いよいよ発表目前!「第91回アカデミー賞」はこの作品に注目!

公開: 更新: テレ東プラス

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万引き家族

今年は2月24日(日本時間25日)に開催される第91回米アカデミー賞授賞式。すでにノミネート作品は発表されており、授賞式ではその結果発表が行われます。

今回は、日本でもすでに公開された作品をはじめ、すぐにでも鑑賞できる作品をご紹介します。アカデミー賞発表の時期だからこそ、映画を観るという人も多いはず。すでに観た作品を復習するのもよし、見逃した作品を観たり、映画館に足を運んでみるのも良いですね。

作品賞にノミネートされた映画

『ボヘミアン・ラプソディ』


ロックバンド、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの伝記ドラマがついに2018年11月に日本で公開されると、またたく間に話題沸騰。映画を観る習慣のない人や、あるいはクイーンを知らない人まで、多くの人が劇場で鑑賞した作品ではないでしょうか。

2019年に突入しても、人気、来場者数が衰えることなく、日本での興行収入が『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)を超え歴代興収21位に浮上したばかり。

また、米アカデミー賞前哨戦ともいわれる「ゴールデン・グローブ賞(第76回)」では、作品賞と、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが主演男優賞を受賞しました。

米アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(ラミ・マレック)、編集賞、録音賞、音響編集賞の5部門にノミネートされています。

アカデミー賞授賞式でのクイーンのパフォーマンスが決定し、これも見逃せませんね。

<作品情報>
『ボヘミアン・ラプソディ』 135分
2018年11月9日 公開
配給:20世紀フォックス映画

『ブラックパンサー』


国王とヒーロー、2つの顔を持つティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を主人公に、超文明国ワカンダの秘密を守るため、世界中の敵と戦うストーリーです。ティ・チャラの倒されても何度でも立ち上がるヒーローとしての強さはもちろんのこと、槍(やり)を武器にして国のために力を尽くす女性陣の守護神ぶりも感服します。

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)などのライアン・クーグラーが監督を務めています。ついつい「ワカンダ、フォーエバー!」と応戦したくなるような、観る人を巻き込む納得のド派手なアクション、カーチェイスも見どころです。

日本での公開は約1年前になりますが、まだ観ていない人はぜひご覧あれ。

<作品情報>
『ブラックパンサー』
2018年3月1日公開 135分
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

『ROMA/ローマ』


『ゼロ・グラビティ』(2013)で第86回アカデミー賞監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督作品。1970年代のメキシコを舞台に、家族の人間模様を、しずかな空気感の中で感情豊かに描いています。

白黒の映像ながら、冒頭から心を掴まれる鮮やかなシーンがたくさん。ネットフリックスでの配信作品ですが、可能なかぎり大きな画面で、繊細なつくりの音響で本作を楽しみたいものです。ネットフリックスユーザーにとっては必見の1本になっています。

また、アカデミー賞においても作品賞のほか、外国語映画賞、監督賞、主演女優賞(ヤリツァ・アパリシオ)、助演女優賞(マリーナ・デ・タビラ)、脚本賞、撮影賞、録音賞、音響編集賞、美術賞の10部門にノミネートされており、 作品賞の有力候補ともいえそうです。

<作品情報>
『ROMA/ローマ』 135分
2018年12月14日
Netflixにて配信

『アリー/スター誕生』


俳優として『アメリカン・スナイパー』など数多くの作品で主演を務めてきたブラッドリー・クーパーが監督、製作を担当した本作。初公開されたオリジナルの『スタア誕生』(1937)から2作品を経て、リメイク4作目となる『原題:A Star Is Born』です。

レディー・ガガがアリー役で主演を務め、ブラッドリーがその相手役となるスター歌手として出演したことでも話題になりました。

なんといってもレディー・ガガの歌声が劇場内に響き渡り、その美声に浸ることができるのが魅力です。ブラッドリー演じるジャックとのセッションも、もっと、ずっと聴いていたいと思わせる魂のこもった演奏になっています。

作品賞のノミネートのほか、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、主演女優賞(レディ・ガガ)も気になるところです。ほかに、助演男優賞(サム・エリオット)、脚色賞、撮影賞、録音賞、歌曲賞(主題歌賞)にもノミネートされています。

<作品情報>
『アリー/スター誕生』136分
2018年12月21日公開
配給:ワーナー・ブラザーズ映画

日本に関係する作品が多数ノミネート!

