日本の”特殊部隊”...ベールに包まれた活動を独占取材:未来世紀ジパング

公開: 更新: テレ東プラス

5月22日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時)は、国際的なイベントを多く控える日本で問われる安全対策、中でも有事の際に鍵を握る「特殊部隊」にスポットをあてる。新設された日本の特殊部隊や、中東・ヨルダンへの取材を敢行し、世界の最新事情を伝える。

対テロ特殊部隊の極秘訓練に潜入

6月には「G20大阪サミット」、秋には「ラグビーワールドカップ」、来年は、いよいよ「東京オリンピック・パラリンピック」が開催され、国際的なイベントが目白押しの日本。海外から多くの観光客や要人が来日し、危機管理意識が高まる中、日本の安全対策はどうなっているのか。まずは、先日14万人が訪れた天皇陛下即位後初となる一般参賀の警備体制を検証した。

zipang_20190522_01.jpg
皇居前の交差点には車止めと2台のバスを配置されていた。不審な車が突入してきた場合、車止めが一次線となり、その間にバスが即座に向きを変え、バリケードの役割をはたす。皇居前広場で行われた手荷物検査では危険物がないか入念にチェック。安全を証明するため、飲み物は必ず口に含んでもらうという。警察車両の待機所には、なんと爆発物処理部隊までスタンバイ。さらにサブマシンガンを装備する銃器対策部隊も配備するなど、数千人規模の警備が敷かれていた。

zipang_20190522_02.jpg
厳重な警備が敷かれるのにはある理由が...。最近世界で頻発しているテロの標的となっているのは、"ソフトターゲット"と呼ばれる一般人。たくさんの人が集まるイベントが狙われるケースが多くなっている。そんな有事に備え、日本の警察に新たな特殊部隊が結成された。番組ナビゲーターの鎌田靖が訪れたのは、都内某所にある警視庁の訓練施設。ここで訓練を行っているのは、2015年に結成された緊急時初動対応部隊(通称:ERT)。テロリストの制圧を目的とした、銃器専門の特殊部隊だ。

zipang_20190522_03.jpg
今回特別に取材の許可が下りた。中に入ると黒づくめの装備に防弾チョッキを身につけた隊員たちの姿が。特別な任務にあたるため、素顔や身元は一切秘密。隊員たちは選抜された射撃のスペシャリストで、使用しているのは連射が可能な機関拳銃、いわゆるサブマシンガンだ。この日行われていたのは、遮蔽物を利用しながら前進し、犯人を想定した的を撃ち抜く訓練。実戦を想定し、訓練でも実弾を使用している。

zipang_20190522_04.jpg

ヨルダンに世界60ヵ国の特殊部隊が集結

さらに鎌田は世界の特殊部隊の事情を探るため、中東の小国・ヨルダンへ。この国は、世界遺産「ペトラ遺跡」や「死海」が有名で、毎年700万人が訪れ、観光地としても高い人気を誇る。

そんなヨルダンだが、実は世界有数の特殊部隊訓練施設があり、世界60ヵ国の特殊部隊が訓練を受けに来るという。世界でも類をみない訓練施設の撮影が、今回特別に許可された。

zipang_20190522_05.jpg
首都・アンマンの中心部から車で30分、通称「カソテック」と呼ばれる訓練センターは、東京ドーム53個分の広大な敷地を有する。敷地内には、スーパーマーケットや携帯ショップが立ち並ぶ商店街が広がっており、犯人が立て籠もった際の訓練が可能となっている。敷地内では、突然銃声や爆発音が鳴り響くことも。テロ現場の雰囲気を可能な限り再現しているのだ。さらに本物の旅客機まで備え、ハイジャック事件を想定した突入訓練まで行うことができる。

zipang_20190522_06.jpg
ここで年に一度開かれるのが、世界の警察や軍の特殊部隊が一堂に会し、技能を競い合う「特殊部隊オリンピック」。5日間に渡る大会では、実弾を使用した競技をはじめ、人質を救出する時間を計る競技、テロ現場での犯人制圧を想定し、ビルを降下する競技など、どれも実戦を想定したものばかり。日本の参加はないものの、アメリカをはじめヨーロッパや中東諸国など、世界24ヵ国から集まった特殊部隊がその技術を競い合う。実はこの施設にはアメリカが280億円を出資したと言われている。さらに大会スポンサーには、各国の軍事関連企業が名を連ねている。実は技術を競う以外に、各国の部隊や企業の思惑が絡んだ別の目的があった。

zipang_20190522_07.jpg
番組は、医療分野でテロと対峙する日本人男性にも密着。令和の幕開けに、日本の安全を占う「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!

過去の放送回を見るならビジネスオンデマンドへ!

PICK UP