合成ダイヤの革命!中国の参戦で価格破壊も?:未来世紀ジパング

公開: 更新: テレ東プラス

zipang_20190213_01.jpg
2月13日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、これまでにない技術革新で業界を震撼させている「合成ダイヤモンド」を取り上げる。専門家でも見分けがつかない、合成ダイヤの驚きの製造工程や、日本メディア初となるアメリカや中国の合成ダイヤ製造工場の内部を公開!

シリコンバレーの合成ダイヤ製造工場を初取材!

"永遠の輝き"と形容され、その希少性ゆえに人々を魅了してきたダイヤモンド。世界中でおよそ9兆円といわれるダイヤモンド市場が今、大きく揺れている。業界の動向を探るため、番組MCのテレビ東京アナウンサー片渕茜が、香港で開かれていた世界最大規模のジュエリーショーを訪れた。世界中から集められた豪華絢爛なダイヤモンドの数々に、片渕アナも恍惚の表情を隠せない。

zipang_20190213_02.jpg
そんな天然ダイヤが集まるジュエリーショーに異変が起きていた。合成ダイヤモンドの存在だ。天然も合成も成分は全く同じだというが、ここでの合成ダイヤの値段は天然ダイヤの約5分の1と破格の安さ。初めて合成ダイヤを目にした片渕アナは、天然ダイヤとまったく見分けがつかないほどの輝きに驚きを見せる。

zipang_20190213_03.jpg
アメリカ・サンフランシスコ近郊、IT企業が集まるシリコンバレーにあるダイヤモンド・ファウンドリー社は6年前、これまでにない高品質な合成ダイヤの生産に成功した。その製造現場へ日本のメディアで初めてカメラが入った。厳しいセキュリティの中、製造工程を見せてもらうと、そこには小さな基盤のようなものが。

zipang_20190213_04.jpg
ダイヤモンドを薄くスライスしたチップだというこの基盤にダイヤモンドの成分である炭素を吹き付け、結晶化させていくと合成ダイヤの原石が出来るという。まったく新しい合成ダイヤビジネスだが大きな意義もある。鉱山での劣悪な労働環境や環境破壊、さらにダイヤモンドをめぐる紛争など、天然ダイヤが抱えていた諸問題の解決に繋がるというのだ。こうした観点もあり、合成ダイヤは若者の支持を受けつつある。

zipang_20190213_05.jpg

zipang_20190213_06.jpg

天然ダイヤvs合成ダイヤの覇権争い

ベルギー・アントワープ。この街の中心部には、ダイヤモンドの宝石店がズラリと軒を連ね、およそ2400社ものダイヤモンド関連の会社が集まる。天然ダイヤの聖地と言われるこの街では合成ダイヤの価値を認めない人も。30年以上、天然ダイヤの取引をしているという親子も合成ダイヤに「脅威は感じない」と話すが、天然ダイヤと合成ダイヤを並べると表情が一変。プロの目でも見分けがつかない2つのダイヤモンドに戸惑いを見せる。

zipang_20190213_07.jpg
では合成ダイヤを見分ける術はあるのだろうか。毎日約800個のダイヤモンドを鑑定し、天然ダイヤの品質を決めているアントワープの鑑定機関で2つのダイヤモンドを調べてもらう。

zipang_20190213_08.jpg

中国が狙う合成ダイヤの世界シェア

中国河南省の省都、鄭州市。そこに中国で急成長する合成ダイヤメーカー、鄭州華晶金剛石がある。実は中国は工業製品の研磨に使われる産業用ダイヤの分野では、世界シェア9割を誇る合成ダイヤ大国だ。そして近年こうした技術を応用し、宝飾品用の合成ダイヤの生産を開始。今その規模を急拡大している。

zipang_20190213_09.jpg
国内最大級の規模を誇るという合成ダイヤ工場にジパングのカメラが入ると、その圧倒的な規模に驚かされる。この工場は中国政府からも資金供与を受けていて、国家プロジェクトになっているのだ。中国が今まさに合成ダイヤで世界に打って出る。

zipang_20190213_10.jpg
世界中で繰り広げられる合成ダイヤの開発競争。これまでの価値観を一変するほどの変化を見せているダイヤモンド産業の未来を探る「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!

過去の放送回を見るならビジネスオンデマンドへ!

PICK UP