『万引き家族』


『おくりびと』(2009)以来10年ぶりにアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。さらに、昨年のカンヌ国際映画祭では最高賞であるパルム・ドールに輝いた本作。

東京の下町に暮らす家族が、生活のために家族ぐるみで「万引き」をおこなっていることからこのタイトルが付けられています。「万引き」をすることでしか繋がることのできなかったこの一家が、とある事件をきっかけに変化を経ていく様子は、観る人の心に深く刺さります。

同じ外国語映画賞には、作品賞にもノミネートされている『ROMA/ローマ』のほかに、ポーランド、ドイツ、レバノンの作品が候補となっています。強豪ぞろいのなか、『万引き家族』が受賞するのか期待したいところです。

<作品情報>
『万引き家族』120分
2018年6月8日公開
配給:ギャガ

『未来のミライ』


『バケモノの子』(2015)や『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『サマーウォーズ』(2009)で知られる細田守監督作品が、長編アニメーション賞にノミネートされました。スタジオジブリ作品以外の日本アニメーション映画では初のことです。

甘えん坊の4歳の男の子、くんちゃんが、未来からきた妹のミライちゃんと出会い、不思議な時空のなかで冒険を通して家族の愛を描きます。

主人公・くんちゃんを演じる上白石萌歌さんのほか、黒木華さん、星野源さんなど俳優として活躍する豪華キャストが声をあてています。

<作品情報>
『未来のミライ』98分
2018年7月20日公開
配給:東宝

『犬ヶ島』


『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が日本を舞台にしたストップモーションアニメです。
「犬インフルエンザ」が蔓延したことで離島に隔離された愛犬を探す少年と、犬たちの冒険の物語。

日本が舞台になっているとあって、日本からも渡辺謙さん、村上虹郎さん、野田洋次郎さん(RADWIMPS)、夏木マリさんほか大勢のキャストが出演しています。こちらも、『未来のミライ』と同じ長編アニメーション賞にノミネートされています。

<作品情報>
『犬ヶ島』101分
2018年5月25日公開
配給:20世紀フォックス映画

『レディ・プレイヤー1』


スティーブン・スピルバーグ監督による小説「ゲームウォーズ」の実写映画化です。日本のアニメやゲームがたくさん登場したこともあり、スピルバーグ作品ファンの他にも、多くの人が劇場に足を運んだのでは。

さらに、日本で俳優、アーティストとして活躍する森崎ウィンさんが日本人・ダイトウ/トシロウ役として本作でハリウッドデビューを果たしました。

視覚効果賞にノミネートされています。

<作品情報>
『レディ・プレイヤー1』140分
2018年4月20日公開
配給:ワーナー・ブラザーズ映画

ノミネートされている現在上映中の作品はぜひ劇場で!

『ファースト・マン』


『ラ・ラ・ランド』(2017)、『セッション』(2015)のデイミアン・チャゼルが、『ラ・ラ・ランド』に主演したライアン・ゴズリングと再タッグを組んだ本作。今回は、人類で初めて月面を歩いた宇宙飛行士、ニール・アームストロングを演じています。

日本では、2019年2月8日より劇場公開中です。壮大な映像と、美しい音楽、あるいは無音の世界をスクリーンで堪能してください。

<作品情報>
『ファースト・マン』141分
2019年2月8日公開
配給:東宝東和

©Universal Pictures (画像クレジット)


『女王陛下のお気に入り』


『ロブスター』、『聖なる鹿殺し』などで注目を集めたヨルゴス・ランティモス監督の作品です。オリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズの3人が主要キャストとして出演し、18世紀イングランドの王室を舞台に愛憎の入り混じった人間関係を描いた作品です。

今回のアカデミー賞では、『ROMA/ローマ』に並んで、9部門10ノミネートと最多ノミネートされています。

<作品情報>
『女王陛下のお気に入り』120分
2019年2月15日公開
配給:20世紀フォックス映画

『メリー・ポピンズ リターンズ』


多くの人が知る『メリー・ポピンズ』(1964)の20年後を描いた作品としてスクリーンに帰ってきました。主人公、メリー・ポピンズをエミリー・ブラントが演じているほか、コリン・ファース、メリル・ストリープなど豪華キャストが出演しています。

作曲賞、歌曲賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門にノミネートされています。

<作品情報>
『メリー・ポピンズ リターンズ』131分
2019年2月1日公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

アカデミー賞の発表は日本時間2月25日!

まもなく発表される第91回アカデミー賞。他にも、2月22日に公開される『ビール・ストリートの恋人たち』をはじめ、『グリーンブック』(3月1日公開)、『スパイダーマン:スパイダーバース』(3月8日公開)、『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)、『バイス』(4月5日公開)など注目作品が日本での劇場上映を控えています。

今観られるノミネート作品を堪能しながら、アカデミー賞の発表を待ちましょう!

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