6月10日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜3時55分~放送)では、お台場で行なわれた「ご当地プリンフェス」で出会った前田さんのお家にお邪魔しました。
「(プリンを)よく家で作る」という49歳の前田さんは、築45年、家賃8万円のワンルームマンションで1人暮らし。前田さんが「ちょっと変な家なんですけど」と前置きした気になる部屋は、居酒屋風に改造してありました。なんと全て自分で作り上げたそう!
居酒屋の厨房のようなキッチンと、その目の前にはカウンター。広いステンレス調理台の下は冷蔵庫になっていて、居酒屋さながら本格的な食材が保管してありました。
本格的な改造ですが、調理器具以外にかかった費用は10万円弱。賃貸のため、すぐに現状復帰できるようにしてあります。
カウンターには、オリジナルのメニュー表も。自慢の日本酒コレクションを、「奥に何があるか把握できない」との理由で全て書き出しているとのこと。
キッチンの奥には、13万円のガスオーブンが鎮座。これを使って本格的なプリンを作っているそうです。ほかにも、まるで店で出すような本格的な料理の写真をたくさん見せてくれました。
前田さん宅には、普段から料理とお酒を楽しみに知人がやってくるそうで、スタッフにも「お酒はビールですか? 日本酒が好きですか?」と聞き、サーバーからビールを注いでくれます。
寝るときは、リビングに布団を敷いているという前田さん。タンスや洗濯機などは生活感が出てしまって居酒屋っぽくないと、大きなカーテンやタオルで隠してありました。
棚には、声優の田村ゆかりや竹達彩奈のCDやDVDが並んでいました。いつもカウンターに座ってお酒を飲みながらDVDを見ているそう。
声優ファンの前田さんは、オフ会などに参加することもあり、家にやって来る友人たちはそこで知り合った飲み仲間。声優やアニメの話で花を咲かせているそう。前田さんが家飲みの予定をツイッターに投稿すると、それを見た仲間たちが遊びに来るシステム。
前田さんは、仲間たちが「もう食い切れない」と言うまで料理を提供し続けるそうで、この日もスタッフのためにあっという間に5品作ってカウンターに並べてくれました。
もともと飲食の仕事を志していたという前田さん。しかし、キッチンの仕事のあまりの過酷さに3年もたず、5回の転職を経て、今は内装の仕事をしているそうです。
仲間から代金は徴収しませんが、気持ち程度の「お賽銭」はもらうことに。前田さんは、「お金がない中頑張っている若い仲間が、ここに来て楽しく話してご飯を食べて、1000円ほどのお賽銭を置いていってくれれば」と思いを語りながら、「いつか出世したときに、ジジイになった自分を支えてくれるのでは?という甘い期待も」と笑わせます。
飲食の仕事を志しながら夢破れてしまった前田さんは、「いっそのこと、今までの集大成として部屋改造して遊び場にしちゃえ」と、今の自宅スタイルを完成。仕事をしても「できて当たり前」と言われてしまう世の中で、好きな料理を振舞って「おいしい」と言ってもらえる今は「承認欲求を満たせている」と心境を語ります。「褒められてうれしい」をモチベーションに、今の居酒屋のような自宅を続けているそうです。
「お店を開きたい」という思いは完全には諦め切れていないという前田さん。「今の会社に70歳までいたときにお金が貯まっていたら、自宅兼居酒屋を買って、商売なのか趣味の延長なのかわからないような店はやるかもしれない」と夢を口にします。
たくさん料理とお酒を振る舞ってもらったスタッフが、「初めて来たけど、居心地が良い」と感想と告げると、前田さんは「それが僕の中ではトップクラスの褒め言葉です」とうれしそうな表情を。これからも、たくさん仲間たちを美味しい料理とお酒で喜ばせてあげてくださいね!
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