子連れの外出は荷物も多く、公共の乗り物に乗るとなると、ベビーカーは場所をとって気をつかうし、出かける計画を考えるだけでどっと疲れしてしまうもの。
親にとって気苦労が多い"子連れで外出"だが、もっと気楽にできるように...という願いが込められた、嬉しいサービスが始まる。
渋谷駅に、ピンク色のマークがついたボックスが設置されている。これは、ベビーカーのシェアサービス「Share Buggy」の専用ボックス。車や自転車のシェアサービスはよく聞くが、シェアバギーとは?
実証実験中のこのサービス、利用するには専用のアプリを使う。ベビーカーのあるボックスまで行き、受け取り手続きをするとボックスが開く仕組み。
あらかじめクレジットカードを登録しておけばその場で決済も可能だ。
このサービスを手掛けるのは、ベビー用品をレンタル・販売している会社「Babydoor」。社長の中川阿美さんは、「町中で簡単にピックアップし、使い終われば町中で返せるようなサービスがあればいいな...というお客様の声が元になっています」と話す。
最近は、ベビーカーで電車に乗った際「舌打ちや罵声を浴びせられる」ということが社会問題になっているが、このサービスがあれば、気兼ねなく電車に乗ることができる。時間内に返せば、どこに持っていっても大丈夫とのこと。
また、ベビーカーのレンタル事業を行っている会社ならではの細やかな気づかいも。赤ちゃんが食べ物をこぼしたり、ベビーカーを汚してしまっても、しっかり清掃してから次の人が借りられる状態にするので、そのまま返しても大丈夫だという。
赤ちゃんが触れる部分はもちろん、手すりなどもきれいにし、衛生面にも配慮。ベビーカーの作りもしっかりしていて安定感がある上に、毎回清掃が入ることで、施設に元々おいてある無料のベビーカーとの差別化を図る。
「お子様と外出するときの荷物の量に(親は)すごく負担を感じていると思うんですね。必要なときに使ってもらって必要なくなったらその場で返すような、もっと子育てがしやすい環境作りに貢献できたらいいなと思っています」と中川社長。
今年の5月を目途に、利用場所を100ヵ所ほどに増やし、借りた場所以外でも返せるようにしたいとのこと。
身軽にお出かけし、必要なときにさっとベビーカーを借りることができたら、子どもとのお出かけのハードルがぐっと下がるかもしれない。
【商品名】
Share Buggy
【商品の特徴】
専用アプリとベビーカーを格納する専用ボックスを使ったベビーカーの貸し出し
【企業名】
Babydoor
【住所】
東京都港区西麻布3丁目1-25-5F
【価格】
1,080円/回 最大12時間まで
【発売日】
5月頃、約100ヵ所でサービス開始予定。
※その他、先週の「WBS」"トレンドたまご"では、以下のトレンドを紹介!
●重さも軽減! "Veroetal"
塗料を塗るだけで木材やプラスチックを金属にすることができる
●交換時期を教えてくれる"半導体メーカーのオムツ"
オムツで発電して濡れていることを知らせる
●光で指示できる "jellyboard"
光るサーフボード
●常に新品の書き心地"クリッカート"
キャップがなくてもペン先が乾かない