実録:企画書を死ぬほど書き直し! 意図が伝わらない上司の撃退法

公開: 更新: テレ東プラス

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真木よう子主演! ドラマBiz「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」(毎週月曜 夜10時)を絶賛放送中! トラブルメーカーと噂される銀行員・原島浩美(真木)が、「恐れながら申し上げます...」を決めゼリフに、どんな相手にも臆せず正論を吐き、お客様第一の銀行員として業績不振のダメ支店を救う。

そこで「テレ東プラス」では、「実録・恐れながら申し上げた結果...こうなった!」を紹介。あなたも浩美を見習って、職場で恐れながら申し上げてみる!?

主体性のない上司に振り回され...

「自分に自信がないのか、プライドが高いのか、企画会議ではひと言も発言しない上司のIさん。会議でのIさんは、ただひたすら部下の話を聞くだけ。"なんでもかんでもダメ出しする前の上司と比べたらいい方かな?"と、当時の私はそう思っていたんです」(Yさん・女性。以下同)

Yさんは、食品メーカーの企画部に勤務する入社18年目の中堅社員。現在の部署に配属されて6年目となる。

昨年4月、同じ企画部のメンバーで、1年先輩のIさんが昇進。企画部の責任者になった。これまでチームの一員だったIさんとYさんは飲み仲間。「部内がもっとこんな風になったらいいよね!」と熱く語り合っていただけに、Iさんの昇進を、Yさんはもちろん、チームのメンバーはみんな喜んだそう。

「"ぬか喜び"ってこういうことを言うんだな......と思いました。Iさんと会議で何時間も議論を交わし、やっと『これでいこう!』と決めたはずのに、Iさんのさらに上の上司であるOさんからダメだしされた途端、『実は俺もそう思っていたんだよね。こんな企画じゃダメだな~って』と、自分の意見をしれ~っと翻すんですよ。Oさんの話を聞くときは、何度も大きくうなずいている。"赤べこかッ!(笑)"と心で何度ツッこんだかわかりません」

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とは言え、会議では相変わらず自分の意見を言わず、部下の出す企画には「じゃあ、それで」とゴーサインを出すIさん。

「一度はゴーサインが出るものの、後で必ず覆される......そんな状態が3回くらい続いたある日、後輩の1人が『じゃあOさん(Iさんの上司)は、いったいどんな企画だったら気に入ってくれるんですかね?』とボヤいたんですよ。そうしたら、突然Iさんが『Oさんがじゃないんだよ! 俺が気にいらないんだよ!』とマジギレしたんです」

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「でもIさんからしたら、以前部内のメンバーたちと仲良くしていたという経緯もあるため、直接ダメだししにくかったのかも......そう思ったので、私は何とかその場の雰囲気を変えようとしました。努めて明るく『Iさん、じゃあ具体的に、この企画のどこを修正すればいいのか教えてください。すぐにやり直します』と切り出しました」

いいレスポンスが返せず、窮地に陥ったIさんは...。

「お前たちが悪いんだ! お前たちの企画の出来が悪いから、俺がOさんに怒られるんだ!」と子どものようにブチギレ。

「まるで小学生のようなキレ方でしたね。その瞬間は、もちろんみんなムカついていましたが、Iさんが根は悪い人じゃないことは誰もがわかっている。一度は、"急に昇進したプレッシャーで大変なんだろう。みんなでIさんをフォローしていこう!"みたいな雰囲気になったんです」

チームの手柄は俺のもの?

そんな中、企画部が社運をかけたプロジェクトを担当することに。Iさんは相変わらず、企画会議の席で、まるで自分の存在を消すかのごとく無言を貫いていた。

にも関わらず、Oさんのダメだしを毎日伝書鳩ように伝えてくるIさん。企画部のメンバーたちは、元凶であるOさんの心中がつかめないまま振り回され、企画内容が二転三転するなか、休日出勤が増えていく......。だが、チームが一丸となって取り組んだプロジェクトは、何とか成功をおさめることができたのだった。

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後日、Yさんたちが働くフロアにわざわざ下りてきたOさんは、上機嫌でIさんをベタ褒め。もちろんIさんから「みんなのおかげです」という感謝の弁は一切ない。

I「いや~あのひどい企画から、よくここまで方向転換できましたよ! Oさんのアドバイスのおかげです!」

O「Iくんは、どんなことでも"無理です!"と言わないんだよ~。君たちは、本当にいい上司に恵まれたな」

(なんなのよ...この茶番劇は!)Yさんの心の声は叫ぶ。

「なんか私、この『無理と言わない』っていうOさんの褒め言葉を聞いた瞬間、ブチッとキレちゃったんですよね。"私は何回も何回も、今から方向転換なんて無理ですと言っている。I、お前も1回ぐらい無理と言えや、こらぁ!"とついに怒りが爆発してしまったんです」

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Yさんは、Oさんが立ち去った後、すかさずIさんの前につかつかと歩み寄った。何とか感情は押し殺してみたものの、怒りで声がワナワナと震えてくる。

「『Iさん、一緒に頑張った私たちに"ありがとう!"のひとことくらいあってもいいんじゃないですか? Iさんが美容院に行って、髪の毛をキレイにカラーリングしてカットしてきた時も、私たちは休日出勤していたんですよ! 部下の手柄は自分の手柄なんですか!』と言ってしまったんです」

美容院のくだりは、自分でも「大人気なかったかな?」と反省したというYさん。

だがその後、さすがのIさんもYさんを個人的に飲みに誘い、「悪かった...」と頭を下げてきたそう。聞けばYさんが想像したとおり、Iさんもまた、あまのじゃくなOさんに振り回されていた様子。一度口を開くと、IさんのOさんに対する愚痴は止まらなかったと言う。

Yさんが恐れながら申し上げた甲斐あって、部内の雰囲気は大きく改善されたが、Iさんの伝書鳩ライフは、いまもなお続いている...。

とはいえ、面と向かって上司にモノ申すなんて、そう簡単にはできないこと。絶賛放送中のドラマBiz 「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」(毎週月曜夜10時)が、そんなあなたのモヤモヤをスッキリさせてくれる。気になる今晩の放送は...。

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頭取重任に向け根回しをする鳩山英雄(古谷一行)の動きに、島津雅彦(柳葉敏郎)は焦りの色を隠せない。そこで草柳康雄(木下ほうか)と永松隆司(林泰文)は、原島浩美(真木よう子)を陥れるための新たな計画を企てる。事情を知らない奈良敬三(三宅弘城)は、永松に持ち掛けられたアパート販売会社を経営する西城俊徳(豊本明長)の融資話を喜んで受けてしまう。しかも担当になった矢野修(塚本高史)は契約を即決してしまい...。

現在、前週放送の第4話を「ネットもテレ東」で配信中!(2月18日月曜夜10時53分放送終了)

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