ラストがまさかの欝? 引きこもり芸人が思わず死にたくなった謎のゲームタイトル

公開: 更新: テレ東プラス

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【配信終了:6月20日(木)】動画はこちら

アルコ&ピース(平子祐希酒井健太)がMCを務める「勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~」(毎週木曜深夜1時35分)。6月13日(木)の放送では、「新人ゲームプレゼンター発掘オーディション」を開催しました。

笑いを一切放棄! 好きなゲームについてしゃべるだけなのに、反響は結構スゴいという番組名物のプレゼン企画。放送後はゲームの仕事も増えるので、ゲーム好きの芸能人にはおいしい企画となっています。今回は、なんと100人規模のオーディションを開催。

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その中から、ゲーム愛だけで選ばれた新プレゼンター候補3人の実力をみんなで確かめることに。

「『勇者』の収録日はスケジュールを常に空けている」という、ペンギンズ・ノブオ先生が見届け人。

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「ゲーム関連」という限られた仕事を食い合う可能性があるため、新人が来るのは心苦しいというノブオ。新勢力への危機感を感じながらも、プレゼンター候補を見届けます。

まずはエントリーナンバー1番。人力舎所属、本田兄弟・あやの

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圧倒的なゲームプレイ時間を武器に合格した彼女が、自身の人生について語ります。

実はあやののおじさんは、アスキーというコンピュータ関連の雑誌や書籍の制作を手がけていた企業に勤めており、毎週1本ずつゲームソフトを貰っていたそう。

そして学生時代はいじめに遭っていたというあやの。いじめっ子たちが「あなたの体重を管理してあげる」と体重計持参で家にやって来て、次の日学校の黒板に体重を書かれるというタチの悪いいじめに遭っており、そのエピソードを聞いた平子からは「なにそれ、タニタじゃん!(笑)」という声も。

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いじめにより中学校2年〜高校2年までひきこもりになったものの、暗黒の学生時代を沢山ゲームをすることによって乗り越えてきたあやの。そんな彼女が紹介する珠玉の1本がこちら!

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1997年にナムコから発売された「風のクロノア」。絵本のような可愛らしい世界観を冒険する横スクロールアクションです。2Dのアクションゲームでありながら、背景に奥行きという概念を取り入れた当時としては画期的なデザイン。そして難易度がめちゃくちゃ高いのも特徴です。

主人公の強化ができず、攻撃法も限られているため、ゲーマーの腕が試されます。しかしその難易度に反して、キャラクターがとにかく可愛い! その可愛さは、'97年度ゲーム大賞のキャラクター部門を受賞したほどです。

中でも注目したいのが、主人公・クロノア。実はこのキャラクターには、当時のナムコの遊び心が詰まっています。

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よく見てみると、クロノアが被っている帽子がパックマン! これにはプレゼンターのあやのも大興奮。キャラクターに対する充分な熱量を発したところで、ストーリーを説明。

ある日、「鐘の丘に飛空挺が墜落して世界が闇に包まれる」という不吉な夢を見たクロノア。
目覚めるとその夢が正夢となり、謎を解明すべく幼馴染みの精霊・ヒューポーと一緒に冒険に出かけます。

そこには闇の王・ガディウスという悪者がおり、世界を再生させることができる歌姫・レフィスをさらってしまいます。レフィスを救うためにガディウスを倒すという王道ストーリーなのですが、ここであやのから衝撃の事実が告げられます。

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なんとこんなポップなゲームにも関わらず、ラストは可愛らしさを裏切る怒涛の鬱展開。
癒しが欲しくてこのゲームをやっていたというあやのは、エンディングを見た時「死にたい」と思ってしまったほど。

体調によってはうっかり吐いちゃうかもしれない衝撃の鬱展開が待っているので、健康状態の良い時にやってほしいゲーム「風のクロノア」。あやのにとっては「友達は儚いものだと教えてくれた名作」だそう。そんな今を懸命に生きているあやのから、当時のいじめっこに向けて一言。

