とどまることを知らないゆるキャラブーム。電車界で愛されているキャラクターがイルカの「ことちゃん」です。フォロワー3万人以上を誇るインフルエンサーでもあることちゃんは、よくあるゆるキャラかと思いきや、香川県内を走る高松琴平電気鉄道(通称ことでん)の「駅員さん」。しかも、数年前に結婚し、愛妻との間に子どもまでいるお父さん(という設定)なのです。そんな妙にリアルな設定をもつことちゃんに、家族のこと、仕事にかける熱い思いなど、大いに語ってもらいました!
ことちゃんの基本的なプロフィールをチェック
名前:ことちゃん
誕生日:8月8日
年齢:?歳(ヒトなら20歳くらい)
身長:180cm
体重:120kg
職業:ことでんの駅員
趣味:小旅行
好きな食べ物:うどん
座右の銘:安全輸送
家族構成:妻(ことみちゃん)、娘1人(ことのちゃん:2015年10月10日生まれ)
「大人の事情」をきっかけに誕生したことちゃん
今回、ことちゃんがテレ東プラスのために、お忙しい合間を縫ってインタビューに答えてくれました。
会社の応接室のソファに座りインタビューに答えることちゃんは真剣そのもの。ソファとテーブルの間が狭く、始終ちょっと苦しそうなのが印象的でした。
――ことちゃん、はじめまして!今日はよろしくお願いします。早速ですが、ことちゃん誕生の経緯を教えてください
「ことでんが経営悪化した時、お客様から『鉄道はいるが、ことでんはいらない』という厳しい声をいただいていました。その時のことを忘れないように『要るか?要らないか?......要るか=イルカ』という経緯でぼくが生まれました。ぼくがいることが社員にとって、当時のことを忘れず『お客様により良いサービスを!』という気持ちで再確認できる存在であり、お客様とともに地域を盛り上げていく存在でありたいと思っています」
――なかなかヘビーな事情があったんですね。実際に働く中で発見した、ことでんの良いところは?
「お客様に喜んでいただくために、いろいろなことに挑戦していく攻めの姿勢です」
――攻めの姿勢...!かっこいいですね。ところで、ことちゃんの仕事内容は?
「主に駅業務で、集札や切符などの販売をしています。また、高松特別ゆめ大使として、香川県高松市のPRのお手伝いもさせていただいていますことこと」
▲大相撲高松場所が行われた時には、まげを結って登場。彼はいつでも本気だ。
――月に何日の勤務ですか?
「週休二日制で交替勤務になっています」
――普通のサラリーマンとあまり変わらないんですね。観光大使のお仕事など、お忙しいとは思いますが、休日はどのように過ごされているんですか?
「うどん屋めぐりをしたり、家族でケーキ作りをしたりしています」
――うどん屋めぐりですか!香川県らしいですね。ちなみに、好きなうどんは?
「釜玉うどんですぞぞー。でも食べ過ぎてお腹が...(と、お腹を見る)」
――い、いやそんなことは...!今では全国にことちゃんのファンがいますが、ことちゃんに会いたい時はどこに行けばいいですか?
「運が良ければ改札でお会いすることができるかも...。よくいるのは瓦町駅ですが、基本的にはイベントでお会いすることがほとんどだと思います」
金刀比羅宮で結婚式。愛妻家でもあることちゃん
2011年にことでんが100周年を迎えたことを記念し、香川県にある歴史ある神社・金刀比羅宮でことちゃんとことみちゃんの結婚式が執り行われました。
結婚して早8年(2019年現在)、子宝にも恵まれ、良き夫で良きパパでもあります。
――奥さんとのなれそめを教えていただけますか?
「自分でいうのは恥ずかしいですが、一生懸命働くぼくに一目惚れしたそうです...。ことみちゃんは、ぼくのいる改札を通るたびに手紙をくれました。同じイルカということもあってか2人の仲は急接近、そして何度かのデートを重ねてお付き合いするようになりました」
――ごちそうさまです。Twitterでも時々ご家族で電車に乗っているのを拝見していますよ。Twitterでは現在フォロワー数が3万人を越えていますが、このことについてはどう思っていますか?
「まだまだです!ことでんや香川県のことを知ってもらうためこれからもどんどん!どんどん!どんどん!どんどん!頑張っていきます!」
――最後に、読者の方にメッセージをお願いします
「鉄道会社のキャラクターという概念にとらわれず、いろいろなことに挑戦できればと思いますので、これからも応援よろしくお願いしますことこと」
【プロフィール】
ことちゃん
高松琴平電気鉄道株式会社に勤める駅員として2004年に誕生。2013年全国ご当地キャラ選手権3位入賞。愛くるしい見た目と仕事一筋のまじめな性格で多くの方に愛されている。イルカだが、よくペンギンに間違われることと、うどんの食べ過ぎでぽっこりと出たお腹が目下の悩み。
Twitter:@irucakoto
【取材協力】
高松琴平電気鉄道株式会社
087-863-7721