価格だけで勝負しない! 第三の家具メーカーの挑戦:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

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3月7日(木)夜10時~放送のカンブリア宮殿」。今回は、「高級家具」と「激安家具」という二極化が進む家具業界。そんな家具業界で「物語のある家具」で、新たな価値を提案する今注目の企業「ワイス・ワイス」の挑戦を追う!

震災で苦境に立たされた製材所を救った感動の大ヒット商品

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2011年の東日本大震災で、仕事が激減し、倒産の危機に追い込まれた宮城の製材所「くりこまくんえん」。実は、これまで家具を作ったことのなかった製材所が、これまでにない椅子を売り出し、ヒットを飛ばしている。
人気の理由は、やわらかく、座り心地が良く、断熱効果で冬でも温かい、特徴と、震災にまつわる感動の物語にあるという。東京・表参道にショールームを置く「ワイス・ワイス」で扱っている家具は、全てが、こうした物語を持つ家具ばかり。宮崎県で原木椎茸の栽培に使われていたクヌギを活用した椅子や、岩手の栗の端材を集積して作った椅子など、その木材の産地がイメージできる独自の商品を次々に生み出しているという。
デザイン性ばかりを目指した高級家具ではなく、価格が安いだけの激安家具でもない、"物語のある家具"で差別化を図るワイス・ワイスの独自戦略を徹底取材する。

価格競争から脱却!生産者の顔が見える家具作りへの挑戦

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ワイス・ワイスの社長・佐藤は、青山大学を卒業後、1988年、建物の施工や内装を手掛ける、国内最大手の乃村工藝社に入社。香港、NY、シンガポールなどの有名百貨店や高級ホテルを担当する、内装プロデューサーとして世界を飛び回っていた。
そして、32歳の時、社内ベンチャー制度を利用して「本当の豊かさ」を追求する会社「ワイス・ワイス」を設立したのだ。しかし、事業は暗礁に乗り上げる。2005年に発覚した「耐震強度偽装事件」や、2008年の「リーマンショック」の影響で、仕事量は激減。同時に起こった「低価格家具」の台頭により、ワイス・ワイスは価格競争の波に飲み込まれていったのだ。
だが佐藤は、安い家具しか売れない時代の中で、新たな価値基準を持った家具作りに動き出したのだ。ワイス・ワイスの運命を変えた転機に迫る!

次なる一手は、伝統工芸を守るための現代風雑貨

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ワイス・ワイスは、家具の企画だけでなく、全国各地の伝統工芸品を現代風にアレンジした雑貨を扱う店も手掛けている。
実は佐藤、その店を使って、新たな「物語を持つ商品」の開発に乗り出していた。全国各地に点在し、消えつつある伝統工芸の技を新たなステージに導く、ワイス・ワイスの新戦略に密着した!

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