ワインとおばんざいのマリアージュ! ソムリエのいる小料理屋:ワカコ酒

公開: 更新: テレ東プラス

ライター・ノノカ、29歳。一年ほど前までは連日連夜飲み歩き、月の飲み代が10万円以上になることは当たり前。高級なお店が好きというわけではないけれど、とにかくハシゴ酒が好き。しかし、私も今年で29歳。目新しさよりも、安心して通える馴染みのお店に出会いたい......

「ぷしゅー」でおなじみOLワカコが"ひとり酒"を楽しむ人気ドラマシリーズ最新作「ワカコ酒 Season4」が、BSテレ東にて毎週月曜深夜0時から放送中。
「テレ東プラス」では、「私もひとり酒を楽しみたい!」と名乗り出たライター12名がワカコの訪れた店をレポートする連載「12人のワカコ」をお届け。

今回は、ドラマ第11夜でワカコが訪れた「万歳パンダ」を訪問します。

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JR三鷹駅 北口から徒歩5分。路地をのぞき込むと現れる「万歳パンダ」は、隠れ家のような店構えです。

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扉を開けると、醤油と味噌の香りがふんわりと鼻をくすぐります。お席はカウンター席が8つのほか、小上がりの座敷には小さなちゃぶ台がふたつ、ちょこんと並んでいます。

「何だか小旅行に来たみたいだなぁ」なんて思いながら、一番奥のカウンター席にお邪魔しました。

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カウンターに座ったワカコの目をくぎ付けにした「おばんざい」も、どっしりとした存在感をもってお出迎え。仕入れの状況に応じて作るという日替わりのおばんざいは、ここに出ているもの以外にもたくさんあり。移り気なひとり酒乙女たちはワクワクしながら翻弄されること必至です。

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「万歳パンダ」を切り盛りするのは、屋良弓枝(やらゆみえ)さん。お店の雰囲気にぴったりの割烹着の胸元には金色に光るバッジが。実は屋良さん、「J.S.Aソムリエ」の資格を持つワインソムリエ。

このお店も「日本ワインをリーズナブルかつカジュアルに提供したい」という思いで立ち上げたそう。そうそう、ワカコもワインとおばんざいの新鮮なマリアージュに目を輝かせていましたよね。

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とは言え、「ワインに合うおばんざいはどうやって選べばいいの?」と思われる方も多いはず。

屋良さんにワインとおばんざいのマリアージュについて聞いてみると、赤ワインは味噌や醤油に寄り添う味、白ワインはお出汁と刺身に合う味なのだそう。あまりに合わない組み合わせの場合は「こちらのほうがいいですよ」とオススメしてもらえるので、まずは安心して好きなものを頼んで大丈夫。

ちなみに今回いただいたのは、マスカットベリーAという品種を使った「ソレイユ・クラシック」の赤(グラス:600円)。イチゴやブラック・チェリーのような香りで、飲みやすい。トマトソースやチーズはもちろん、お寿司やのり巻きなどにもマッチするオールラウンダーなのだそう。

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お酒と一緒に出てきたのは、豪華なお通し。この日の献立は「魚のつみれ」と「切り干し大根ニンジンのツナ和え」でした。

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魚のつみれを割ってみると、中身がぎっしり! 甘エビ、サーモン、ヒラメなど数種類の具材が入っています。見た目は小ぶりですが、食べ応え十分。早くもお腹が満たされてきました。

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お通しに続いていただいたのは、ワカコが食べていた「茶碗蒸し」(600円)。フタを開けると、目が合うパンダのかまぼこ。その愛らしさに思わず顔がほころびますが、茶わん蒸しの楽しみはここから!

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スプーンでひとすくいするたびに出てくる色とりどりの具材たち。ワカコ曰く「宝探し」のようなワクワク感が楽しめるので、茶わん蒸しはまさに食のエンターテイメントです。

ちなみに、この日の具材は、ゆり根、ホタテ、エビ、銀杏、ちくわ、かまぼこ、三つ葉の7種類。しいたけと昆布、カツオとサバで仕込んだ出汁も影の立役者ながら良い仕事をしてくれています。

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茶わん蒸しと合わせて頼んだのは、日本酒「御前酒 美作(みまさか)」(750円)。

飽きがこない飲み口で、どんな料理にも合いやすいのだとか。おちょこの下に座布団のように敷かれた酒器のおかげで、ちょっぴりリッチな気分に。

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茶わん蒸しと日本酒で身体を温めたところで、気になっていたおばんざいをいくつか注文。まずは、「牛すじと小腸の八丁味噌煮込み」(600円)。3~4時間煮込んだ牛すじは口の中でホロホロに崩れ、豆腐にもしっかりと味が染みています。

赤ワインと八丁味噌で煮込まれた味わいは、「和風ビーフシチュー」といった感じ。日本酒に合うのはもちろん、これは赤ワインが欲しくなる!

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最後にいただいたのは、「苺と菜の花の白和え」(580円)。イチゴと、菜の花......の白和え!?不思議な組み合わせですが、どこからどうみてもデザート! あまりの可愛らしさに写真に収める人たちもいました。

ひとくち食べてみると、また新鮮な驚きが。砂糖と味噌、すりゴマで風味付けた菜の花入りの白和えは甘く、舌触りはなめらか。イチゴの酸味が箸休めになり、ちょうど良いバランスに。ちなみに、白和えは1年を通して用意がありますが、具材は旬のものを使用しているそう。季節が変わるのが楽しみになりますね。

ほかにもいろいろなおばんざいやワインがあって目移りしてしまいますが、残念ながらここでお腹がいっぱいに。普段はダイエットに勤しんでいますが、このときばかりは牛になりたいと思いました。胃があと3つ欲しい......。

店員さんや常連さんたちの会話が飛び交い、私もその輪に混ぜてもらいながら、あたたかい気持ちで取材は終了。話し相手を"現地調達"できるのも、ひとり酒の醍醐味ですよね。自宅からはちょっぴり遠いけれど、定期的に通いたくなる家のようにくつろげるお店、発見しました。

【取材協力】
万歳パンダ
住所: 東京都武蔵野市中町1丁目19−11
営業時間:17:00~23:00
定休日:月・日・祝日
※5月18日(土)までは通常営業、5月18日(土)~来年まで(未定)休業予定。

立ち飲みのクラフトビールで乾杯!

次回3月25日(月)の放送は...?

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第12夜「クラフトビールでステーキ」
早く帰れた日。ワカコ(武田梨奈)は前々から気になっていた立ち飲みのクラフトビールのお店へ。店長のオススメで、併設された醸造室で作られている経堂エールとサーロインステーキをいただく。みぃさん(山田キヌヲ)が産休に入る日がやって来た。母になるみぃさんと比べて、何も変わらないワカコ。みんなの顔が見たくなって逢楽へと向かう。ボトルキープしてある麦焼酎のお湯割りとえんがわのユッケを楽しんでいると、意外な人が...。

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