GWにお出かけ！ 又吉直樹が語る “美術館の楽しみ方”

2000年4月に放送を開始した「美の巨人たち」（テレビ東京系列毎週土曜夜10時）が、この4月からリニューアル！「新美の巨人たち」として生まれ変わった。

番組には、又吉直樹、貫地谷しほり、井浦新、要潤ら、個性豊かなアートトラベラーが毎週登場。従来通り、毎回1つの作品に焦点をあてて深く掘り下げていくと共に、作品を見に行くまでのプロセスや作品と向き合った時の反応なども放送していく。ナレーションは市川実日子が担当。

そこで今回「テレ東プラス」は、アートトラベラーのひとりである又吉直樹が出席した記者会見に参加。名画を訪ねた旅の思い出や、又吉流"美術館の楽しみ方"などをレポートする。

ゴッホの『夜のカフェテラス』を見てみたい

初回の放送で、香川県・直島にある地中美術館に展示されているモネの作品「睡蓮の池」と出会った又吉は、「自分が選んだモチーフやテーマに対して真摯に向き合うモネの凄みを感じました」とコメント。表現者として衝撃を受けた様子。ロケ当日は、あいにくの雨だったが「直島の地中美術館もモネの作品も雨が似合うような気がします。楽しい旅になりました」と、名画を訪ねる旅の思い出を振り返った。

また、現在小説を執筆中の又吉は、今後見てみたい作品を聞かれ「ゴッホが好きで『夜のカフェテラス』という絵をいつか見たい。オランダの美術館にあるらしいので、行きの交通費は自分で出しますので、ぜひ！」と熱く懇願する場面も。

"又吉流"の絵画鑑賞法とは？

さらに又吉は、「美術館巡りは好きだが、列に並んで見ることは少ない」と語り、「人気がある作品は並んでしまうと一瞬しか見られなかったりする。だから、僕はちょっと離れたところから長い時間見るのが好き」と"又吉流"の鑑賞法を披露。「作品を見る時はあまり難しく考えないように心掛けています。まず楽しんで、その後で詳しい人に話を聞いたりしています」と語り、これから"アートに触れてみたい"と思っている人にオススメの楽しみ方を伝授した。

記者から"アートトラベラー"に向いている芸人を聞かれた又吉は、作品展などを開いている佐久間一行、野性爆弾・くっきーの名前を挙げ、もうひとりの候補として現在ニューヨークを拠点に活動している相方・綾部祐二を推薦。「綾部さんもすごくアートが好きで、美術館も好んで行きますね。昔、綾部さんの家で鍋パーティーをした時に後輩が部屋にあった椅子に座ったら『それは作品だから座るな！』と怒った話を聞いたことがあります(笑)」と綾部の意外な一面を明かし、会場の笑いを誘った。

又吉直樹をはじめ、貫地谷しほり、井浦新、要潤ら個性豊かな"旅人"たちが作品を見に行くまでのプロセスや名作と対峙した時の様子を丁寧に描く「新美の巨人たち」。彼ら独自のものの見方に注目すると、世の中が少し違って見えるかもしれない。

そして気になる4月13日（土）放送の「新美の巨人たち」は......。
「貫地谷しほりが訪ねる『ニコライ堂』異邦人たちが見た夢の形」を放送。

東京・神田の台地にたたずむ『東京復活大聖堂』は、教会を建てたロシア人宣教師・聖ニコライの名から通称『ニコライ堂』と呼ばれています。日本最大のビザンティン式建造物であるこの美しい聖堂を設計したのは、"日本近代建築の父"イギリス人建築家ジョサイア・コンドル。日本との懸け橋になろうとした2人の異邦人によって、この聖堂は生み出されました。美しき建築に隠された物語に女優・貫地谷しほりさんが迫ります。