奇跡のルビーチョコ!日本からの世界戦略:未来世紀ジパング

公開: テレ東プラス

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2月6日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、バレンタインデーを間近に控えて盛り上がる「チョコレート」の世界の最新事情をレポート。ダーク・ミルク・ホワイトに続く新たな「第4のチョコ」誕生や、"日本のチョコ"の威信を賭け、世界へ挑む企業の奮闘ぶりを伝える。

話題沸騰!ルビーチョコレートの仕掛け人に迫る

バレンタインデーに向けた商戦が熱を帯びている。国内最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」を訪れるとそこには長い行列が。中に入るまで2時間待ちという盛況ぶり。世界18カ国から、100を超えるチョコレートの名店が一同に集結した会場で、今年最も注目を集めていたのが、初登場のピンク色のチョコ。ストロベリーチョコではない。「ルビーチョコレート」と言って、ダーク、ミルク、ホワイトに続く80年ぶりに誕生した第4のチョコレートとも呼ばれる。特徴は酸味の効いた爽やかな甘み。会場では10店以上の店で趣向を凝らしたルビーチョコレートが並んだ。

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取材班はこのルビーチョコレートブームの仕掛け人を追った。その人物は、「バリーカレボー ジャパン」のムルメステール社長。「バリーカレボー」は、スイスのチョコレートメーカーで、ルビーカカオと呼ばれる特別なカカオ豆をチョコレートに加工する独自の技術を、10年以上の歳月をかけて生み出した。「奇跡のチョコレート」と評されるこのチョコに日本の菓子メーカーの担当者からも称賛の声が。このブームは日本だけではなく、世界中に広がりを見せる。

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あの明治のチョコレートがフランスで大苦戦?

今、日本はもちろん世界中でチョコレートの市場が急成長している。中でもフランスは1人当たりのチョコレート消費量が、日本の約3倍にも上る。そんなチョコレート大国フランスに挑むのは菓子メーカーの明治。日本ではトップシェアを誇るおなじみの明治のチョコレートだが、世界でのシェアはなんと1%にも届かない。実は日本のチョコレート、海外では大きく苦戦を強いられているのだ。フランス・パリで、日本のチョコレートを食べてもらうと、「こんなのチョコレートじゃない」と手厳しい評価が。

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日本のチョコレートで世界を唸らせるとの強い想いを胸にフランスに乗り込んだのは、明治でチョコレート開発を担当する宇都宮洋之さん。向かったのは、パリで開催された本家フランス版の「サロン・デュ・ショコラ」。60カ国から500以上もの店が参加する世界最大級のチョコレートの祭典に今回、明治も出店したのだ。満を持して売り込むのが、「ザ・チョコレート」。2016年に日本で発売され、通常の倍近い価格にも関わらず1年間で3000万個以上を売り上げた大ヒット商品だ。

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開発を担当した宇都宮さんが、良質のカカオ豆を探し出すため自ら海外の農園へ出掛けて独自のルートを築くなど、カカオ豆の選別から製造までこだわった渾身の一品だ。ベネズエラ産やブラジルとドミニカの豆のブレンドなど、各国の良質なカカオ豆を使用し、合計10種類のラインナップを揃えた宇都宮さん。日本のチョコレートに厳しい評価を下していたパリの人たちに対し、自らこだわった商品で挑む。

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番組ではさらに、世界的に注目を浴びる希少な台湾産カカオ豆と日本との意外な関係や、沖縄で日本産のカカオ豆の栽培に挑戦する男性を取材。過熱するチョコレートをめぐる世界の最新事情を伝える「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!

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