23歳新人女子アナもびっくり! 『老後に2000万円必要!?』

公開: 更新: テレ東プラス

23歳の新人バーチャルアナウンサー「相内ユウカ」が経済報道番組ワールドビジネスサテライト(毎週月~金曜 夜11時)放送後、キャスターを捕まえて、「重大ニュース」や「わかりにくかったニュース」について、ゆる~く質問攻めを繰り広げる、Youtubeオリジナルコンテンツ『相内ユウカにわからせたい!』。

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6月11日(火)は、「老後に2000万円も必要って本当なの!?」をテーマに、山川龍雄キャスターが相内ユウカに解説。

yuuka_20090613_02.jpg(右:山川龍雄キャスター)

「人生100年時代」だけど...長生きはリスク?

金融庁は先月、無職の高齢夫婦が95歳まで生きるには、約2000万円蓄えが必要という報告書をまとめた。公的年金だけでは足りず、資産運用などを推奨する内容で、野党などから「公的年金制度の破綻を認めたものだ」などと批判が噴出している。

ユウカ:23歳のユウカには老後の話ってしみったれているけど、2000万円って本当に必要なの?

山川: 若い人ほど、必要だと思ったほうがいいよ。

国会で野党議員が「5分で読める」言っていた報告書を30分かけて"みっちり"読み込んだ山川キャスター。報告書のポイントは、総務省の『家計調査』だと言う。

統計マジック!? 数字にバラつき有り!

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山川:金融庁の報告書の根拠となっている『家計調査』のデータをみると、年金などの収入が20万9198円。食費や光熱費などの支出が26万3717円。収入に対して支出が約5万5000円不足している。今回の報告書では、男性が65歳以上、女性が60歳以上の無職の夫婦世帯を想定していて、そこから30年間で、約2000万円かかる計算になる。なので、金融庁は「年金以外に2000万円の金融資産を蓄えるように準備しましょう」という報告書になっているんだ。

ユウカ:はぁ~そうなの...。

山川:ただ、この報告書は乱暴なところがある。この『家計調査』、2017年になっている。実は2018年のデータも出ている。そこでは、不足分(収入と支出の差)が約4万1000円になっている。この場合、30年間で約1500万円になる。そのくらい、総務省の『家計調査』はバラつきがあるんだよ。

ユウカ:違うよね~全然。

統計マジック!? 「平均」と「中央値」の違い

ユウカ:ところで、2000万円以上持っている人って、どれくらいいるの?

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山川:これは『家計調査』と別の調査だけど、60代で2000万円以上の金融資産を持っているのは、28.2%。4人に1人以上って事になる。

ユウカ:およよ~ 結構、持っているのね。

山川:ただ統計にはマジックがあるんだ。金融資産が0円という人も22%と結構多い。

ユウカ:なんてこと...。

山川:ちなみに60代の金融資産を平均すると1800万円。平均だと何億円も金融資産をもっている資産家も含まれるんだ。

ユウカ:うんうん。

山川:それで中央値って概念がある。金融資産が一番下の人、つまり0円の人から億万長者を並べて、真ん中の人の事ね。その場合、中央値は約1000万円。統計データをみる時は、平均を疑わないといけない。

まとめ 報告書は「現役世代に向けたもの」

山川:現在の60代の多くは退職金で金融資産を得た人が多い。ただ、終身雇用や年功序列が崩れてつつある今、現役世代は退職金をあてにできない可能性が高い。金融庁の報告書は、細部が乱暴だけど、「現役世代ほど、早めにいろんな準備をして下さい」という現実を突きつけているんだ。

ユウカ:この金融庁の報告書は現役世代に向けてのものだったのね。インパクト大きいなーちょっと...。

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