海鮮チヂミに父子の感動秘話! 20歳の店長が受け継ぐ老舗韓国料理店の味

公開: 更新: テレ東プラス

ライター・カエデ、25歳。最近お酒を覚えました。楽しいお酒大好き。食べるのもだ~いすき。でも、ひとり酒をしたことはまだありません。

「ぷしゅー」でおなじみOLワカコが"ひとり酒"を楽しむ人気ドラマシリーズ最新作「ワカコ酒 Season4」が、BSテレ東にて毎週月曜深夜0時から放送中。
「テレ東プラス」では、「私もひとり酒を楽しみたい!」と名乗り出たライター12名がワカコの訪れた店をレポートする連載「12人のワカコ」をお届け。

今回は、ドラマ第9夜でワカコが訪れた韓国料理店「梁(ヤン)の家 新大久保本店」へ。ワカコとは1歳違い、普段は引きこもり気味のカエデですが、ワカコに憧れてひとり酒に初挑戦します!

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K-POP人気により再び活気づいているコリアンタウン。JR山手線・新大久保駅から、オルチャンメイク(韓国アイドル風メイク)の女の子たちとすれ違いつつ歩くこと約2分。来店した人気芸能人の写真がずらりと並ぶ「梁の家」がお目見え。

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こちらがドラマにも登場した店長・梁日勝(ヤン・イルスン)さん。なんと20歳にしてお店の代表!

「梁の家」は、韓国から日本にやってきたイルスンさんのお父さんが、まずは屋台から始め、1994年にここに店を出したそうです。

イルスンさんは、1998年に韓国で生まれ、その後日本で過ごし、高校はアメリカに留学。3カ国語がしゃべれるトリリンガルです! 機械系の技術者になるべく勉強していましたが、3年前に初代店主のお父さんが亡くなったため、お姉さんとともに店を継ぐことを決意。現在、大学で経済学を学びながら店長として修行の日々を送っています。

お父さんのご存命時は支店も展開していたそうですが、現在はこの本店のみ。「(大学を卒業して)自分が本格的に店を継いだら、ゆくゆくはまたお店を広げていきたい」と、今後の展望も話してくださいました。

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広々とした店内には、約50名が入れるテーブル席に加え、奥にはさらに最大50名が入れる個室もあり。大人数の宴会にも対応できるそう。

いたるところに日韓の有名人のサインや写真が。店長が子どもの頃に一緒に撮ってもらったという、超人気アイドルとのお宝ショットも!

早速、腹ペコモンスターの私は席に着かせていただきました。

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まずはお通し。ワカコも喜んでいたように、5種類もドーンと出してくれます。これはうれしい。

左上が「カクテキ」、右上が「もやしナムル」、下が左から「豆腐のチヂミ」「のり」「キムチ」。

私のお気に入りは「豆腐のチヂミ」。ふわふわしていて舌触りがなめらか。これがお通しで出てきちゃうところが、すごい!

店で月に2度漬けているという特製のキムチは、舌の上でシュワシュワと旨味と本場の辛味が弾けます。あまりのおいしさに「買って帰りたい」というお客さんも多いのですが、数量が限られているのでお断りしているそう。私も買って帰りたい!

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まずは、ワカコも飲んだ「梁の家 麦焼酎」を注文。ワカコは水割りをチェイサーにロックを飲むという禁断の飲み方をしていましたが、私、焼酎はほぼ初めてなので水割りだけにしました。

それでは、いただきま~す!

ゴクゴクゴク...

えっ! 焼酎ってこんなにおいしいんですね!

飲みやすくてびっくりしました。

実は、「梁の家 麦焼酎」はお店オリジナルの焼酎で、モンドセレクション金賞を受賞したこともあるそう。お酒初心者の私でもおいしく飲める麦焼酎、ありがたい。

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こちらはワカコも食べた「トッポキ」。おでん(薄いさつま揚げのような韓国の練り物)と野菜とトッポキ(韓国のお餅)、そしてゆで卵が入っています。

トッポキのモチモチ感がすごい!! 辛いタレと絡まって、噛むごとにモチモトととおいしいことおいしいこと。そして「麦焼酎」と、よく合います。ワカコが途中でロックを頼んだ理由もわかる! 辛い料理と相性がよく、お酒がすすむすすむ...危険だ。

今回はスタンダードな「トッポキ」にしましたが、ラーメンが入った韓国の家庭料理「ラーポキ」も気になる。「梁の家」は、グランドメニューだけでも約60品。その他に、お得なランチメニューやコース料理も。どれもが魅力的なので、迷ってしまってなかなか次の料理を決められません。

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とりあえず...2杯目のお酒は「マッコリ」を注文。ワカコが飲んでいた「カメ入りマッコリ」のグラス版です。

カーーーーーーッ!!!!

