リサイクルにAI!ブランド品買い取りで驚きの判定:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

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現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組ガイアの夜明け(毎週火曜 夜10時)。2月12日(火)の放送で取り上げるのは、中古ブランド品市場の舞台裏。新旧の業者が火花を散らす買取合戦や、高額商品を買いつける中国人バイヤーの動向など、その最前線に密着する。

AIが学習するのはベテラン社員の職人芸

中古ブランド品の大手業者で老舗の「コメ兵」は、持ち込まれた商品の価値を見極める"目利き教育"を社員に徹底し、消費者の信頼を集めてきた。その結果、今や年間455億円と売り上げは業界トップ。しかし、業界の競争激化によってコメ兵の株価は1年前と比較すると半分程度にまで下落している。その大きな要因となっているのは「メルカリ」や「ヤフオク!」などインターネットによる個人間取引の台頭だ。

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新しい勢力が増す中で、どう対抗するか...。昨年11月、コメ兵が発表したのが、AIを活用した真贋判定の新プロジェクトだ。これまでコメ兵は、買い取り時に行う店頭での目利きに加え、商品センターでもベテラン店員が真贋判定を繰り返すなど、厳重なチェックを行ってきた。

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さらに今回の新プロジェクトでは、これまで同社の社員たちが培ってきた目利きのノウハウをベースとするAIを投入。真贋判定の効率化などを目指しているという。プロジェクトを進める事業開発部長の山内祐也さん(41歳)は、社内にいる真贋判定のプロフェッショナルたちを招集し、彼らの職人芸を取り込みながらAIを進化させていく。

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中国の規制強化で日本の業者も苦境に

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コメ兵に次ぐ業界2位につけているのは、中古ブランド品の買取専門店「なんぼや」を運営している「SOU」。買い集めたブランド品を同業者向けの大規模オークションで売りさばく、という手法で急成長。創業からわずか7年で年間315億円の売上を叩き出している。社長の嵜本晋輔さん(36歳)は、元Jリーガーという異色の経歴の持ち主でもある。

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同社は同業者向けのオークションだけでなく、東京・銀座に直営店「ALLU(アリュー)」を構えて店頭販売にも乗り出している。ターゲットにしているのは「ソーシャル・バイヤー」と呼ばれる日本在住の中国人たち。

ソーシャル・バイヤーはSNSなどを通じて中国にいる客と連絡を取り、その要望に応じて日本国内での買い物を代行。

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日本の中古ブランド品は「ユーズド・イン・ジャパン」として中国では絶大な信頼があり、高額商品を大量に買い付けていくケースも珍しくないという。嵜本さんはこうした状況を踏まえ、ALLUを中国人バイヤーの拠点として整備していこうと考えていた。

ところが今年1月、中国政府が新たな法律を施行。インターネットを使って取り引きする全ての業者に登録を義務化するなどの規制を盛り込んだ内容で、ソーシャル・バイヤーも例外ではない。日本国内にいる中国人バイヤーたちは鳴りを潜め、そのあおりを受けて銀座のALLUも売上が落ち込んでしまう。苦境に立たされた嵜本さんだったが、新たな一手を打つべく香港へと乗り込む。

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新興企業の参入で戦国時代の様相を呈する中古ブランド品業界。一大市場の中国も巻き込んで繰り広げられる攻防の裏側を、今晩10時からの「ガイアの夜明け」で放送。どうぞお見逃しなく!

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