患者の負担を劇的に減らす! 感動の医療ビジネスの全貌:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

7月4日(木)夜10時~放送の「カンブリア宮殿」。最先端カテーテル技術を支える医療機器メーカーの「テルモ」。医師から絶大な支持を得て「より良い医療」の提供に一心不乱で挑む!スタジオではカテーテル治療の実演も!

最先端カテーテルから体温計まで! 医療を支えるテルモ

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心筋梗塞や狭心症に行われるカテーテル治療。手の細い血管から心臓の冠動脈にカテーテルを通す最新の手法では、わずか20分で終わり、日帰りで退院できるケースも珍しくない。この最先端のカテーテル技術を支えているのが医療機器メーカーの「テルモ」。

カテーテルを患部に届ける「ガイドワイヤー」は、水分に触れるとウナギのようなヌルヌルした感触に変わる特殊な加工を施し、世界トップシェアを誇る。特に、詰まった血管を広げる極小金具「ステント」には、表面に塗布した薬品が血中ではがれ落ちないような高度な技術が用いられるなど、なかには1個100万円する製品もある。

そんなテルモが長年主戦場としてきたのが、注射器や点滴用品、血圧計など、日々の医療を支える商品だ。

現場のニーズを吸い上げた細かい改良で、医師や看護師から絶大な支持を得てきた。さらに、より良い医療を提供してほしい一心で、医療従事者がトレーニングできる模擬病院のような施設まで運営している。今や年商6000億円に迫るテルモの強さの秘密に迫る!

北里柴三郎から受け継いだ「社会に貢献する」企業

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テルモは、近代医学の父・北里柴三郎が発起人となり、1921年に国産初の体温計メーカーとして設立。その後、集団予防接種などで注射器の使い回しが当たり前だった時代に、感染が起こらないようにとプラスチック製の使い切り注射器を普及させた他、糖尿病患者のために痛くない極細注射針を開発するなど、「医療を通じて社会に貢献する」という北里の精神を受け継ぎ、真面目一筋で医療現場を支えてきた。

現社長の佐藤は、世界的な会計会社アーサー・アンダーセンの出身だが、テルモの理念に共感し、価値ある経営で成長させてきた。その原体験が、アンダーセン時代に直面した、米エンロン社の債務の隠蔽が発覚した、いわゆる「エンロン事件」。

佐藤は、儲け主義だけの経営は、巨大企業を一夜で潰してしまうことを実体験で学んだ。患者にとって本当にいい医療を追求する...、北里経営の神髄に迫る!

巨大買収もテルモ流! アフリカの医療を変える秘密兵器

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今テルモがアフリカで挑むのが、マラリアなどに感染した血が輸血に使われている現状の改善。その秘密兵器がわずか40分で血中の病原体を低減させる新装置「ミラソル」。

実は、8年前にテルモが2000億円もの巨額資金を投じて買収した米国メーカーの製品だ。世界の医療を良くしたい共通の思いでタッグを組んだ、テルモの新戦略とは?

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