緊張高まるイラン情勢...日本にも「他人事」じゃないの!?

公開: 更新: テレ東プラス

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23歳の新人バーチャルアナウンサー「相内ユウカ」が、経済報道番組「ワールドビジネスサテライト」(毎週月~金曜 夜11時)放送後にキャスターを捕まえ、「重大ニュース」や「わかりにくかったニュース」について、ゆる~く質問攻めを繰り広げる、Youtubeオリジナルコンテンツ『相内ユウカにわからせたい!』。

20190703_yuuka_02.jpg(右:山川龍雄キャスター)

6月25日(火)は、「イランとアメリカの対立で、日本はどうなるの?」をテーマに、山川龍雄キャスターが相内ユウカに解説した。

大統領と最高指導者、どっちが偉い?

アメリカとイランの対立が深刻化している。今年6月、中東・ホルムズ海峡付近で、日本企業が運航する1隻を含むタンカー2隻が攻撃を受けた。アメリカはイランの関与を主張して激しく非難するが、イラン側はこれを否定。イラン革命防衛隊が米軍の無人偵察機を撃墜するなど、両国の関係は悪化する一方だ。

ユウカ:ねぇタツオ、そもそもイランってどんな国なの?

山川:面積は日本の4倍以上(164万8195km²)、8000万人が住む中東の大国です。民族がペルシャ人などで、多くがイスラム教・シーア派を信仰しています。中東はペルシャ人とアラブ人が対立していて、ペルシャ人の代表格がイラン。そしてアラブ人の代表格がサウジアラビアです。

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イランで最も有名な日本人は「おしん」

親日で知られるイラン。山川キャスターによると、イランで最も有名な日本人は、NHK朝の連続テレビ小説の主人公「おしん」だそう。同ドラマの視聴率はイランで90%を記録し、日本文化も浸透しているという。

山川:イラン・イラク戦争の際にアメリカはイラクの側につきました。アメリカとイランの対立が高まった結果、イランは欧米文化を排除します。欧米の映画など娯楽がなくなって、唯一残ったのが日本のもの。黒澤明監督の映画などが繰り返し見られました。

ユウカ:日本のエンターテインメントをいろいろ知っているのね。

山川:そのとき一番人気が出たのが「おしん」。耐え忍んで少しずつ成長するその姿に、当時アメリカにイジメられていたイランの人たちは共感したんです。

「アメリカとイランが対立すると、日本に影響はあるの?」

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イランへの経済制裁を続けるアメリカ。疲弊するイランは度々、「ホルムズ海峡封鎖」をちらつかせ威嚇する。万が一、この封鎖が本当に実現すれば、日本への影響は計り知れないという。

ユウカ:ホルムズ海峡ってさ、日本への石油が運ばれているじゃない?

山川:日本への約8割の原油はホルムズ海峡を通っています。ここを封鎖されて困るのは日本と中国なんです。アメリカはシェールガスやシェールオイルを自国で生産でき、中東へのエネルギー依存度が低下してきているから強気に出られる。比べて日本にとっては死活問題です。

ユウカ:日本経済もかなり影響受けそうね。

山川:遠い国の話のようですけど、経済の問題と安保の問題として、日本にも影響があることは頭に入れておいた方がいいです。

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