温泉町の再生! 「草津」と「湯沢」に現れた革新の男たち:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

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3月28日(木)夜10時~放送のカンブリア宮殿」。今回のテーマは「温泉町の再生」。伝統の温泉町「草津」と「湯沢」に現れた革新の男を徹底取材!

荒れ放題の草津が絶対王者に復活! 経営で町を激変させた最強の町長

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歴史ある群馬の草津温泉は、1980年代に大規模ホテルを次々に建設したものの...その後のバブル崩壊で、廃業した宿と空き地の町となっていた。年間300万人が訪れた観光客は、2010年に260万人に激減。ついに、町は最後の手段に売って出る。それまで旅館組合から選ばれてきた町長に、観光とは全く無関係な男を据えたのだ。

その男こそ、中学を卒業した後、燃料商を興し、東京にビルを持つまでの成功を収めたあと、町議として実績を積んでいた黒岩だった。黒岩は町長に当選すると、すぐさま、荒れ果てた草津の中心地「湯畑」を一変させる改革に乗り出す。数億円を資金繰りし、古き良き木造の公共温泉や散策できる広場などを次々に建設していく。こうした黒岩の改革により「草津」に客足が戻り始めた。

さらに、地元の商店や旅館経営者にも刺激を与え、地元住民自らが、魅力的なサービスや町づくりに団結して取り組む場所に生まれ変わったのだ。しかも黒岩は、投資した資金を着実に回収し、町の借金も大幅に削減。財政再建まで果たしたという。「回収できる投資しかしない、経営の常識だ!」そう言い放つ黒岩が仕掛けた"草津の奇跡"の全貌に迫る!

スキー客が3分の1に...次世代温泉旅館で町を変える大逆転の4代目!

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かつて、スキー客で年間800万人が訪れた、新潟県湯沢町。しかし、この町も、スキーブームの終焉と共に劇的に寂れていった。そんな湯沢にありながら、ユニークな戦略で客を呼ぶ温泉宿がある。それが温泉旅館「HATAGO井仙」。
14年前、4代目の井口は、スキー客向けのホテルだった「いせん」を、時代に合わせた温泉宿に変えようと、徹底的に客の声をリサーチ。2億円を投じて大規模リニューアルを決断し、「いせん」を一気に人気宿へと変貌させたのだ。
画一的だった部屋は、全て異なる魅力的な室内に改修、「1泊2食付き」という温泉宿の常識も捨て去り、上げ下ろしが必要だった布団もベッドに変更するなど、これまでの旅館で当たり前だったサービスをゼロから見直し、"次世代温泉旅館"を作り上げたのだ。

さらに、「宿は、地域の魅力を発信する場」と位置づけ、館内のレストランで出すコース料理から、地元の老舗メーカーと組んだオリジナル商品の開発まで、徹底的に"湯沢"という土地にこだわる仕組みも作り上げた。
最近では、近隣自治体とタッグを組み雪国をブランド化する「雪国観光圏プロジェクト」も立ち上げ、温泉宿を起点に地域に変化を呼び込んでいる。独自の視点で温泉町を復活させる、井口のユニークな挑戦を追った。

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