きっかけは宮沢りえ!? 元横綱・若乃花がフランスの秘境で自給自足生活を送る日本人の元へ!

公開: 更新: テレ東プラス

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世界で活躍する知られざる日本人を取材し、ナゼそこで働くのか、ナゼそこに住み続けるのかという理由を波瀾万丈な人生ドラマと共に紐解いていく「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」(毎週月曜夜9時)。「テレ東プラス」では、毎回放送した感動ストーリーを紹介していく。

花田虎上がフランスで500kmのヒッチハイク

新企画「芸能人が世界の秘境で日本人探しの旅!」がスタート! 元横綱・若乃花こと花田虎上が、フランスの人里離れた村で自給自足生活を送る日本人を探してヒッチハイクの旅に出る。

その日本人が暮らすのは、フェグレアックという村。地名だけを頼りに探すのだが......空港で誰に聞いても村を知ってる人がおらず大苦戦。聞き込みを続けること1時間半、ようやくフェグレアック村を知っている人に遭遇! フランスの西に位置するナントという町に近いらしい。

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空港からナントまでは約400km、東京~大阪間とほぼ同じ距離。日本人の住むフェグレアック村は、ナントの北にあり、かなり人里離れた村だと分かった。

まずは首都パリを目指し、ヒッチハイク開始。幸先よく、約5分で仕事帰りだというシリルさんが車を停めてくれた。相撲好きだというシリルさん、花田が元横綱だとわかると「会わせたい友人がいるんだ!」と大興奮。

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シリルさんの友人・マルヴィエさんの家を訪れると、花田にどうしても見せたい思い出のモノがあるという。なんとそれは、花田の弟・貴乃花と一緒に撮った写真だった。一体、なぜこんな写真があるのだろうか!?

実は、マルヴィエさんはフランスの相撲クラブに所属。以前、貴乃花がクラブの取材に訪れた時、一緒に撮った写真だという。「貴乃花さんには本当にお世話になりました」と感謝するマルヴィエさんが、花田を車に乗せてくれた。

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その後も紆余曲折ありながら、2日がかりでフェグレアック村に到着! さっそく日本人を探して聞き込み開始すると、「チエコだろ?」とすぐに判明。この村に住む日本人は彼女だけなので有名なのだという。情報を教えてくれたルネさんが、チエコさんの家まで車で送ってくれることに。日本を出発してから44時間、のべ7台の車に乗せてもらい、ようやくフェグレアック村に住む日本人の元へ! 果たしてどんな人物なのか!?

フランスの超へんぴな村で暮らす日本人! 休みなしの自給自足生活に密着

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ようやく出会えたフランスの人里離れたへんぴな村で自給自足生活を送る日本人とは、ショベル千恵子さん(40歳)。

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こちらが千恵子さんが暮らす一軒家。義父の仕事場を改装した自宅に、フランス人の夫ポールさん(34歳)とお子さん3人の5人家族で住んでいる。千恵子さんはなぜ日本を離れ、ここで生活することになったのか? その謎を探るべく、一家の生活に密着!

《午後4時:夕飯用の野菜を収穫》
千恵子さん一家の畑で、花田もキャベツなどの収穫を手伝う。毎年30種類の野菜を栽培しているが、去年は冷夏の影響で作物があまり育たなかったという。そのため、収穫できたわずかな野菜は冷凍保存して大切に使っている。

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《午後4時30分:子供のお迎え、羊の世話など》
千恵子さんは幼稚園に通う長男のナオくん(5歳)と長女のキナリちゃん(3歳)を車でお迎え。「本当に朝から晩まで(働いて)。休日とかないです」と千恵子さん。

一方、花田はポールさんと一緒に一家で飼っている羊50頭の世話を。羊も一家にとって貴重な食料源。主にステーキや煮込み料理に使うのだとか。花田が餌を与えようとするが、羊相手にへっぴり腰に。

