熟年離婚で自宅を売却...公団住宅でひとり暮らす85歳男性の人生哲学:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

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【配信終了日:5月 21日(火)】動画はこちら

5月13日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜3時55分)では、船橋で出会った松本さんのおうちにお邪魔しました。

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松本さんは1人暮らし中の85歳。福井県に生まれ、現在はファッション関係のお仕事に就いているそう。この日は飲みに出かけた帰りだといいます。お住まいの公団住宅は家賃5万3000円。テーブルには、難読語辞典などが置かれていました。

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「エアコンなんて20年以上使っていない」と話す松本さん。冬は電気ストーブ、夏は扇風機で乗り切っているといいますが、昨今の猛暑で扇風機だけというのはさすがに危険なのでは?

「これがおじさんの1番の健康法」と語る松本さんですが、みなさんは真似しないでくださいね。ほかにも、漢方や健康食品、そして13年前の雑誌の袋とじなど、健康を維持するためのものがお部屋にはたくさん。

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離婚経験のある松本さんにはお子さんが2人、お孫さんが3人いるそう。しかし、ここ1年ほど会えていないと話します。

松本さんは、18歳の頃にレースの輸入・販売などを手掛ける会社に入社。それからずっとファッション関係の仕事をしてきたようです。ヨーロッパに生地の勉強をしに行くこともあったそう。

現在は、洋服のお直しの仕事をしていて「1日1里(約4km)は歩いている」といいます。月給と年金合わせて手取りは20万円ほどで、貯金は難しいと語ります。最近は冠婚葬祭(特に葬祭)の用事も多くなってきているそう。

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また、お部屋にはカラオケ大会でもらった盾がありました。620人参加の大会で4位を獲得したといいます。「下手の横好きだけど......」と1曲披露してくれました。演歌が収録されたテープもたくさん持っており、「声を出すというのは、1番の健康法」と語る松本さん。この日2度目の「1番の健康法」をいただけました。

毎日自炊をしているという松本さん。台所には自分で作ったという煮物が。そんな松本さんですが、65歳で奥様と離婚。そのとき住んでいた一戸建てのおうちは売り払ってしまったと、家族の思い出を振り返ります。

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冷蔵庫でピーマンを見つけた松本さん。丸焼きにして食べるのが好きだといい、スタッフに振舞ってくれました。いつもは10個くらい焼いて食べるそう。

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松本さんは「一杯飲むか?」と、大好きな焼酎をスタッフに注いでくれました。「なんで働き続けるんですか?」というスタッフの質問に「仕事が好きなんじゃないかな」と答える松本さん。「体が動けるうちは死ぬまで仕事したほうがいいんじゃないかと思う」と話します。

歩き回って色々な人と会話できる今の仕事は松本さんにとって楽しいもの。自分のことを「おじさん」と呼ぶのも、周囲よりも年上だから。「おじさん」と言っていると話しがうまくいくように思っているためだとか。

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「100歳まで長生きしたい」と話す松本さん。「自分の体が動かなくなったら辞めればいい。会社に『辞めてください』と言われたら辞めるし、そのときはまた別の仕事をする」と続けました。

「いつか居酒屋でも開いて、ピーマンの丸焼きを看板メニューにするかも」と笑います。昭和10年生まれの松本さん、いつまでも健康で楽しくお仕事を続けてくださいね!

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