イケメンなのに適当? 時には悔し泣きも...野沢春日アナウンサーを直撃

公開: 更新: テレ東プラス

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今回は、「News モーニングサテライト(月・火)」、「TVチャンピオン 極~KIWAMI~」、「元祖!大食い王決定戦」や、数多くのスポーツ実況中継などで活躍する野沢春日(のざわ・はるひ)アナウンサーが登場。2013年に入社し、前回お届けしたアナウンサー座談会でも大活躍。先輩からも後輩からも愛され、爽やかなたたずまいで、"テレ東きってのイケメンアナウンサー"と噂される野沢アナの魅力をお伝えします。

厳しさは絶対的に必要だと思っています

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――現在入社6年目ですが、まずはアナウンサーとして、最近のご自身を分析していただければと...。

「最近はやりたいようにやっていますね。若干6年目にしてやりたいようにやるって、先輩方がいる中で失礼かもしれませんが...(笑)。これまでは、いろいろやりたくても"どういう風に表現したらいいのか"悩むことが多かったんです。頭の中で"こうしたい"というイメージはあっても、そのイメージをうまく出せる技術と能力がなかった。でも、年を重ねていくうちに、それが少しずつできるようになったのと、恥ずかしさや気負いなどが少し離れていったように思います。であれば"周囲に迷惑をかけない"という前提で、"自分が一番楽しいように、思いきり力を出しきることができればいいのかな?"と...。そう考えるようになりました」

――それは、ちょっとしたムチャぶりにも対応できるようになったということでしょうか。

「今の自分には、恥ずかしい現場をいっぱい経験してきたという自信があるので、たしかにちょっとしたムチャぶりにも自然に対応できるようになったかもしれません。あとは、"ここまで頑張ってきたということを、自分の中で宝物として持っていていいんじゃないか? 少しなら自分に自信を持っていいのかな?"と思い始めた入社6年目です!(笑)」

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――経験を積んだ分、実力も伴ってきて、アナウンサーとしては今が一番楽しい時かもしれないですね。

「先輩のお許しを頂ける限りは、右に左に精一杯やらせていだたこうかと...。でも、上司にはたくさん迷惑をかけていると思います。かなりじゃじゃ馬なので(笑)」

――アナウンサーとして、「自分はこれだ!」という武器は何だと思いますか? ちなみに、野沢アナのお名前をネットで検索すると"イケメン"と出てきます。

「それは本当にすみません...(笑)。僕が今持っている一番の武器は、アナウンス部にいらっしゃる先輩方です。諸先輩方がいらっしゃることは本当に強み。以前、異業種の友人と話していた時、"甘やかされて育てられるだけじゃダメだよね"という話になったんです。アナウンス部の先輩方は、厳しい目でしっかり指摘してくださいますし、その理由についても明確に説明してくださるのですごくありがたいです。厳しさの中にも優しさがあって...。僕は、厳しさは絶対的に必要だと思っているので」

"知らないってこんなに恥ずかしいことなんだ"と実感しました

――それでは、これまでの6年間で一番印象に残っているお仕事について教えてください。

「経済番組の出張でニューヨークに行った時のことなんですけど、あの経験は今でもかなりショッキングで、心にずっと残っています。と言いますのは、経済の知識がほとんどないままニューヨークへ行ってしまい、その結果、現地のスタッフさんにかなり迷惑をかけてしまったんです。事前に"こういうこともできるようにしておいてください"と言われていたにも関わらず、僕はそれをなおざりにして現場に行ってしまった。ものすごい迷惑をかけてしまって、仕事で泣いたのはそれが初めてでした。でも、本来あってはならないことですが、そういうショックや苦い経験は、自分を成長させてくれるなと...。お手上げ状態でオンエアをこなし、あの時は悔しくて情けなくてどうしようもなかったんですけど、あれほど自分の中で財産になった仕事はほかにないですね。2016年の夏の出来事ですが、その時初めて"知らないってこんなに恥ずかしいことなんだ"と実感しました」

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――事前準備の大切さは、どんな仕事にも共通しますね。

「そうですね。あの一件以来、事前準備をより大切にするようになりました。当たり前のことかも知れませんが、現場に臨む際に知らないことがあれば、事前にしっかりとリサーチをしますし、自分が得た知識を専門家の方やファンの方と共有して、感動した瞬間が一緒だとたまらなく嬉しくなります。実況している者としては、皆さんと感動したポイントが一緒なのかどうか、実はとても不安なんですよ。なので、僕が面白いと思ったポイントが誰かと一致すると、"あぁ、この仕事をやっていて良かったな~"と思いますし、それをつまみにお酒が飲めますね(笑)。アナウンサーとしてのやり甲斐を一番感じる瞬間です」

――ステキなコメントですね。野沢アナの真摯な姿勢が伺えます。そんな中、恐縮なのですが、世間のイメージと実際の野沢アナのギャップがあれば教えてください。

「僕に対する皆さんのイメージってどんな感じなんですかね? ポンコツ? それとも適当? でも本当にそうなんですよね...って、それじゃあギャップにならないじゃないですか!」

――1人ノリツッコミを、ありがとうございます(笑)。学生時代から今のような感じだったんですか?

「真面目なわけがないんですけど"学生時代はなんとか真面目でいよう"と努力はしました。でもある日、"もっと自然体でいいのかな"と思ったんです。誰とも無理せず話すことができて、自然とコミュニケーションが取れている...その結果、多少適当であっても、"まぁいいか!"みたいな(笑)」

――でも、そんなところも野沢アナの魅力だと思いますよ! それでは最後の質問になります。アナウンサーとして、今後の展望についてお聞かせください。

「今は、報道・スポーツ・バラエティといろいろ関わらせていただいています。先輩から、"いずれは自分のやりたいことを決めるんだよ"と言われますが、正直、自分の中ではまだ定まっておりませんし、欲を言えば、今はオールジャンルで与えられた仕事を頑張りたいと思っています。料理が好きなので、秋刀魚の塩焼きにおける大根おろしのような存在のアナウンサーになりたいです。"なくても平気だけど、あったらなおおいしい!"みたいな(笑)。僕の仕事によって誰かが面白くなったら...その一助になれたらいいなと思います」

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得意料理について聞いたところ、パスタであれば豆乳を使ったヘルシーカルボナーラやボンゴレ、餃子は強力粉を使って皮から作るとのこと。「いつか野沢アナのエプロン姿を料理番組で見たい!」そんな妄想を抱きながら(笑)、インタビューを終了しました。これからも、さまざまなジャンルでの活躍を楽しみにしています!

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