貫地谷しほり「宝くじを当てて叶えたい...壮大な夢があります(笑)」

公開: 更新: テレ東プラス

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4月からスタートしたドラマBiz「スパイラル~町工場の奇跡~」(テレビ東京系 毎週月曜夜10時、BSテレ東 毎週金曜夜9時放送)。原作は、真山仁「ハゲタカ」シリーズのスピンオフ作となる「ハゲタカ4.5/スパイラル」(講談社文庫)。天才的な発明家だった創業者が急逝し、倒産危機に陥った小さな町工場「マジテック」を、再生家・芝野(玉木宏)が立て直していく様を爽快に描いていく。

今回「テレ東プラス」では、「マジテック」社長・浅子を演じる貫地谷しほりを直撃! 作品の魅力をはじめ、撮影裏話や貫地谷の大いなる野望(?)に至るまで...ここだけの話を聞いた。

玉木さんはとんでもない超人だな~と思いました(笑)

――まずは作品の魅力について教えてください。

「町工場の面々が個性的で、どことなく下町の温かい雰囲気を感じながら撮影しています。マジテックは、買収を狙うナオミ・トミナガ(真矢ミキ)をはじめ、大きなものに立ち向かっていくことになります。小さな下町の工場であるマジテックと、巨大な外資系ファンドが今後どのように関わっていくのか...。物語としてのワクワク感と"どうなってしまうのだろう?"という恐怖もあり、それらが混ざり合う様が物語の見どころであり、最大の魅力かなと思っています」

――工場のシーンは、画面からも温かい雰囲気が伝わりますよね。実際、現場の雰囲気はどのような感じなのでしょう?

「工場の撮影では、いつも男性陣が楽しそうに話しているのを見て、"男子はいいなぁ"と思っています。温かい雰囲気に見えますが、実はロケ現場はすごく寒くて...。なのに玉木さんは、体温が高いのかいつも薄着なんですよ。以前他の作品でご一緒した時も、雪山での撮影だったにも関わらず、玉木さんがビーチサンダルで現れたことがあって、"この人、とんでもない超人だなぁ(笑)"と思いました。でも今回、クランクインの時、『最近はちゃんと靴を履くようになりました』とおっしゃっていました(笑)。実は、ご一緒させていただいたまた別の作品で、私が何度もやっても上手くできない場面があったんですけど、玉木さんは2時間もそのワンシーンに付き合ってくださったんです。恩返しではないですけど、今回は少しでも玉木さんのお役に立てたらいいなと思っています」

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――現場ではオセロやけん玉が流行しているそうですね。貫地谷さんは、「オセロがすごく強い」と評判ですが...。

「私よりも、町工場で働く田丸学役の前原滉くんがすごく強いです。今回は密かに前原くんに勝つことを目標としています(笑)」

――オセロって頭脳戦ですよね? ゲーム中は裏を読むことも多いですか?

「私は裏を読まずストレートにガシガシ打っていくタイプですが、先日、マネージャーが裏を読みまくる戦法を使ってくるので、あっさり負けてしまいました。なので"真っ向から真剣勝負する"派です。一気にいくつひっくり返せるかを常に考えているんですけど、前原くんに、『貫地谷さんは最初から一気に返し過ぎなところがありますね』と冷静に分析されてしまって...(笑)。『オセロって最後の最後にひっくり返るところが面白いんですよ』と。そういった部分に関しては、今回の作品「スパイラル」に被ってくるかもしれませんね。負け、負け、負けという雰囲気を最後にひっくり返す! そんな奇跡を町工場も起こしますから!」

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きっと、登場人物の誰かを応援したくなります!

――上手くつなげていただき、ありがとうございます!(笑) 貫地谷さんは下町のご出身と伺いました。ドラマの中の風景と、実際にお育ちになった町とが重なる部分はありますか?

「ドラマの中でバケツリレーをしたり、地域の人たちと連携して物を作るシーンがありますが、子どもの頃に町ぐるみで行われていたお祭りや寄り合いを思い出しました。子どもの頃は、法被を着てよくお祭りに参加していたんです。お神輿を担いだり山車を引っ張ったり...。今もお神輿を見るとちょっと血が騒ぎますね(笑)。でも今は、ご近所付き合いひとつにしてもなかなかできにくい環境にありますよね。隣でどんな人が生活しているのかもわからない。そういう意味では、例えば"回覧板を回す"とか、今後日本がもっとやらなければいけないことはあるのかなと思います」

――回覧板、すごく懐かしい響きですね!

「実は私、いつか宝くじを当てて、マンションをまるっと創りたいという夢があるんですよ。そしてそのマンションが話題を呼び、何棟も建てるという壮大な夢が...(笑)。下町みたいなつながりを作るのはなかなか難しいと思いますが、住民同士が顔を合わせたら、明るく『こんにちは!』と言えるようなマンションをプロデュースしたいです。あと、緑がある場所へ行くのが大好きなので、自然が豊かなマンションにしたいですね。でも詳しくは内緒です。企業秘密です!(笑)」

――夢を語る貫地谷さんの瞳がキラキラとしていますが、お話を少し戻しましょう(笑)。ドラマのタイトルに「奇跡」という言葉が含まれています。貫地谷さんがこれまでの人生において「奇跡」を感じた瞬間はありますか?

「今のチーフマネージャーにスカウトされたことでしょうか。あの日、寄り道をしなかったらマネージャーと会えていませんでしたし、芸能界などまったく知らずに過ごして、女優という夢も見つけられなかったと思います。女優になってからも心が折れるようなことがたくさんありましたが、頑張って続けていたら、いろいろなお仕事をもらえるようになったこと。それと、朝ドラの主人公を演じた時、ドラマのプロデューサーの方から『今まで(他の朝ドラのオーディションに)受からないでくれてありがとう』と言っていただいたことがあって...それも"ある意味奇跡なのかな?"と思いました。振り返ってみたら、これまでの全部が奇跡の積み重ねなのでは...と感じています」

――最後にドラマの見どころをお願いいたします。

「今回の作品は、敵対構造がはっきりしていると思います。それを玉木さん扮する芝野がひとつずつ解決していき、マジテックが復活を目指して良き道を進んでいく軌跡は、一つの見どころだと思っています。そしてその中で、敵対する村尾(眞島秀和)やナオミ・トミナガ側にも貫きたい信念や正義がある。それぞれが抱える複雑な物語が映し出されていくので、その点も、視聴者の皆さんに楽しんで頂けるのではないかと思っています。きっと、登場人物の誰かを応援したくなりますよ。企業の買収というのは、実際にたくさん起こっていることですよね。20代の頃はあまり気にしていませんでしたが、30代に入った今、少し変化があって、経済事情にも興味が湧き始めました。演じながら、そういう部分も楽しんでいきたいです」

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そして今晩10時より放送! ドラマBiz「スパイラル~町工場の奇跡~」気になる第2話の内容は...。

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芝野健夫(玉木宏)は、マジテック再生のために奔走。新規取引先を開拓すべく藤村望(戸塚純貴)を連れて営業へ。張り切る望だが、徐々に営業の厳しさを知っていく。そんな中、先天性の障害を持つ正木希実(宝辺花帆美)に保険のCM出演話が。奈津美(野波麻帆)曰く、出演すれば多額の支援金が入るというが、芝野は希実が矢面に立つリスクを心配する。その頃、村尾浩一(眞島秀和)は、マジテック買収に向け本格的に動き始めていた。

現在、第1話を「ネットもテレ東」で配信中です!

(4月22日月曜 夜10時53分配信終了)

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