日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー！そのまま密着取材を行なう「YOUは何しに日本へ？」（毎週月曜夜6時55分～）。「目指せ東京！目指せ金メダル！それ行け！平和の祭典SP」ということで、今回は成田国際空港と関西国際空港で面白YOUたちを一斉大捜索。果たして、どんな面白YOUたちに出会えるのか。人気沸騰の長期密着シリーズに衝撃の展開が。
拓殖大学・駅伝チームのキャプテンを務めるエチオピア出身のデレセさんが、東京五輪を目指す長期密着シリーズの第2弾ということで、2018年10月8日、島根の出雲駅伝に出場するYOUに再び密着スタート！
出雲駅伝とは、全日本大学駅伝と並ぶ大学三大駅伝の1つで、箱根駅伝の217.1㎞に対し、総距離が45.1㎞と短め。おのずとスピード駅伝となり、激しい順位変動が起こる白熱のレース展開が見どころだ。強豪校が集結する大会だが、過去最高の5位以内に食い込むことがチームの目標で、さらにYOUは区間賞もとりたいと意気込む。YOUが走るのは、各校のエースが集まる花の3区！
駅伝がスタートすると、拓殖の第1走者は5位で第2走者にタスキを。その後第2走者が4位に追い上げ、第3走者のYOUは順調にスピードアップし、まずは3位のライバルを追い越した。そして2位との距離もぐんぐん縮め...。
第4地点に現れたYOUは、なんと2位で登場。手に汗握る展開！ この時の猛追が認められ、念願だった3区の区間賞もゲット！
走り終えたYOUはゴール地点で仲間と合流し、第6最終走者のゴールインを見届けた。全員で抱き合って健闘をたたえ合う中、気になる順位は果たして？
結果は、拓殖大学史上最高順位の4位！ 見事目標を達成し、部の岡田監督もねぎらいの言葉をかけてくれた。YOUは成績に満足しつつ、「私たちの一番の目標は箱根駅伝」と、あくまでクール。箱根でも区間賞を狙い、チームの目標は3位以内に入ることだとモチベーションは高い。
箱根駅伝まであと17日と迫った2018年12月16日。ひたむきに練習を積むYOUに、その原動力を聞くと、「私がキャプテンとして頑張らないと、箱根駅伝で勝てないから。頑張って走って岡田監督に報いたい」と教えてくれた。本当に真面目なYOU。
4年前にスカウトされ、エチオピアからやってきたYOUだが、入部当初は練習も試合も全然ダメだったという。学校から「何でデレセは日本人より遅いの？」と言われて辛かったとき、いつもかばって勇気づけてくれたのは岡田監督だった。「岡田監督だったから4年間やれた」と感謝するYOU。だからこそ、大活躍をして監督に恩返ししたいのだ。
2019年1月2日、ついに第95回箱根駅伝当日。体調も絶好調の中、いよいよ出走の瞬間がやってきた。第2走者として、18位でタスキを受け取ったYOU。さあ、最高の走りを期待しているぞ！
YOUは18位から怒涛のハイスピードでライバルを追い抜き...
危うい瞬間もあったが、12位でタスキを繋げた。その後も仲間の健闘は続き、拓殖大学は総合9位という結果に。来年のシード権も獲得！
そして駅伝を終えた1月4日、YOUを含む4年生は引退へ。岡田監督は、箱根駅伝でのYOUの貢献を讃えた後、衝撃の告白を...。
なんと岡田監督は、3月31日付で監督を辞めるという。「世の中は若い人が育つために、上が引かなきゃいけない。そういうことも含めて監督から身を引きます」と告げた。
次にYOUはキャプテンとして、文化や言葉の壁を越えてみんなが優しくしてくれたことに感謝を伝え、監督は本当の父親にように助けてくれたと涙を流した。そして「これからも家族みたいにやりたいから、監督のことを考えてマラソンを走って、私は岡田監督の選手です、岡田監督の子どもですと思って頑張ります」と新たな決意を...。こうして、大学での競技生活は終わりを迎えた。
後日、YOUは岡田監督と共に佐賀県へ。白いシャツとスーツでかっこよく決めたYOUは、これから実業団の面接に行くという。向かったのは、ひらまつ病院。この病院の陸上部は、2018年から2年連続で「ニューイヤー駅伝」に出場するほど伸び盛りのチーム。面談では、YOUの練習熱心さや生活面での真面目さなどを、監督が猛アピールしてくれて、YOUも「大学で経済を学んだので仕事と部を両立できる」と猛アピール。いいぞいいぞ！
そして病院側も、精一杯YOUを応援すると約束してくれて、面接は大成功。無事に実業団への入団が決定した。YOUも「これからはニューイヤー駅伝に向けて、マラソンで東京オリンピックを目指して頑張ります」と宣言。東京五輪まであと522日。YOUの挑戦はまだまだこれから。五輪当日まで、密着を継続して応援するぞ！！
