14億円横領のチリ人妻・アニータにも接触! DJ KOOがチリ秘境で暮らす17歳年の差夫婦を訪ねる

公開: 更新: テレ東プラス

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世界で活躍する知られざる日本人を取材し、ナゼそこで働くのか、ナゼそこに住み続けるのかという理由を波瀾万丈な人生ドラマと共に紐解いていく「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」(毎週月曜夜9時放送)。「テレ東プラス」では、毎回放送した感動ストーリーを紹介していく。

14億円横領のチリ人妻、あのアニータにも接触

芸能人が世界の秘境で日本人探しの旅に出る企画「芸能人が世界の秘境で日本人探しの旅!」。第2弾は、DJ KOOが南米チリ最南端のパタゴニアで、自給自足のような生活を送る日本人を探す旅に出発!

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今回探す日本人が住むのは、南米チリの最南端、パタゴニア地方にあるプエルト・グアダルという秘境の村。

チリに向かうには、成田からロサンゼルスまで10時間。そしてロサンゼルスで乗り継ぎ便を待つこと3時間。再び飛行機に乗り込み11時間。日本を出発して丸一日、ようやく南米チリの首都、サンティアゴに到着!

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休む間もなく早速タクシー乗り場へ。しかし運転手は「飛行機で行け」と言う。それもそのはず、国際空港がある首都サンティアゴからプエルト・グアダルまでは2150キロ。東京から沖縄くらいの距離だ。国内線の乗り場へ移動するが、なんと飛行機が濃霧のせいで飛ばないという。

車だと2日かかるので、霧が晴れるのを待つことに。その間にスタッフはKOOをチリの街中に連れ出し、20時間限定、サンティアゴで日本に関係あるものを探す弾丸ツアースタート!

街で聞き込みをすると「アニータ」という名前が。2001年に日本で起きた「青森県住宅供給公社14億円横領事件」の犯人の妻で、11億円を受け取り大バッシングを受けた人物だ。

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早速教わった住所を訪れるとアニータが! 現在9人の子どもを持つシングルマザーのアニータは、チリの大家族ドキュメンタリー番組に出演。最高視聴率35パーセントを記録し、チリで話題になったという。

日本の歌謡曲が大好きというアニータの一番好きな歌は、なんとテレサテンの「愛人」。
「愛人なんてなりたくないわ~」

ついに目的地到着! 17歳差の年の差夫婦に対面

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翌日、首都サンティアゴから3時間かけて、プエルト・グアダルの一番近くにある空港に到着。そこから車で7時間、ようやくプエルト・グアダルの看板が。

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日本を出発して丸2日半、プエルト・グアダル村に到着! スーパーで聞き込みをすると、「トモコの家は、コクランの丘から見えるの。丘から見える大きな緑の屋根が目印よ」との情報が。

早速コクランの丘へ向かうと、確かに目の前には緑色の屋根が出現。湖の対岸に位置するトモコさんのお宅を目指し、一本道を進むこと30分。ついに家らしき建物を発見!

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そこに現れたのは、青木智子さん(59歳)。智子さんは村の外れに暮らす、たった1人の日本人なのだ。

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ニワトリの卵を探していたという智子さんと、早速卵があるという小屋の中に。卵を手に入れると、次は智子さんが自分で作った温室へ。チェリートマト、茎が長いキャベツなど約15種類の野菜を育てている。

KOOも智子さんを手伝いキャベツを収穫。食べられない外側の葉は、食用に飼っているアヒルやカモのエサにするという。

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自宅で待っていたのは夫のフレッドさん(76歳)。智子さんとフレッドさんは、17歳差の年の差夫婦だ。

なぜ智子さんは、チリの小さな村で自給自足のような生活を送る事になったのか? 謎に迫るべく、日常生活に密着!

人里離れた秘境の地での自給自足のような生活とは!?

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《湖もある広大な敷地》
この画像のすべてが、智子さん夫婦の敷地。400ヘクタール、東京ドーム85個分という広さで、そこにはニジマスやサーモンが釣れる湖も含まれる。

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《生活に欠かせない家畜》
食用として飼っているのは豚のほか、90頭の羊たち。家畜を捌くのはフレッドさんの仕事だ。貴重な肉は真空パックにすることで、長期保存が可能。

《畑仕事に冬への備え...重労働の連続》
野菜も出来るだけ自分たちの畑で賄う。この日は5キロのジャガイモを収穫。KOOも、慣れない姿勢に悪戦苦闘しながらお手伝い。

次は薪割り。日本と季節が逆なので、冬に備えてストーブ用の薪を貯めておくのだ。割った薪は家まで運んで収納。続けて温室の水やりと、休む暇はない。

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その日の夕方、KOOの体に異変が! 疲れが出たのか、智子さんに心配されるほどフラフラに。いつもハイテンションなKOOが、完全にグロッキー状態だ。

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KOOが少しでも元気になればと、現地で採れる高級キノコ、モリーユを使って夕食作りを始めたフレッドさん。
「疲労回復にも優れているから、きっとKOOの体にも効果てきめんだよ!」

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ビタミンやミネラル豊富なモリーユを鶏肉と煮込み、塩と胡椒だけで味付け。1時間煮込んで、最後に日本のすいとんのような小麦粉の団子を乗せれば、チリの郷土料理・ダンプリングスープが完成。

美味しいスープで元気が出てきたKOOは、智子さん夫婦と和やかなひとときを過ごす。しかしなぜ智子さんは、南米チリの村で、自給自足のような生活を送る事になったのか? その鍵を握るのはフレッドさんだった。

お金を得るためだけの仕事は楽しくないと気付いた

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1986年、智子さんは27歳で英語を学ぶため単身カリフォルニアへ。その後、日本興行銀行のニューヨーク支店に就職し、40代で同僚のフレッドさんと結婚。だが1年後、思わぬ転機が。

「お金を得るためだけの仕事ってのは楽しくないって、ある時気付いたんだよ」
若い頃からお金のためだけに働き続けたフレッドさん。大自然の中で暮らしたいと、突然チリへ移住。チリは、かつて夫婦で訪れたお気に入りの場所だ。

会社勤めに潮時を感じた智子さんも、44歳の時にチリへ移住。こうして、お金のために働かなくてもいい自給自足のような生活を、小さな村で始めたのだ。

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この日はKOOのために、智子さん夫婦がパーティーを開いてくれた。豪快に丸ごと焼かれているのは羊のアサード。南米で人気の料理で、味付けは塩が基本だ。

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ここでKOOが機材を取り出し、はっぴを着用。
「チリの皆さん!一緒に盛り上がっていきましょう!」
TRFの名曲に合わせて踊りだす皆さん。KOOからの、今回の旅のお礼だ。

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そして、別れの時。握手を交わすKOOと智子さん夫婦。
「二人とも健康に気をつけて、素晴らしい人生を!」

人生で初めて、大自然の中での農作業を経験したKOO。「57年間生きてきて、本当に素晴らしい体験をして、胸がいっぱいです。また来たいです、チリに」と旅を締めくくった。
南米チリの最南端、パタゴニアの小さな村に、夫婦で手を取り合って生きる日本人女性がいた。

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