5秒でOK! 肩こり解消には「鎖骨ほぐし」

公開: 更新: テレ東プラス

肩こり解消には、肩をもむより鎖骨をほぐせ!? 肩こりだけでなく、首痛、頭痛にも効果がある、今注目の「鎖骨ほぐし」って知っていますか?

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木曜 午前9時28分~放送中)。今回は、「肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!」(主婦の友社)の著者である理学療法士・医学博士の吉田一也先生に、つらい肩こりの救世主「鎖骨ほぐし」について教えていただきました。

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"肩こり"と"鎖骨"の関係

肩こりだけでなく、首痛、頭痛にも効く「鎖骨ほぐし」。でも、"肩こり"と"鎖骨"に、何の関係が!? ......と思った方、まずはこれを試してみてください!

腕を上げてみてください。上がりましたね。
では、鎖骨を押さえて腕を上げてみてください。
あら不思議! 腕が上がりません!

「鎖骨は胸骨・肩甲骨と繋がっており、鎖骨が圧迫されると肩の関節が動きにくくなります。また、鎖骨の周りには多くの神経や血管、リンパが密集していて、圧迫により血流が悪くなり老廃物が溜まりやすくなります。
鎖骨ほぐしの目的は、鎖骨を自由に動かせるようにすること。そのために鎖骨周辺の皮膚をつまんで引きはがすことが効果的なのです」(吉田一也先生、以下同)

鎖骨ほぐしの方法

鎖骨には、以下の5つの筋肉がくっついています。
①胸鎖乳突筋
②僧帽筋上部線維
③鎖骨下筋
④大胸筋鎖骨部
⑤三角筋前部線維

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これらの筋肉が硬いと鎖骨が動かなくなります。鎖骨の上側にあるのが①胸鎖乳突筋、背中の上部表層に広がる②僧帽筋上部線維、鎖骨の下の胸側にあるのが④大胸筋鎖骨部、上腕最上部の表層筋の前の部分が⑤三角筋前部線維。③鎖骨下筋は深いところにあるので、「鎖骨ほぐし」では、③以外の4つの筋肉の上にある"皮膚"をほぐします。

「鎖骨ほぐし」のポイントは、"皮膚"をつまんで引っ張ること。筋肉を揉みほぐすのではなく、皮膚をほぐす理由は?

ここでまた、これを試してみてください!

屈伸してください。できますね。
では、パツパツのジーンズを履いて屈伸してください。
むむっ、脚が曲がりませんね。

「これは筋肉も同じ。いくら筋肉や関節が柔らかくても、外側の皮膚がタイトだと、動かなくなってしまいます。そこで鎖骨周辺の皮膚を柔らかくすることが必要なのです」

《「鎖骨ほぐし」の方法》
【場所】引っ張るエリアは4カ所
上記の5つの筋肉の①②④⑤、つまり鎖骨の上下・内外の4カ所。
皮膚をつまみ、上下左右斜めに引っ張る。人によって硬い方向がでてくるので、そこは入念につまむ。⑤三角筋は、猫背にして体を丸めるとやりやすくなります。

【強さ】痛キモチ良いぐらいの強さで
しっかりつまんで、引き剥がすイメージで。

【時間】1カ所5秒でOK
同じ場所をつまみすぎると皮膚が赤くなるので、1カ所5秒程度、全体で3~5分程度OK。

【頻度】朝昼晩の3回
"ながら"でOK。入浴中、ストレッチ前、マッサージを受ける前にもオススメ。

凝りでカチカチの人は、最初は皮膚がつまめないかもしれませんが、繰り返すうちつまめるようになるそうです。

先生にお話をうかがって、万年肩こりの「テレ東プラス」ライターFも鎖骨ほぐしに挑戦してみました。最初は、まったく皮膚がつまめませんでしたが、3日ぐらい続けたところでつまみやすい部分が少し出てきて、1週間で4カ所全ての皮膚をつまめるようになりました。テレビを見ながら、お風呂に入りながら、トイレのついでに、仕事のちょっとした息抜きに、気軽にできるので長く続けられそうです。ぜひお試しください。

※この記事は吉田一也先生による見解に基づいて作成したものです。

取材協力:吉田一也先生。理学療法士。医学博士。人間総合科学大学保健医療学部 准教授。高田馬場にて肩専門コンディショニングサロン「APULA」を運営。著書「肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!」(主婦の友社)にて「鎖骨ほぐし」を提唱している。
オフィシャルHP:https://yoshidakazuya.com/

吉田一也先生も出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜 午前9時28分からのOAも要チェックです!

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