奥様の願いは何でも叶える! パーフェクトな執事・上川隆也を手玉に取る存在とは?

公開: 更新: テレ東プラス

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上川隆也が"パーフェクトな執事"西園寺一に扮する人気ドラマの第2弾、金曜8時のドラマ「執事 西園寺の名推理2」(毎週金曜 夜8時放送)が、4月19日(金)よりスタート! さまざまな場面で超人的な才能を発揮する西園寺の名推理が難事件を解決していく。

今回は、何でもこなす西園寺のハイスペックぶりもパワーアップ。イリュージョンやフィギュアスケート、さらに新たなスキルが明らかに! また、西園寺が仕える素敵すぎる奥様・伊集院百合子役が前作の八千草薫から吉行和子に代わり、観月ありさが謎の美女というミステリアスなキャラクターで登場する。

待望の新シーズンスタートに向け、西園寺役の上川隆也さんにインタビュー。久しぶりに"執事"に戻った感想や、回を増すごとにハードルが上がっていくスキル、新加入したキャストの印象などを語ってもらった。また、愛犬ノワールちゃんとの愛情に満ち溢れた日常生活の微笑ましいエピソードもお届け!

「ついこの間までやっていたんじゃないか」という感覚

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――好評により早くも第2弾! 前作から1年を経ちましたが、再び西園寺を演じた時に「戻ってきたな」という感覚はありましたか?

「もちろん、1年という間があったのは確かですが、『戻ってきた』という感慨より、『ついこの間までやっていたんじゃないか』という錯誤の方が大きかったです。"西園寺"になることにも別段時間を要しませんでしたし、時間が経ったとは思えないような再会でした」

――西園寺と事件現場で出くわす刑事・丸山昭雄役の佐藤二朗さんをはじめ、浅利陽介さん、里見浩太朗さんら、前作からのレギュラー出演者とのお芝居に関してはいかがですか?

「『久しぶり!』というところから始まる感じではなかったように思います。もちろん『お帰りなさい』という感覚はみんなで共有しておりましたが、だからといって熱く抱擁を交わし合ってから撮影が始まるというようなものではなく(笑)。長い撮休があったような感覚でした」

――前作で身につけた執事の所作が日常生活に出るようなことはありましたか?

「いえ、決して出るものではないです。日常生活では、そんなに恭しくお皿を置くようなシチュエーションには遭遇しませんので(笑)。やはりあれは、西園寺として伊集院家に仕えている間だけのスキルであり、振る舞いなのだと思います。

僕自身は役と常に向き合っているような過ごし方はしませんので、その日の撮影が終われば、(役は)その場に置いて帰るような感覚です。"西園寺"として学ばせていただいたものがあるにせよ、それが"上川隆也"としての生活に何か影響を及ぼすようなことはないだろうと思います」

――改めて西園寺を演じる際に、執事としての所作は覚えていましたか?

「大きく忘れてもいませんでしたが、細かいところまで覚えているか少し不安でしたので、今回撮影に入る前に、改めて所作指導の新井(直之)さんや松丸(剛)さんにお力添えをお願いし、ご指導いただきました」

「パレットの上に色が増えていくよう」西園寺の新たなスキルも必見

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――第2シーズンということで、西園寺のスキルも上がっているみたいですね?

「前作で西園寺に多くのスキルが備わっていることが皆様にもお分かりいただけたからこそなのか、今回の脚本はそれを少し上回る形で、彼がいろいろなスキルをご披露します。僕は、その度に詰め込まなければいけないものが多くなっていくという憂き目に苛まれております(笑)」

――課題が増えたことで、難しいと感じることも?

「決してそういう意味ではありません。パレットの上に色が増えているような感覚です。物語としてのフィールドや形などは変わりませんが、その折々で西園寺が見せるものがこれまで使ったことのない色であったりしますので、僕自身も初めて目の当たりにする色をどう身に馴染ませていくのかという作業を毎回している感じです」

――具体的なスキルとしては、イリュージョンやスケートといったものがありますね。

「毎回、そのスキルと向き合うようにしています。第1話はイリュージョンを題材に巻き起こる事件が主題ですので、仕掛けもかなり大掛かりで。撮影時間も長かったですが、スタッフ、キャスト全員が力を抜かず目指している理想の"画"が撮れるまで妥協しませんでした。終わった頃には、みんな疲れ果てていましたが(笑)」

――西園寺が、イリュージョンを披露する場面もあるのですか?

「西園寺がイリュージョンをするわけではなく、引田天功さんがご出演くださり、マジシャンチームによる全面的な協力の下、素晴らしい世界観が展開されます。西園寺もちょっとした手技のようなものを披露するのかどうか......それは見てのお楽しみということにさせていただけたらと思います」

"執事"を描く作品の魅力とは?

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――新キャストも加わり、さらにパワーアップ! 西園寺が仕える奥様・伊集院百合子役が八千草薫さんから吉行和子さんに変わりましたね。

「舞台などでは当たり前にあるキャスト変更が、この作品でもたまたま行われた、というぐらいの受け止め方です。奥様としての人となりやキャラクターの描かれ方、西園寺たちの敬愛を表する遇し方が何ひとつ変わることもないですし、変えなくていいと思っています。同様に、役者が変わることでもたらされるものが、味わいとして盛り込まれることもあると考えています」

――西園寺を追う謎の美女・山崎和歌子というミステリアスなキャラクターで登場する観月ありささんの印象は?