めちゃめちゃおいしい!!! おいしすぎてリアクションを間違えました。ここは「ぷしゅー」と言うべきでした。

「カメ入りマッコリ」(グラスでも注文可)は、オリジナル・梨・おこげ・黒豆の4種類から選べます。私は「梨」をチョイス。ほのかに甘くてさらさらと飲めて、これでアルコール度数が意外と高いというのだから罪なお酒です。

他にも、炭酸のシュワシュワ感が楽しめる「生マッコリ」や、甘くておいしい「純生マッコリ」、辛口の「虎マッコリ」などバラエティ豊富。シュワシュワ感の強い「虎マッコリ」は炭酸を上手く抜かないと噴水みたいになってしまうそうで、それはそれで見てみたい。

その他のアルコールメニューも豊富。韓国のお酒はアルコール度数が高いので、ゆっくり飲みましょう。

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そろそろ、韓国料理店に来たからには絶対に食べたい「サムギョプサル」にいこうかな。普通の「サムギョプサル」をはじめ、2倍の厚さの「蜂の巣サムギョプサル」(食べやすいよう肉に切り込みを入れて巻いた見た目が蜂の巣のよう)など、こちらも種類豊富。

そんな中から、「ここでしか食べられない!」と店長もオススメの「イイダコサムギョプサル」(2人前/注文は2人前から)を注文。

花のように鍋の周りを囲む豚肉、真ん中には野菜、その上にたっぷりのイイダコが乗っています。

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店員さんが作ってくれるので、楽チン!
途中でエゴマの葉と春雨を投入し、よくかき混ぜて...

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完成!!!!

普通の焼肉のようなサムギョプサルと違って、汁気の少ない鍋のよう。
コチュジャンベースの甘辛い味付けで、豚、タコ、野菜の旨味もたっぷり。タコのぷりっとした食感もいいアクセントに! またまたお酒がすすみます。

ここでもう1品、どうしても食べたいものが...

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開店以来の看板メニュー「海鮮チヂミ」(こちらは、ひとり酒にうれしいハーフサイズ)。

ネギやイカなど具材たっぷり。粉は繋ぎ程度に抑え、野菜からの水分だけで焼き上げた、旨味が凝縮した一品です。

「梁の家」ならではのこだわりは、とにかく材料を細かく刻むこと。
実は、店長が子どもの頃、先代店長のお父さんが食べやすいようにと考えてくれたのが始まり。家族の思い出が詰まった特別なメニューなのです。

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パクッと噛んでみると、これは......楽しい!
具材を細かく刻んでいることで、弾力のあるイカ、シャキシャキ感を絶妙に残した野菜...口の中で具材がリズミカルに踊ります。これは食べるべき!!

ふ~!さすがにお腹いっぱい...

...ですが、「イイダコサムギョプサル」は「〆の炒飯セット」も注文可能と聞き、これも食べてみたい...

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鍋にご飯を投入し...

シャキーン! 店長が華麗な手さばきで作ってくれます!

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できました!!!!

豚とタコと野菜の旨味たっぷりの甘辛タレをまとった絶品チャーハン!
おいしい! これはおいしい!

...でも、お腹が苦しい。

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そう、ここまでに私は、女子ひとりにはちょっとばかしオーバーな量を食べているのです。食べ盛りとはいえ、さすがに苦しくもなりましょう。でも、全ておいしかった!

ぷしゅ~~~~~~~。

幸福が臨界点を超えた...

お腹いっぱいおいしい韓国料理&お酒を楽しめる「梁の家」。ひとり飲みでも、大勢で来ても間違いなく大満足。飲み放題メニューもあるので、韓国酒を飲みまくりたいという酒飲みさんにもおすすめです。

ライター・カエデ、25歳。たまにはこうしてひとり飲みして、特別においしいものを好きなだけ食べて、この世の理不尽に立ち向かうべく英気を養っていこうと思いました。


【取材協力】
梁(やん)の家 新大久保本店
住所:東京都新宿区百人町1-10-5
営業時間:平日11:30~14:30 17:00~23:00
土曜日11:30~14:30 17:00~22:30
日曜日12:00~22:00
定休日:無し

昔ながらってなんだろう?町の定食屋で一杯

次回3月11日(月)の放送は...?

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第10夜「昔ながらの定食屋で一杯」
いつも通りに会社に行き、滞りなく仕事を終え、周囲に何事もない平和な1日。こんな日は珍しいものや高いものではない、ありふれたもので1杯やりたいもの。ワカコ(武田梨奈)は常連さんで賑わう町の定食屋さんへ入ってみる。ショーケースに並ぶおかずの中から鯖の煮付けを選び、瓶ビールと共にいただく。女主人が特製味噌をかけてくれて、二つの味わいを楽しめる。お酒が足りなくなったワカコは日本酒の冷や酒を追加。タコの酢の物を頼んで平和な1日の終わりをかみしめる。

翌日。もうすぐ産休に入るみぃさん(山田キヌヲ)と引継ぎをするワカコ。昔ながらの産婆さんを手配しているというみぃさんの話を聞いて、自分の昔ながらってなんだろうと思う。そして、向かったのは...?

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