さらにポールさんは林に入ってストーブ用の薪にする木を調達。花田も木を運ぶが、重労働の連続で早くもヘトヘト。しかし疲れを見せず、帰ってきたナオくんとキナリちゃんと遊ぶ姿はさすが6人の子を持つ父。恥ずかしがり屋のキナリちゃんともすっかり打ち解けた様子だ。

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その間に千恵子さんはニワトリ小屋に卵をとりに向かうが、なんとニワトリが脱走! 回収し小屋に戻したのも束の間、今度は羊が脱走。こんなことが日々繰り返されているのだとか。この他、ストーブ用の薪を林からトラクターで自宅まで運ぶのも千恵子さんの仕事だ。

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《午後7時30分:夕食》
この日の夕食は、昼に作り置きしていた野菜のポタージュと、豚肉を煮詰めてペースト状にしたフランスの伝統料理・リエット。ポタージュは一家の畑でとれた野菜で、リエットは飼育していた豚で一から手作りしたものだ。

海外に興味を持ったきっかけは宮沢りえ!?

花田は、千恵子さんご夫婦と夕食をいただきながら、ナゼこんな生活をすることになったのかを聞くことに。「まさかフランスの田舎で生活するとは考えてなかったですね。ホント予想外でしたね」という千恵子さん。海外に興味を持ったきっかけは、なんと宮沢りえさんだった!?

中学の頃、宮沢りえさんのあまりのかわいさに衝撃を受けた千恵子さんは、「外国人と結婚して、その子どもを産もう!」と憧れを。その後30歳でニュージーランドに留学、そこでポールさんと出会い結婚し、ポールさんの実家があるフランスの人里離れたフェグレアック村に移住しようとしたのだが......

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千恵子さんのご両親は、遠くへ行くことを大反対。しかし、ポールさんは2カ月間日本に滞在し、ご両親に何度も頭を下げたという。その誠意に、ご両親は結婚と移住を承諾。2012年、2人はフェグレアック村に移住した。千恵子さんは、この選択を許してくれた両親に「感謝です」と涙ながらに語った。

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そして、今の時給自足生活を始めた理由とは? 子供たちには自分たちが育てた安全なものを食べさせたい、どうやって生産するのかを知り食べ物の大切さをわかってほしい、そんな思いで始めたのだという。

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翌朝、今回お邪魔させていただいたお礼に、花田はポールさんの仕事を手伝うことに。車で林に向かい、昨日集めておいた木で薪割り、そして牛を放牧している間に牛舎のワラ敷きと、休みなく仕事に取り組む。

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昼食は花田が腕をふるい、一家の畑でとれたキャベツやネギを使いちゃんこ鍋を振る舞う。野菜嫌いというナオくんも食べてくれて、花田も「良かった~」とニッコリ。

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いよいよ別れのとき。千恵子さん一家は何度も手を振って見送ってくれた。「本当に明るい家庭で楽しかったですよ」という花田は、自給自足生活を体験したことで「モノや動物の命を大切にしようと思いました」と今回の旅を締めくくった。

日本から遠く離れたフランスの小さな村には、自給自足の生活を送りながら、大好きな家族とともに笑顔で生きる日本人がいた。

そして3月4日(月)夜9時放送では、「世界ナゼそこに日本人【偉人伝説】ドイツで難病から人々を救った伝説の日本人医師」をお届け。

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【日本人偉人伝説】
戦後混乱期のドイツのとある村で、恐ろしい伝染病が大流行。村は全滅寸前の大ピンチに...。そんな中たった一人で病気と戦った日本人医師がいた。日本人ながら現地の名誉市民に選ばれるほどの"歴史的大偉業"を成し遂げ、病から村を救ったのだという。さらに彼の死から43年後に奇跡の出来事が! 死後70年以上経った今も、多くのドイツ人から感謝され続けている日本人医師の偉人伝説に迫る!

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