ちょっとしたコツで最高の一杯に! 日本一のバリスタが教える「おいしいコーヒーのいれ方」

公開: 更新: テレ東プラス

食事の後、仕事の合間、ちょっと行き詰まった時......気分を変えてくれる1杯のコーヒー。自分でも、お店のようにおいしくいれることができたらうれしいですよね。

バリスタ競技会の日本チャンピオンとなり世界最高峰の大会にも日本代表として出場した"日本一のバリスタ"TAKA ISHITANI(石谷貴之)さんに、自宅で手軽においしいコーヒーをいれるコツをうかがいました。

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"焙煎"チェックが重要! 「コーヒー豆の選び方」

近年、コーヒー豆の品質は上がり、一般の人でもいろんな味わいのものを購入できるようになっています。値段の高い豆は品質も良いのは確かですが、コーヒーは嗜好品なので、おいしいと感じる味は人それぞれ。自分の好みを知ることが大事です。

【ポイント1】好みの焙煎度合いを知る
同じ豆でも焙煎の度合いによって味が変わってきます。焙煎した豆の色が黒またはこげ茶色のものは苦みが強く、薄い茶色だと酸味が強い。まずは、自分が好きな苦みと酸味のバランスになる焙煎の度合いを知りましょう。

【ポイント2】焙煎された日付をチェック
コーヒーは生ものなので、鮮度が重要。豆の状態なら3週間~1ヵ月ぐらい前まで、粉の状態なら2週間ぐらい前までのものを選び、購入後は1ヵ月以内に飲み切るつもりで。

保存の際は、密閉容器か密閉袋へ。1~2週間で飲み切るなら常温保存でもOK。良い状態を長く保つには、冷凍庫で保存しましょう。

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【石谷さんオススメのコーヒー豆】
世界で一番良い品質の品種といわれる「ゲイシャ」。苦くなく、少し紅茶っぽいニュアンスがあり、華やかな味。ぜひ試してみたいですね!

飲み方に合った粒度で! 「豆の挽き方」

豆を挽くタイミングは、いれる直前の方が、より風味を楽しめます。
コーヒー豆は粉の粒子が荒いと酸味が強くなり、細かいと苦みが強くなります。飲み方に合った粒度で挽きましょう。自分で挽く場合、コーヒーミルは粒度を均一にできる電動のものがオススメ。店で挽いてもらう場合は、アイス用、ドリップコーヒー用など飲み方を伝え、飲み方に合うように挽いてもらいましょう。

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計量と蒸らしがポイント! 「おいしいコーヒーのいれ方」

何よりも大事なのは、豆、お湯をしっかり計量すること! 重さ、時間、抽出量が測れる専用のコーヒースケールを使うと簡単です。あとは、蒸らしとお湯の注ぎ方のちょっとしたコツを覚えれば、コーヒーの味は格段に上がります。

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【用意するもの】
ドリッパー&サーバー、ドリップケトル、コーヒーカップ、コーヒースケール

【コーヒーとお湯の分量】
(1杯分)
コーヒー...15g
お湯...225g(水はミネラルウォーターか、浄水器付きの水道水)
※コーヒーに対するお湯の量は15倍。
豆によって違いがあるので、その都度スケールできっちり測って、自分の好きな味になる分量を覚えましょう。1gの差でも味はかなり変わります!

お湯の温度は85~90℃
温度を調節するには、沸騰したケトルからドリップ用ケトルなど別の容器にお湯を移すと10℃ぐらい温度が下がり適温に。沸騰させたケトルからそのまま注ぐ場合は、蓋を開けて、少し時間をおいて冷まします。

【おいしいコーヒーのいれ方】
1.ドリッパー&サーバーを湯煎して温める
2.コーヒーをスケールで計量
ドリッパー&サーバーごとスケールの上に置き、コーヒーを計る。
3.コーヒーを入れたドリッパーをトントンと叩き、粉を平らにする

