梅雨の悩み「カビ臭」「生乾き臭」をスッキリ解決

公開: 更新: テレ東プラス

ジメジメした梅雨の時期、クローゼットやお風呂場、エアコンなど家のあらゆる場所からカビ臭が! 季節柄仕方ない......なんて諦めないで、きちんと対処すればカビ臭は防ぐことができるのです。

さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、今回は"におい刑事"こと臭気判定士・松林宏治さんに「カビ臭の原因と対策」についてうかがいました。

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そもそも"臭い"って何?

「臭気判定士」とは悪臭防止法に基づき創設された国家資格。工場などから発生したガス・排水・排煙などの臭気を測定・分析する臭いの専門家です。臭気判定士は依頼により臭気を測定しますが、測定方法は機械ではなく、なんと人の嗅覚! しかも、"臭い"に対する感覚は人ぞれぞれ違うため、臭いを嗅ぐのは臭気判定士ではなく一般の方。6名に嗅いでもらい、臭いの敏感さが最上と最下の1名ずつを除いた4名の平均値を参考に臭いの強さを測るのだそう。

臭いの原因と対策
"臭い"とは、臭いを発生させる「臭い分子」によるもの。例えば、トイレの臭いの原因であるアンモニア(NH3)は強い刺激臭のある化合物ですが、窒素(N)と水素(H)に分解されると無臭になります。臭いの発生源となる物質を分解することで、臭いの根源を絶つことができるのです。

ここが危ない! カビ臭が発生しやすい場所と対策

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臭いの仕組みがわかったところで、いよいよカビ臭について解説していきましょう。カビ臭とは、カビの繁殖により発生する臭い。つまりカビを除去すれば臭いはなくなります。

カビ除去の方法
カビが目視できるところは市販の除カビ剤で除去し、防カビ剤で防止すればOK。手ごわいのは、目視できないところに繁殖しているカビ。特に以下の場所に注意しましょう。

【カビが繁殖しやすい場所】
・床下、天井裏
・畳の裏
・壁紙の裏
・水周り(浴室、トイレ、キッチンなど)
・クローゼット、押入れ
・エアコン

こうした場所の目視できないカビへの対策は?
「浴室の点検口を外したり、床下や壁紙の裏をのぞいてみたりしてください。床や畳、壁紙の裏にカビが繁殖していたら張り替えるなどの対応を。エアコンはカビの発生を防ぎにくいので、最低でも年に1回、シーズン前に業者にクリーニングを依頼するといいですね」(松林さん、以下同)

梅雨のイヤ~な部屋干しの臭い、どうする?

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梅雨のイヤな臭いは、カビ臭に加え「生乾きの臭い」も。雨の日は洗濯物を部屋に干すしかなく、また湿度が高く乾きにくいため、生乾き臭が発生してしまいます。近年は、ゲリラ豪雨に見舞われ、濡れた靴やカバンが臭くなってしまうことも。こうした臭いにはどのように対処すれば良いのでしょうか。

【部屋干しの臭い対策】
干すときに除菌・抗菌!
「洗濯物を干す際に市販の除菌スプレーをひと吹きしましょう。余裕があれば、ドライヤーや暖房器具の熱風で乾かし、菌の繁殖を防ぐことで臭いの発生を抑えることもできます。ドライヤーなどの熱風で乾かした後は、部屋に湿気が溜まっているので換気も忘れずに!」

【生乾きの靴、カバンの臭い対策】
すぐに除菌&乾燥! 革製品には注意が必要
「濡れたときは、除菌スプレーをかけ、ドライヤーの熱風モードでしっかりと乾かします。ただし、革製品の場合はシミになることもあるので、まずは目立たない部分に除菌スプレーをかけて試し、ドライヤーも少し離して当てるようにしてみてください」

カビ臭や生乾き臭も、原因を知り、しっかり対策すればすっきり解消! 毎日雨が続き憂鬱な梅雨ですが、イヤな臭いにさよならして、少しでも快適に過ごしましょう。

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※この記事は松林宏治さんによる見解に基づいて作成したものです。

取材協力:松林宏治さん。臭気判定士。消臭脱臭専門会社「株式会社 共生エアテクノ」代表取締役。大きな工場のにおい対策から日常に潜む身近なにおいのトラブルまで、あらゆるにおい問題を解決する通称「におい刑事(デカ)」。国内のみならず、タイ、中国へも進出し、消臭・脱臭ノウハウや技術を広めている。
オフィシャルHP:https://www.201110.gr.jp/

松林宏治さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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