京都の老舗 “茶筒”の生き残り術:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

4月18日(木)夜10時~放送の「カンブリア宮殿」。今回のテーマは「京都の老舗・生き残り術」。1個1万円以上するにもかかわらず、デパートで実演販売すると、多い時は50個以上売れる"茶筒"が今、注目を浴びている。廃業を覚悟した、京都の老舗の生き残り術に迫る。

京都140年伝統の技 開化堂の茶筒

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いま京都の老舗・開化堂の茶筒が注目を浴びている。1個1万円以上にも関わらず、デパートで実演販売すると50個以上売れるという。蓋をのせるだけで、ピタッと閉じるすごい技術にみんな驚いていた。創業1875年、日本で初めて金属製の茶筒を作ったといわれる開化堂だが、その茶筒はすべて職人による手作り、しかも創業当時と同じ作り方だ。シンプルに見えるが、工程は130以上ある。さらに茶筒だけにとどまらず、パナソニックと共同開発して茶筒型のスピーカーまで作っていた。

開化堂茶筒 激動の歴史

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開化堂の創業は明治初期、イギリスから輸入され始めたブリキを使って、丸い茶筒を作り出す。しかし高度成長期、機械化による大量生産・大量消費が進む中で手作りにこだわり続け、いつしか時代の波に取り残されていく。

父である5代目・八木聖二氏は「こんな仕事あかんようになる。サラリーマンになれ」と言った。しかし6代目の隆裕は、海外での可能性に気づきロンドンやフランスに渡り実演販売、海外で認められるようになる。さらにはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に永久収蔵されるまでになっていた。

伝統工芸の跡継ぎたちが挑戦

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伝統工芸の先行きに不安を感じるのは開化堂・八木だけではなかった。西陣織12代目や朝日焼16代目など、京都・伝統工芸の若き跡継ぎたち6人が生き残りのためユニットを組んでいた。その名はGO ON(ゴーオン)。互いに協力して、世界のマーケットに向けた新しい商品づくりに動き出していた。

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