公園での店外デート。
「どこか行きたいところはありますか?」
「そうですね...サンクトペテルブルクに...」
「えっ、ロシア...? それはちょっと...」
「すみません、冗談です。アメリカンジョークです」
「今のはどちらかというとロシアンジョークかとwww」
コミュ障のデリヘル嬢が、コミュ障の客に恋をした!?
デリヘル嬢のワケあり人間模様を描くドラマ24「フルーツ宅配便」(毎週金曜 深夜0時12分放送)。突然、デリヘル店長になった咲田(濱田岳)が、様々な事情を抱える女性と出会う。
コミュ障デリヘル嬢の恋
デリヘルを舞台に、現代の日本社会が抱える問題を映し出す本作。前回は、チェンジ連発で一度も客を取ったことがないコミュ障なデリヘル嬢・レモンが主人公。SNSでは、レモンを演じる北原里英に、「かわいすぎ!」の声が多数。「登場人物全員の優しさに溢れた回だった」と感動の声も多く、「レモンちゃん幸せになってほしい」というエールも。また、放送後には北原本人も「今日は稽古場で昨日の #フルーツ宅配便 観たよってたくさん言ってもらえて嬉しかったです」とツイートし、反響を喜んだ。明日2月22日(金)放送の第7話では、レモンちゃんのその後もチラリ!
また、伝説の風俗嬢・ドラゴンフルーツの登場も話題に。「ドラゴンフルーツさんの言葉、色っぽくてとっても良かった」「男は基本マザコンだから、嬢でああいう人がいても不思議じゃない」と賞賛の声多数。そして、演出面でも「白石和彌から沖田修一に監督が代わって人情モノの側面が強くなった気はする」と注目を集めていた。
ここで第6話を振り返る。
《今回のデリヘル嬢》
レモン(北原里英)
コミュ障でピュアな27歳の文学少女。
「フルーツ宅配便」は大ピンチ! 人気No.1デリヘル嬢のミカン(徳永えり)がインフルエンザにかかり、イチゴ(山下リオ)も祖父の葬式でお店を休むことに。
出勤していたのはコミュ障のレモン(北原里英)だけ。いつもおどおどしているレモンはチェンジ続きで、いまだに客を取ったことがないのだ。
そんな時、よりによってクレームが多い常連客・安田(山中崇)からの予約が。咲田(濱田岳)は、仕方なくレモンをつけるが...
「.........あの...わたくし...」
安田を前に緊張のあまり言葉が出ないレモンは、メモを見ながら、たどたどしくもなんとか挨拶。
「ハズレきちゃったよ。お前じゃ勃たないから」
しかし、案の定チェンジされてしまう。代わりのデリヘル嬢も捕まらず、咲田らが途方にくれていると、清掃のおばちゃんがつぶやいた。
「しょうがねぇなぁ、ちょっと待ってろ」
そういうと、おばちゃんが華麗に(!?)変身! おばちゃんは、北はススキノから南は中洲まで日本中の歓楽街を旅して来た伝説の風俗嬢・ドラゴンフルーツ(山口美也子)だったのだ。
噂では、1966年ビートルズ来日の際、ジョン・レノンのお相手をしたらしいとかしていないらしいとか!? それ以来、彼女は"ファンタスティックイマジンハンド"と呼ばれ、サービスを受けたい男性で行列ができたらしい。
ドラゴンフルーツの姿を見た安田は、即効チェンジを言い渡し、罵詈雑言を。
「ばあさん、いくつだよ。もし俺が女だったら、その年までこんな仕事してたら自殺するわ」
営業を担当する安田は、仕事でのストレスをデリヘル嬢たちにぶつけていた。それを見抜いたドラゴンフルーツは、安田を優しく包み込む。
「人生ってもんは面白いもんで、誰かを傷つけると必ず自分に戻ってくる。その代わり、誰かに優しくすると巡り巡って自分に戻ってくる。まずはあたいに優しくしてみろ」
身も心も癒された安田は、その後3本の契約を取り、ドラゴンフルーツに感謝。
「1本抜いただけなのに、3本取れたか」
伝説の風俗嬢の実力を目の当たりにし、ますます落ち込むレモンに、フリーの予約が入る。
しかし、部屋の前まで来たものの、「やっぱり無理」と逃げ出そうとする。...と、その瞬間、部屋から飛び出してきた客・関(黒田大輔)と鉢合わせに。
「ぼ、僕...じょ、女性が苦手で......」
女性が苦手でうまく話せない関は、上司に「デリヘルに行け」といわれたものの、怖くなって逃げ出そうとしていたというのだ。
お互いたどたどしいながらも、他愛のない話をするうち2人は徐々に打ち解けていく。関に親しみを感じたレモンは、勇気を振り絞ってたずねる。
「あの...それでどうしましょうか...チェンジは?」
関の答えは...
「このままで...このまま...ここに...いてください」
その後、関は店外デートでレモンを指名。公園でレモンの手作りおはぎを食べながら、2人らしいペースで会話が続く。楽しい時間を過ごしながらも、レモンには不安があった。
「あの......ひとつ聞いていいですか。私なんかで本当にいいんでしょうか」
心配そうに問いかけるレモンに、関はぽつりぽつりと語り始める。
「なんとなく、小学校のとき好きだった子に似てんだよね」
家が近所で仲がよかったものの、イジメにあうようになった女の子を助けることができなかったことが心に引っかかっているという。そんな関に、レモンが真顔でつぶやく。
「実はその女の子、私なんです」
驚く関に、「すみません、アメリカンジョークですw」とレモン。関の後悔をレモンがボケで癒し、2人は微笑み合う。
「なんかレモンさんといると、落ち着くなぁ」
レモンは、関からプライベートでデートに誘われる。相談された咲田は、個人的に会うことは違反行為になるため、店外デートにするよう促すが...
「好きです。私、大好きになってしまいました...どうしましょう」
レモンは、関への恋心を打ち明ける。咲田は、店を辞めて真剣に付き合うようアドバイスするが、レモンは恩のある店を自分から辞めることはできないと、泣き出してしまう。
咲田は、なんとかしてレモンを"解雇"できないかと画策。ミスジ(松尾スズキ)に、店の女の子のレベルを守るため、レモンをクビにした方がいいと思ってもないことを口にするが、ミスジは断固反対する。
その後も、咲田は策を練るが、ことごとく失敗。そんな中、ミスジからレモンを解雇したと告げられる。実は、レモンを思う関がとんでもない行動に出て...。さらにその背後には、ある人物が...!?
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ちょいポチャ最強デリヘル嬢の裏の顔
次回、2月22日(金)深夜0時12分放送の第7話では、
サクランボ(筧美和子)
"ぽちゃムチ"が売りのデリヘル嬢。入店直後から次々と指名が入る。
フルーツ宅配便に"ぽっちゃり"系のサクランボ(筧美和子)が入店。笑顔と魅惑のボディで次々指名をが入り、店の一番人気・みかん(徳永えり)たちは苛立ち、店内はギスギスしてしまう。
一方、咲田(濱田岳)は、サクランボの熱心な営業姿勢に感心する。そんな時、"ぽっちゃり"好きの吉田(村杉蝉之介)に指名されホテルを訪れたサクランボは客が市議会議員だと知り、ある行動に出る。人気デリヘル嬢の裏の顔が明らかに...!