実はお宝? “放置自転車”の意外な行方:たけしのニッポンのミカタ!

公開: 更新: テレ東プラス

現代日本人の身近に起こるさまざまな社会現象をテーマに、"今"を捉える知的エンターテインメント「たけしのニッポンのミカタ!」(毎週金曜夜10時)。1月25日(金)の放送では、ゲストに番組初登場となるIKKO山里亮太の2人を迎え、「ゴミは宝の山!?気になるモノの行方を大調査」をテーマにさまざまなモノの行方を検証していく。そこで今回、「テレ東プラス」では、「年間120万台! 放置された自転車の墓場」の内容を紹介する。

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埼玉県行田市の田園地帯。そこにおびたたしいほどどっさりと積まれている自転車。この場所はいったい何かというと、さまざまな場所から集められた放置自転車の集積場。その数なんと約1000台以上だという。

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こちらは埼玉県八潮市。とある敷地の一角には大量の放置自転車とその自転車を1台ずつチェックしている男性が一人。男性は放置自転車が盗難車かどうか、車体番号と防犯番号を1台ずつ確認し、警察に届ける書類を作成している。放置自転車のうち、約5%は盗難車。発見した場合は持ち主に返却する。男性は管理会社から委託された撤去のプロ。所属する会社では年間およそ6万5000台を回収しているそうだ。

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"撤去のプロ"に密着すると、この仕事ならではの特技を目撃することに。自転車を両手でひゅっと持ち上げ、そのままトラックの荷台に投げ上げ、積んでいく。芸術的! マーベラス! これぞ職人技!

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一見、無造作に見えるものの、実はキレイに積まれている放置自転車たち。ちなみに荷台に積み上げられるのは積載制限ギリギリの30台まで。落下制限防止のためロープで固定すると、トラックへの自転車積み上げ作業は終了。

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積み上げられた放置自転車の行方を追うと...。その行き先は冒頭で登場した埼玉県行田市の撤去自転車集積所。膨大な撤去費用などで社会問題になっている放置自転車だが、その中でも、キレイな自転車は修理をし、中古自転車として再販売されている。しかしそれは全体の5%ほど。では残りの自転車はどうなっているのか?

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残った自転車は、神奈川県小田原市へ。ここで作業していたのは外国の方!? その作業内容を見てみると...。

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サクサクと手慣れた様子で、ペダルをはずし、ハンドルの向きを変え、カゴもタイヤもはずして分解している。なぜ自転車を解体しているのかをたずねると「コンテナに積み込むのに邪魔だ」とのこと。自転車は分解され、次々とコンテナに積み込まれていた。

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朝9時から作業開始。どんどんコンテナに自転車が積み込まれていく。この積み込みにも意外なテクニックが必要らしい。

1.自転車を互い違いに積み込む
2.空いた隙間にサドルを収納し、ミルフィーユ状に積み上げる
3.鉄の棒を駆使し、上部に空きスペースを作る
4.空いたスペースにタイヤを収納
5.仕上げにゴムで縛って固定

積み込みのスペシャリストたちがこれらのテクニックを駆使すると、通常コンテナ1台に対し約500台のところ、なんと600台以上の自転車を積むことができるという。

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作業は夕方6時に終了。今回も605台の自転車がコンテナへ...。限界まで自転車が積み込まれたコンテナは船に乗せられ、なんとアフリカのガーナへと運ばれる。

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日本からガーナへ運ばれた自転車は、ガーナ人の平均月収に相当する1台約5,000円で販売。給料ひと月分とは、なかなかの高級品であるが、ほぼすべての自転車が売り切れるほどの人気ぶりだ。

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その人気のヒミツは「フレームの頑丈さ」だという。ガーナの方いわく、「3人乗っても大丈夫!」だそう。そのため、"月収に等しい価格を払っても手に入れたい"と人気が殺到。日本で乗り捨てられた放置自転車は、遠いアフリカの地で貴重な生活の足となり、第二の人生を送っていたのだった!

スタジオでは、山里、IKKOが自転車にまつわる珍エピソードが語るほか、「ゴミの量もGⅠ級!? 10万人の祭りのあと」「まぼろし~!美のカリスマがほれ込む逸品」などをお届けする。

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