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4.コーヒーを蒸らす
コーヒー全体に少量のお湯をそっと注いで30秒おき(時間を計る!)、粉にお湯を含ませる。

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5.お湯を注ぐ
コーヒーの中央部分にゆっくりと500円玉ぐらいの大きさの円を描くようにお湯を注ぐ。その時、フィルターと粉の接している面にはお湯を当てないように注意。
コーヒーが落ちるのを待って、スケールでお湯の量を測りながら同様に注ぐ。

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このようにフィルターの周囲に均一にコーヒーが残るように注げれば、しっかり抽出できている証拠。

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6.あらかじめ温めておいたカップに注ぐ
味を均等にするため、サーバーをクルクルと回しコーヒーを混ぜてからカップに注ぎましょう。

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今回は、ドリップにステンレスフィルターを使用。油分まで抽出されるので、しっかりめの味になり、コーヒー本来の味わいを楽しめます。ペーパーフィルターを使うと油分がカットされるので、すっきりした味に。お好みで!

これからの季節に飲みたい! 「アイスコーヒーのいれ方」

オススメの豆はエチオピア。フルーティーで、アイスにするとすっきりした味わいに。
挽き方は、酸味の強い味が好きなら中細挽き、ガツンと苦みが欲しいなら細挽きで。コーヒーの粉20gに対してお湯160g、蒸らし時間は10秒ほど長くしてコクを出します。

すぐに冷やすことが重要! サーバーに氷を5個ぐらい入れてコーヒーをかき混ぜて冷やし、氷を入れたグラスに注いで出来上がり。

また、大量に作る場合は、コーヒーの粉をそのまま水に入れて(コーヒー1:水10の割合)、12時間置いた後にフィルターで粉を濾せば完成。夏場に活躍しそうですね!

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石谷さん直伝の方法でいれたコーヒーと、雑にいれたコーヒーを飲み比べると、味の深み、後味が一口で分かるほどに大違い! 毎日飲むからこそ、ちょっとひと手間をかけて、おいしいコーヒーを楽しみましょう。

スヌーピーと一緒に最高のコーヒータイムを♪

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今回使用したアイテムは、スヌーピーグッズ公式通販サイト「おかいものSNOOPY」のオリジナル商品【BREAK TIMEシリーズ】

「コーヒーカラフェセット」は、カラフェ、ステンレスフィルター、ホルダーをコンパクトに収納できるデザイン。ステンレスフィルターは、繰り返し使えて、コーヒー本来の味わいが楽しめます。SNOOPYデザインの2cupサイズと、JOE COOLデザインの4cupサイズあり。

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美濃焼の「スタッキングマグ」は、高温焼成で割れにくく、冷めにくいフォルム。コーヒータイムを愉しむメッセージアートとカラーは全4種。他にも、1人用と数名用の2サイズの「トレイ」、高い保温保冷効果と手入れがしやすいデザインの「タンブラー」なども。また、湯量をコントロールしやすい細い注ぎ口の「ドリップケトル」が、6月26 (水)に発売となりました。電気ケトルなので、お湯を沸かしてそのままドリップできます。これさえあれば、コーヒーもプロの味♪

おかいものSNOOPY「BREAK TIMEシリーズ」詳細はこちら

取材協力:TAKA ISHITANI(石谷貴之)さん。2005年から都内カフェでバリスタの道へ。2012年に独立し、フリーランスバリスタの活動を開始。2017年「ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)」優勝、日本代表として2018年「ワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)」にも出場。現在は、コーヒーのコンサルティングや、バリスタの育成、SATURDAYS NYCディレクションなどを行う。実はコーヒーが苦手で、自分がおいしいと感じるコーヒーをいれられないのはなぜなのかを知りたくてコーヒーを追求し続けているそうで、「未だにコーヒーは分からないことだらけ」とのこと。将来的には、バリスタの人材派遣システムの構築を目指している。

撮影協力:KINTO東京ショールーム

© 2019 Peanuts Worldwide LLC

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