40~50代の未婚女性がターゲット! 「国際ロマンス詐欺」の実態:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。2月14日(木)の放送では、「知られざる業界の裏側スペシャル」をお送りしました。

優しさに付け込んだ最新犯罪「国際ロマンス詐欺」

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ジャーナリスト・新川てるえさんは、最近増加している新手の詐欺「国際ロマンス詐欺」についてのヤバイ話を。

「国際ロマンス詐欺」とは、SNSを利用して、実在しない外国人を装い恋愛詐欺を働くというもの。もっとも多いのは、戦地にいる兵士だと偽る手口で、40~50代の未婚女性やシングルマザーがターゲットにされやすいのだそう。

詐欺師は全世界にいますが、アフリカのナイジェリアとガーナ圏の若い男性が多く、軍人を装うのは「電話が使えないのでインターネットだけのやり取りを」という軍の規制を理由に動けるため。どこかから入手した軍服姿の別人の写真を掲載したり、さらに巧妙になると軍のIDカードやパスポートを偽造したものや、顔をすげ替えたコラージュ写真などを公開し、相手を完全に信用させてしまうのです。

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新川さんが、実際に詐欺師とやり取りしたメッセージも公開。少し違和感のある日本語ですが、これが詐欺だと気づかなければこちらのプロフィールを開示してやり取りをスタートさせてしまうことに。

この相手のプロフィールには、かっこいい白人の老人の写真が使われていて、「翻訳してまで私とコミュニケーションを取りたいんだ」と思った優しい日本人女性が狙われてしまうそうです。

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さらに詐欺師は、時間をかけて信頼関係を築いていきます。最初の1~2ヶ月は、詐欺師が自分の悩みや弱みを明かすなどして、じっくりとお互いを知る時間に充てます。詐欺師側はチームを組んでいるので、相手の女性の元には四六時中メッセージが届きマインドコントロールされる状態に。女性は「この人はいつも自分の側にいてくれる」という感覚に陥ってしまうのです。

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ところが、相手を信用し始めた頃、1週間ほど連絡が途絶えます。女性が心配しているところに「仲間が銃で撃たれて死んだ。こんな危ないところにいたくない。辞めるために上官にメールを送ってくれ」という連絡が。指示された通りに上官へメールを送ると「違約金が発生する」といわれ、相手からは「今は戦地にいて自由にお金を使えないけど、退役できれば返せるので今だけ立て替えてくれ」と頼んでくるのです。さらに、「日本に行って君の将来を保証するよ」と結婚を匂わせることを言われ、女性たちはお金を払い被害に遭ってしまうのです。

また、女性だけではなく男性がターゲットにされることもあり、アジア圏の先進国の富裕層が狙われているそう。新川さんが相談を受けた中で最も高額の被害額は4500万円。それだけの大金を奪われたケースについても、細かく解説してくれました。

絶対にやってはいけない!恐ろしい「闇サイト」の実態

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ネット犯罪に詳しいジャーナリスト・渋井哲也さんは、「闇サイト」について注意喚起。

「闇サイト」とは、犯罪を目的として作られた誰でも見ることができる求人サイト。表向きは「データ入力の仕事」と記載されているものの、実際は出会い系サイトのサクラ。また「テレフォンアポインターの仕事」と記載されているものは、実際はオレオレ詐欺の電話役だったりするそう。

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さらに高額な闇バイトになると「低・中・高」の3段階にリスクが分けられています。低リスクなものは、東京から横浜まで「小さな箱」(中身は違法薬物など)を運ぶ10万円の仕事、中リスクなものは、東京から大阪まで「カチャカチャと音がする箱」(中身は拳銃など)を運ぶ50万円の仕事などが掲載されているそう。

高リスクなものは、「2~3日で100~300万円」と提示。その内容は、死体の運搬・解体というショッキングなもの。中には、箱の中身が見えている状態のものもあるそう。それらの荷物を受け渡す人も「闇サイト」の募集で集まったバイト。実際の依頼者まではなかなかたどり着けないのだそう。

さらに渋川さんは、「闇サイト」での求人で最も高額なバイトを暴露。これらの違法バイトには、絶対に手を出してはいけません!

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