3月6日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時)は、経済成長著しい「ベトナム」を取り上げる。かつての日本の高度成長期を思わせる急速な発展の裏で、深刻な状況に陥っているベトナムの環境問題の現状をレポートする。

日本の地方発の技術が汚染された海に挑む

ベトナム最大の都市・ホーチミンを訪れると、放置されたごみが目につく。人口が一億人に達しようとしているベトナムだが、ごみの焼却施設は10カ所しかなく、ごみの処理が全土で限界に。川に捨てられた大量のごみは下流でたまり、海へと流れ出している。

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また世界中で問題となっているプラスチックごみの海への排出量で、ベトナムは世界4位にまで増加。深刻なごみ問題の解決に向け、行政も監視を実施。ホーチミン市では「ごみ監視レンジャー」が昨年12月に結成され、バイクに乗った隊員たちがごみ投棄をパトロールする。さらに不法投棄の罰則も強化するなど、市民の意識を変えさせようと必死だ。

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ベトナム随一の絶景を誇る世界遺産・ハロン湾。自然が作り上げた大小3000以上の奇岩や島々を見に多くの観光客が訪れる。近年ハロン湾の周辺では、急速に開発が進み、巨大テーマパークを開業するなどし、観光客はこの10年で3倍以上に急増している。その一方で深刻な問題となっているのが、ハロン湾に垂れ流される排水。環境の悪化により、ハロン湾は世界遺産から外されるかもしれない危機にある。

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汚染された海を救うため、浄化プロジェクトを任されたのが、岡山県の会社「RBCコンサルタント」の杉山孔太さん。独自に開発した「バクチャー」という粉で、汚染された海水をきれいにできると語る。

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火山礫に植物由来のミネラルを混ぜた天然成分でつくられ、投入すると水中の微生物が活性化し、有機物を分解するという。特許も取得している。石炭や生活排水にも効き目があるという"魔法の粉"に自信を見せる杉山さん。日本の技術で、ベトナムの海を蘇らせようという挑戦が始まった。

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40年後も大地を蝕む"猛毒ダイオキシン"

番組ナビゲーターの鎌田靖が向かったのは、ベトナム戦争の悲劇を後世に伝える「戦争証跡博物館」(ベトナム・ホーチミン市)。そこで鎌田は、アメリカ軍によって枯れ葉剤を散布されたマングローブの森と、そこに立ち尽くす一人の少年の写真に目を止めた。

アメリカ軍はベトナム戦争で、世界最悪の猛毒・ダイオキシンを含んだ枯葉剤を800万トン使用。日本の四国に相当する広い範囲に散布した。この被害の深刻さが露呈したのは、戦後になってから。生まれてくる子どもたちに、先天性の障がいや体の欠損が見られたのだ。

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ホーチミン近郊にあるビエンホア空軍基地。ここに、枯葉剤に関する"ある現場"が存在するという。ジパング取材班は数か月に及ぶ交渉の末、日本のメディアで初めて撮影することが許された。

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軍関係者が同行し、案内されたのは空港の中とは思えない広大な空き地。看板には、大きく"危険"の文字が。実はここは、戦時中アメリカ軍が枯葉剤を保管していた場所。現在もダイオキシンを含む85万トンの汚染土壌が残されていた...。

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番組では、枯葉剤の影響により、一つの身体に繋がって生まれてきた双子の兄弟"ベトちゃん、ドクちゃん"の弟・ドクさんの現在を取材。家族との大切な時間を過ごしながらも常に健康に不安を抱いている。

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繁栄していくベトナムの光と影を映しだす「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!

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テレ東プラス

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