートアップ企業。ここで働くべきよ。

――ほかには結婚運を占ってください。現在、彼氏なしで、親からも結婚しろーと呪文のごとく唱えられおり、いつ結婚できるのでしょうか。

タロット占い師:あなたが次に働く会社で、お金持ちの男性と出会い、彼と結婚することになるわ。結婚する時期は......来年ね。

――それは本当です!? その方について詳しく教えてください!

タロット占い師:彼はあなたより2~3歳上で、顔はまぁいいんじゃないかしら。背は高くもなく低くもなく。あとちょっと小太りね。職業はお金に関わる仕事をしていて、銀行マンか金融マン。とてもリッチな男性だわ。

――すごい! どうしてそんな細かな未来まで分かるんですか!

タロット占い師:ふふふ。教えない。

india_uranai_20190708_07.jpg
という感じで、「〇か月後にこうなる」「こういう人と出会う」と詳細に教えてくれ、信ぴょう性が高そうな予言の数々に、目から鱗が落ちまくり!
鱗ならぬ笑みをこぼしながら話を聞き、最後にタロット占い師から「落ち着いたら、またここに来て、占いの結果を教えてね」と微笑を浮かべるその顔からは、占いへの自信の表れが溢れていました。

「あなた、兄と弟がいるでしょ?」とドヤ顔で言ったものの、家族構成(正解は三姉妹です)を外していたのは気になりましたが、予言を信じたいと思わされ、摩訶不思議な経験を得られました。

india_uranai_20190708_08.jpg

india_uranai_20190708_09.jpg
ちなみに「キングダム・オブ・ドリームズ」は、ヒンドゥー教徒が崇拝するゾウや、仏教徒にはありがたい巨大なお釈迦様など、宗教をミックスする混在さと、きらめくゴージャスさがウリ。どこを撮ってもインスタ映えするため、「いいね!」が欲しい方もぜひ訪れてみてください。

占星術師と出会ったところ宝石を法外なお値段で売りつけられそうに......

india_uranai_20190708_10.jpg
インド人がリアルガチで日ごろからお世話になっている占い師に会ってみたい!
そう思い、街でオススメの占い師を教えて!と聞きまくったところ、「〇〇モールにいる、彼に占星術をしてもらうといいよ!」と推奨され、さっそく〇〇モールへ。

india_uranai_20190708_11.jpg
モールの中に入ると......、いた、彼だ!

india_uranai_20190708_12.jpg
――あの~、占ってほしいんですけど

占星術師:あぁ、いいぞ! 君の名前、生年月日、生まれた時間と生まれた場所を教えてくれ。

(自分の情報を紙に書き込む)

占星術師:ふむふむ。ちょっと待ってくれ。パソコンで調べるから。

――(えっ、パソコンで調べるの? と思いつつ)わかりました。

占星術師:(パソコンを覗き込みながら)えーと、君は知的な人間だ。同時に孤独を感じるタイプだな。君の仕事はセールスマンかマーケターだ。当たっているだろう?

――職業は違うんですけど......。そのほかに結婚運や仕事運を知りたいのですが。

占星術師:君を司る「愛の星」が年末から来年にかけて強くなる。この時期に結婚できるだろう。仕事運に関しては、この先の1か月は悪いが、2か月後には上昇する。そして5か月後に、君は立派に成長しているよ。アドバスとしては、2か月後に何かしらの勉強をするといい。君の人生がよくなり、知識も増える。

――なるほど。

占星術師:ちょっと左の薬指を出してくれ! 指のサイズは8だな。君は人生をよりよくしたいだろ? そのためトルコ石の指輪をつけるといい。1つ5000ルピー(約8000円)で売ってあげよう。買うよな? 3日後の早朝、ここに取りに来てくれ!

――えっ、5000ルピー! 街で見かけたトルコ石よりはるかに高いんですけど。

占星術師:そんなことはない。君の未来を考えたら安いもんだ!

india_uranai_20190708_13.jpg
なんと彼は、トルコ石の指輪を売りつけようとする、宝石のセールスマンでもありました。
一応、占星術師として証明書は持っているようですが、マルチな雰囲気が漂ってきたので指輪はお断り。

india_uranai_20190708_14.jpg
法外な値段で宝石を売りつけようとする占い師もいるようなので、インドで占いをされる方は、気を付けてください。

ちなみに今回の占いのお値段は1100ルピー(約1760円)と、占いの値段としては適当な金額でした。

インドのタクシー運転手に占い師を聞いてみたところ素敵な言葉に出会えた


india_uranai_20190708_15.jpg
日本では美味しいお店はタクシー運転手が詳しい、と言われています。
もしかしたら、インドのタクシー運転手は素敵な占い師を知っているかも?と思い、次はインドのタクシー、オートリキシャの運転手を捕まえ、「占い師を紹介してくれ!」と無茶ブリ。

india_uranai_20190708_16.jpg
タクシー運転手
:占い師? よく分からんが、とりあえず乗れ!

――いい占い師を知ってるの?

タクシー運転手:(おもむろにスマホを出し)ちょっと待て、今、検索する。検索で占い師の名前が出てきたぞ。占ってほしい占い師はどれだ?

――えーと、とりあえずこの人のところへ行ってください。

タクシー運転手:分かった。ここだな。

india_uranai_20190708_17.jpg
タクシー運転手
:ほれ、着いたぞ。

india_uranai_20190708_18.jpg
住所はここのはずだけど。。。
近所の方に聞いたところ、占い師はいるけれど、その人は英語が喋れないのでオススメしない、と言われました。

――この占い師はノーイングリッシュなので、ダメでした。

タクシー運転手:OK~。次へ行くぞ!

india_uranai_20190708_19.jpg
ブーン!
到着。

india_uranai_20190708_20.jpg
ピンポーンとチャイムを押したけれど、応答せず。
留守でした。

そんなこんなで3軒も回ったけれど、占い師に巡り合えず、タイムオーバー。
ショック! あれだけ回って出会えなかった...。

india_uranai_20190708_21.jpg
落ち込む姿をみたタクシー運転手は「俺は、無料なうえに信頼のおける占い師を知っている。それは、神だ。神はなんでも知っている。だから神に祈るんだ」と素敵なアドバイスを贈ってくれました。つまり占いに頼らず、未来は自分で切り開いてみろ!という神のお告げなのかもしれませんね。

india_uranai_20190708_22.jpg
ということで、占い師に未来を聞くのもいいのですが、未来を自分で切り開くことも大切だな、と思えたインド占い体験でした。ちなみに今回、占い師とのやりとりはすべて英語で行いましたが、英語が苦手な方は翻訳アプリのダウンロードをお忘れなく。

PICK UP