韓国に無人店舗が急増する意外な理由:未来世紀ジパング

公開: 更新: テレ東プラス

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1月23日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、「微用工問題」や「レーダー照射」など、最近頻繁に日本との関係が取りざたされる「韓国」を取材。日韓関係の冷え込みが叫ばれる中、韓国が抱えている問題をレポートする。

無人店舗化でアルバイトの倍率が10倍に!?

ジパング取材班が訪れたのは韓国風海苔巻きが有名な飲食店。大繁盛の店の厨房を覗くとご飯の盛り付けに、海苔のカットまで日本製の寿司ロボットがフル稼働している。お客が注文するのはタッチパネル式の無人オーダー機だ。

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韓国では今、人件費が高騰している。文在寅大統領が最低賃金の引き上げを公約、就任当初からわずか2年で3割も上昇したのだ。そのため飲食店などが、人件費の削減をするためにこうした"ロボット"の導入を進めている。無人のラーメン店も登場し1日100杯も売れる盛況ぶり。無人オーダー機を製造するメーカーでは売り上げが前年の2.5倍に上がったという。

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店舗の無人化は若者のアルバイトの定番だったコンビニでも急速に拡大。その結果、コンビニのアルバイトの倍率が10倍以上になる事態も。

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世界新記録の"煙突男"

取材班は韓国を騒がしている現場へと向かった。そこには地上75メートルの煙突で、手を振る2人の男性の姿が。2人は以前、化学繊維を作る工場で働いていたが、工場の閉鎖に伴い解雇された。そして再雇用を求め、この発電所の煙突を不法占拠し、抗議しているのだ。

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取材班も塔へ上がると、2人は地上の支援者へ向けて政府に対する不満を訴えかけていた。この日籠城から409日を迎え、世界新記録を達成したというが、はたして地上へ降り立つ日は来るのだろうか。

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韓国では労働者の解雇や賃金未払いなどが相次ぎ、こうしたデモや集会の件数が急増している。製造業の中心地、南部のウルサン。ここに造船、世界1位のヒュンダイ重工業の本社がある。関連会社や下請け企業も集結し、一大城下町となっているが、ここで今巨大財閥企業と労働者の争いが頻発していた。早朝ヒュンダイ重工業の本社前でプラカードを持ち抗議していた男性は、ヒュンダイ重工業の苛烈な値引き要請や買いたたきにより下請け企業が倒産の憂き目にあっていると訴える。

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さらに番組ナビゲーターの鎌田が自衛隊のP1哨戒機と指揮官へ直撃取材を敢行。日韓で緊迫する「レーダー照射」の真実へ切り込む。ニュースが伝えてこなかった、韓国が抱える様々な問題を伝える「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!

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