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「おい、×××(いじめっこの個人名)! 今は私だって幸せなんだからな!」
まさに積年の恨み込めた魂の叫び。ゲームによって暗黒時代を乗り越えられたあやの。ゲームって本当にいいものですね!(笑)

プレゼン企画2人目は、サンミュージック所属、シューマッハ五味侑也

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モータースポーツ芸人として、今までも何度か出演してきたこの男。レースゲームへのあふれる愛を語り、見事オーディションを突破しました。そんな五味が推薦する珠玉の1本はこちら。

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2017年発売の「グランツーリスモSPORT」。今回は、グランツーリスモシリーズを生み出した伝説のゲームクリエイター・山内一典さんを紹介します。

山内さんは「車の運転は本来簡単なものであり、それをゲームで再現した時"難しい"と感じてしまうことが間違っている」という信念を掲げ、リアルな感覚を追求したレースゲームを開発。実在する車を作品に登場させるため、自動車会社とライセンス契約することを提案しますが、最初は会社から却下されてしまいます。

そこで山内さんは、当時任されていた「モータートゥーン・グランプリ」第2弾として、グランツーリスモで布石を打ちます。F1カーなどガチめのマシンを登場させ、挙動もリアルにしたタイムアタック専用のおまけモードを本編とは別に用意。するとその実績が買われ、見事、初代「グランツーリスモ」の発売へと結びつきます。

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100種類以上の車が登場し、現実に即したリアルなグラフィックでゲームは大ヒット。次々と続編が発売に...。そんな中でもお勧めしたいのが、「グランツーリスモ6」。それまでは既存の車をゲームに登場させていましたが、シリーズ6作目では各自動車メーカーがゲームのためにコンセプトカーをデザイン。ゲームと現実が逆転した夢のような1本です。

もはやゲームではなく、プロレーサーも認めるほど、リアルなドライビングシュミレーターの域に達した「グランツーリスモ6」。

そして月日は流れ、2017年に「グランツーリスモSPORT」が発売。とにかくリアルを追求したこちらのソフトですが、なんと鈴鹿サーキットにある有名な観覧車のボルト1本1本までもが再現されています。超完璧主義なゲームクリエイター・山内一典さんは、ゲーム界の黒澤明監督といっても過言ではないでしょう。

さて、結構ガチめなプレゼンが続いたので、最後は箸休め的に無名の若手芸人に登場してもらいます。

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芸歴4年目、ホリプロコム所属、キャメロン・神谷駿。オーディション当日に何の用意もせず、スマホに書かれたメモをヘラヘラしながら読み上げるという適当なプレゼンが、「逆に大物なのでは?」と秘めた可能性を感じさせて合格となりました。憧れの芸人は高田純次さんというのも納得です。そんな神谷が紹介するゲームはこちら。

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1999年にゲームボーイカラーで発売された「ぐるぐるガラクターズ」。一日中、家で母親が寝ているためテレビでゲームができず、父親は元パチンコ屋の店長だったものの、仕事中にバイトの女の子の耳を舐めてクビになるという、一同ドン引きの経歴を持つ神谷。

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そんな神谷イチオシの「ぐるぐるガラクターズ」は、キャラデザインをタツノコプロが担当し、アトラスが開発したゲームボーイ用育成型RPG。当時はちょうど第一次ポケモンブームだったため、このゲームも「ほぼポケモン、ざっくり言うとポケモン」と言い張る神谷。

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この「ぐるぐるガラクターズ」というゲームは、現実の世界にあるガラクタを異世界に持ち込むと、武器やモンスターに変えられるという設定です。「どこかにありそうな設定!」と、愛あるいじりをする神谷。

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「このソフトを一言で表すと、あくまで愛を込めてですが...出たタイミングが難しかったり、いろいろひっくるめてゲーム界のキングコングさん!」とのこと。神谷が芸人としては返しに困るコメントを発したところで、今回のオーディション企画は終了~。

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