「ますますキレイになっていらっしゃいます。西園寺との本格的な絡みは、まだこれからですが、この作品を楽しみに現場に来てくださったのが分かるような、朗らかな再会を楽しませていただきました。現場での振る舞いもいつもと変わらず、たおやかにして溌剌、そして、いったん役に入ると何とも言えない味を醸しながら佇んでいらして。きっと新しい魅力を作品に盛り込んでくださるだろうと確信しております」

――漫画や映画など、執事が登場するエンターテインメント作品が多いですが、この職業の魅力は?

「これが正解だと申し上げるつもりはないですが。例えばスパイや忍者など表舞台に立たない人たちを描く魅力は、今に始まったことではなく昔から連綿と続いています。執事もある意味、主人に仕える存在であって主体ではない。だからこそ、その執事が何をするのか、何ができるのかにフォーカスを当てることが、物語の面白味につながるということはあるかもしれません。

また、日本人的考え方として、縁の下の力持ちに魅力を感じるということも一つの理由なのかなと思います。その力がすごければすごいほど、ステージの上が光輝く。屋台骨が揺らぐことなくしっかりとしていることが感動につながるのではないかと勝手に考えています」

――上川さんご自身も"縁の下の力持ち的"存在を感じることはありますか?

「どんな時も敬意を忘れてはいけないと思っています。役者なんていうものは、一人では何もできない存在。照明部さんにライトを照らしていただき、録音部さんに音を録っていただき、撮影部さんにカメラで映していただいて、ようやく皆様と向き合えるわけですから。これは映像だけではなく舞台も同様。皆さんの協力がなければ成立しないという意識は常に持っております」

彼女の瞳には弱い......上川隆也を手玉に取る存在とは?


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――西園寺は何でも器用にこなしますが、上川さんが「これは誰にも負けない」と胸を張って言える"スキル"はありますか?

「愛犬(ノワール)の散歩でしょうか。トイレの瞬間を察知するスキルはどなたにも負けないと思います。コツというのは特にありませんが、歩いている時の所作の変化を感じた時に、トイレのバッグを取り出すタイミングがズレたことはありません(笑)」

――西園寺は、奥様から「お願い、西園寺」と言われたらどんなことでもしますが、上川さんご自身はどんな頼まれ方をしたら断ることができずに引き受けてしまいますか?

「これは"上川隆也のトリセツ"みたいな感じでしょうか(笑)。う~ん、何でしょうね......。でも、安請け合いはいけないとは思っています。先日ご一緒させていただいた演出家の藤沢文翁さんがTwitterで『仕事を断るのも仕事』とつぶやいていらっしゃって。なるほどと思わされた一言でした。

その人間関係がどうであれ、自分が引き受けたことできちんと役に立てるという確信なり、そこまで行かないまでも予感や予見みたいなものが得られない限り、腰を上げるべきではないと思います。頼まれたから『じゃあ』というスタンスでいることは、お互いにとっていい結果を生むものではないのではないかと。それなりの吟味や考慮が必要になってくるでしょう。

そういう意味で言うと"上川隆也のトリセツ"は、一様ではないということが一番正しいのではないでしょうか。『1+1=2』といった数式のように割り切れるものではないのが僕の取り扱い方かもしれません」

――でも、そんな上川さんも、先ほどお話にも出ました愛犬のノワールちゃんに頼まれたら、なんでもやってしまう?

「僕を一番手玉に取ってるのはノワールだと思います(笑)。彼女の一瞥が何よりも力を持っているのは間違いないでしょう。だからといって何でもしてあげるわけではなく、そこにはしっかりとした"律"がありますが。それを踏み越えるものでなければ、彼女の視線が常に僕の思惑を上回っているんじゃないでしょうか(笑)」

――上川さんは芸能界でも屈指の愛犬家でもいらっしゃいますが、犬と生活を共にするようになって変わった点はありますか?

「まだ親になったことがありませんので、こんなことを言ってしまうことは甚だ出過ぎたことかもしれませんが、例えそれが犬であったとしても、命に対する責任感というものを日々学ばせていただいているのだろうとは思っています。

ノワールは幸いとても良い子なので、家の中で粗相もしなければイタズラも全くしません。僕か家内が散歩に連れ出してあげない限り、トイレすらできない。そう考えた時に、果たして自分に何ができるのだろうか。僕自身の時間は限られていますが、その中で彼女のために時間を費やしてあげたいと思える存在として居てくれる。命を預かることで得られる責任感や相互のコミュニケーション、そこから生まれる幸福感を毎日のように味わわせてもらっています」

作品、役への真摯な取り組みを語ってくれた上川隆也さん。そして愛犬ノワールちゃんの話になると、役者の顔から打ち解けた表情へ。今回はどんなパーフェクトぶりを見せてくれるのか、放送をお楽しみに。

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今夜4月19日(金)放送の、金曜8 時のドラマ「執事 西園寺の名推理2」第1話は、浅野ゆう子とプリンセス天功がゲスト出演!

西園寺一(上川隆也)は資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)に仕える執事。2人は、天才イリュージョニスト・薫子(プリンセス天功)のショーを観覧することに。だが、瞬間移動を成功させた薫子の背中にはナイフが刺さっていた......!! 瞬間移動中の殺害トリック、そして"幻の天女"久美子(浅野ゆう子)との過去......百合子の願いを汲み、西園寺が真相を解明する!

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