「これは新鮮だ! とれたての味がする」たけしが絶賛する脅威の冷凍食品

公開: 更新: テレ東プラス

現代日本人の身近に起こるさまざまな社会現象をテーマに、"今"を捉える知的エンターテインメント「たけしのニッポンのミカタ!」(毎週金曜夜10時)。6月14日(金)の放送では、ゲストに天野ひろゆき山口もえを迎え、「巷でブーム!? ニッポンの冷凍食品最前線」をお届けする。

そこで「テレ東プラス」では、番組の中から「時間を止める!?最先端の冷凍マジック」を先取りしてご紹介!

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一度、冷凍して解凍したマグロ。一見、美味しそうに見えるが、裏側を見ると、赤い液体がしみ出している。この赤い液体の正体は「ドリップ」。細胞の成分が溶けて出てくるもので、うま味成分の流出や生臭さの原因になり、冷凍食品の味を落とす要因とされている。

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こちらは、解凍に向いていないといわれるイワシの刺身。

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このイワシの刺身を最先端の冷凍技術で凍結し、解凍してみると、食材を冷凍する前の状態が蘇るという。たしかに色合いも鮮やかだ。

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この夢のような冷凍技術を手掛けるのが、千葉県流山市にある株式会社アビー。さっそく社長にお話をうかがい、最新鋭の冷凍装置を見せていただくことに。

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こちらが最先端の冷凍技術を備えた「CAS搭載急速凍結機」。CASとは、細胞の破壊を抑え、生かして冷凍保存をする装置である。

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早速、こちらの装置で1年半前に冷凍したタコを塩水で解凍してみると...。

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なんということだろう! 吸盤がくっつくほど新鮮な状態に戻った。最先端の冷凍技術を使用すると5年以上、新鮮な状態で保存できるとのこと。

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その仕組みは、磁界を利用し、瞬間的な冷凍が可能となるシステム「CAS」にあるという。一般的な冷凍は、冷風が当たる表面から凍結が進み、大きくなった氷の結晶が細胞を破壊。.解凍した際に壊れた細胞の成分がしみ出し、液体(ドリップ)となる。

一方CASの場合だと、凍らないまま全体が同じ温度まで下がり、氷の結晶が成長する間もなく一瞬で凍結する。そのため、解凍しても細胞が壊れておらず、冷凍前の状態に戻るというのだ。

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この最先端の冷凍技術を実際に使用しているお店が神奈川県・箱根町にある懐石料理「瓔珞(ようらく)」。

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お店の裏にCAS搭載の急速冷凍庫を発見。

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お店の名物料理である鯛ごはん。30センチほどある鯛を数時間かけて焼き上げ、ふっくらと焼き上がったら鯛の身をほぐし、昆布だしで炊き上げたご飯の上にのせて完成。

店の名物料理を家庭でも味わえるように、冷凍食品を開発。出来立ての風味が損なわれず、解凍というよりも、元の状態に戻る感覚に近いとのこと。鯛の香りが食欲をそそる鯛ごはん。できたてをCASで冷凍する。試しに冷凍した鯛ごはんを電子レンジで解凍すると...。

驚き! 鯛の香りもごはんのふっくら感も出来立ての味に。これらの冷凍食品はお取り寄せランキングで1位に輝き、人気商品となった。これがきっかけとなり、百貨店の催事に出店。販路の拡大にもつながった。

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今後もこの技術を生かし、「食料の輸出国になりたい」とアビーの社長は語る。また、臓器保存や組織再生医療の分野でも、CAS冷凍は成果を上げているという。最先端の冷凍技術は、将来、食料危機から人類を救う切り札になるかもしれない、夢のある技術だった。

実際にスタジオでは、この冷凍技術を体感しようと、コロッケや生しらすを解凍してみることに。生しらすを実際に食べ、驚異の鮮度に触れたビートたけしは「これは新鮮だ! とれたての感じがする」とその味を絶賛した。

番組ではほかにも「年間500食!レンチン偏愛家のヒミツ」などをお届けする。

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